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MAツールと各種ツールをAPI連携するメリットは?具体的な活用法も紹介

2022/03/03 2022/03/03

MAツール

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MA(マーケティングオートメーション)ツールと各種ツールをAPI連携することによって、部門ごとのスムーズな連携が可能になり、より制度の高い効果を上げることができます。本記事では、MAツールと各種ツールをAPI連携することについてのメリットや活用法をご紹介します。

API連携について

マーケティングにおいてアプローチする顧客の人数が多いほど、その必要性が高まるMAツール。その性能を最大限まで活かすために行っておきたいのが「API連携」です。

そもそもAPIとは「Application Programming Interface」の略語で、「異なる複数のツールの連携」と定義されます。APIの役割を簡単に言うと、ツール同士を接続するためのコネクターです。

マーケティングにおいてはMAツールをはじめとした多種多様なツールを併用して効率の向上を目指します。そのためには、複数のツールの連携が不可欠です。このようなマーケティングツールの連携でAPIを用いることをAPI連携と呼びます。

ここではこのAPI連携のメリットや活用方法、注意すべきポイントについて見ていきましょう。

MAツールについて

MAとは「マーケティングオートメーション(Marketing Automation)」の略語であることから、MAツールとはマーケティング活動を自動化するツールと定義できます。

現在では、多種多様なMAツールが製品として販売されています。BtoB向けのものやBtoC向けのもの、特定の業種に特化したものなど、種類はさまざまです。そのため、MAツールの機能や役割に関してその詳細は一律ではなく、マーケティングの効率向上を目的とするツールが幅広く該当します。

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MAツールと各種ツールをAPI連携するメリット

上述したようにMAツールには多種多様なものがあり、各々に独自性に満ちた性能が備わっています。それらの性能を最大限に活用する上で不可欠なのがAPI連携であり、そのメリットには以下のようなものがあります。

(1)部門ごとのスムーズな連携が可能に

企業内には複数の部門があり、各々に異なる職務が割り当てられているのが一般的です。しかし、それぞれの職務を達成するために、他の部門との連携が必要となることも珍しくありません。そのため部門の垣根を越えた繋がりの強化が必要です。

部門間の連携が必要となるのは、マーケティングにおいても同様です。例えば、マーケティング部門と営業部門の場合、両部門の連携が効率的な施策の実行やPDCAによる検証をスムーズに実行するには必要不可欠となります。

しかし、この連携においては両部門で使用しているツールの違いや連携できないことによる非効率な作業が弊害となってしまうこともあるので注意が必要です。

API連携を行うと、このような異なる部門で使用されている異なるツールの連携も可能となるため、部門ごとのスムーズな連携が行えるようになる点がメリットとなります。

(2)データ移行の手間と時間の削減

マーケティングにおいては収集したデータの管理や共有を行うことも重要な課題です。しかし複数の部門や多数の社員間でデータを共有する場合、それに付随する作業に多くの手間がかかってしまうこともあります。

API連携を行うと、マーケティングで収集したデータを異なるツール間で管理・共有することも容易になり、データ移行の手間や時間を削減できるといったメリットが得られます。

(3)データをリアルタイムで可視化可能

異なるツールを併用する際に生じる問題として特に多いのが、データの可視化が難しいという点です。これは異なるツール間でのデータの同期が難しいことから発生する問題で、効率を重視したマーケティングにおいて必ず解決しなければならない課題でもあります。

API連携を行うと、異なるツール間であってもデータの同期がスムーズに行えるようになります。それと同時にデータそのものをリアルタイムで可視化できるようになるため、データ共有の確実性という点においてもAPI連携には大きなメリットがあるのです。

(4)精度の高い効果測定や検証が可能に

マーケティングでは施策によって得たデータをもとに行った営業活動などが、どのような結果に繋がったのかを把握することが大切です。

しかし、一方のツールで得たデータの抽出や加工、クレンジングなどを行ってから、もう一方のツールへ取り込んで分析するといった手順を経ると、膨大な手間がかかる上に、人為的なミスなどによって正確な効果が把握できなくなる恐れがあります。

API連携でマーケティングや営業活動で使用しているツール同士を連携させ、一方で収集したデータを直接もう一方のツールへ送れると、より精度の高い効果測定が素早く可能となります。また、得たデータの分析や改善策の立案も容易になり、マーケティング手法の見直しなどに活用することが可能です。

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MAツールと各種ツールのAPI連携による活用方法

マーケティングを効率化するためには、マーケティング部門と他の部門で使用されている各種ツールとの連携を実現するMAツールが欠かせません。ここでは、MAツールの具体的な活用方法を解説します。

(1)見込み顧客の情報を早く正確に取り込みマーケティングへ活用

見込み顧客の情報を収集しているのは、営業部門であることがほとんどです。

マーケティングによって得た情報を具体的な成果へ直結させるためには、この見込み顧客情報そのものの管理や分析、共有などが迅速に行われなくてはなりません。しかし従来の手入力による記録・管理方法では、データの共有前に営業担当者と煩雑なやり取りをすることになります。

MAツールと営業部門のツールをAPI連携させると、このような見込み顧客の情報を正確に取り込み、すぐにマーケティングや営業活動で活用することができます。そのため、迅速さが求められるシーンでこそAPI連携は上手に活用すべきです。

(2)最新の企業基礎情報を付加してデータ強化

収集した見込み顧客に関する情報は、より具体的なものであるほど次のアクションへ移す際に活用しやすくなります。

例えば見込み顧客が企業である場合、取引を行う場合の担当者の名前だけでなく、従業員数や資本金額、所在地など、多様な情報をデータマッシュアップツールによって付加することが可能です。

一方で企業の基礎情報には頻繁に変化するものも多く、常に最新のものに更新されていなくてはなりません。API連携には、このような企業情報の記録や更新を通じ、データ強化を図るという活用方法もあります。

(3)アンケート結果を各部署で活用可能

企業が主催するセミナーは数多く開催されていますが、その参加者が将来の取引相手となるケースも少なくありません。そのため、セミナーの参加者を対象にアンケートをとることも多いでしょう。

セミナー参加者を対象としたアンケートの結果には、マーケティングでも活用可能なさまざまな属性情報が記載されています。それらの情報はMAツールとアンケート管理システムをAPI連携させることで、マーケティングやさらにその先の営業活動で活用することができます。

また、マーケティングで活用可能なアンケート結果には、セミナー以外の機会に収集されたものも含まれます。そのため、各部署でアンケート管理システムを導入し、MAツールとAPI連携させると、より大きな効果が期待できるようになります。

(4)見込み顧客のフォローアップで案件数の底上げ

見込み顧客へは積極的なアプローチを行うことで、商談や成約といった次のステップを目指していくこととなります。しかし、見込み顧客によっては一般的な方法でアプローチをしても期待していた反応が返ってこない可能性もあり得るのです。

このようなケースでは、アプローチ方法を変えることでフォローアップを図るのが有効です。

例えば、メールでのアプローチで手ごたえが感じられない場合、DMや電話などを手段でアプローチをしてみるのもよい方法です。このようなアプローチで使用するツールとMAツールをAPI連携させれば、案件数の底上げを図ることも可能となります。

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(5)離脱した見込み顧客の呼び戻し

Webサイトの訪問者を見込み顧客とする場合、その閲覧中に離脱してしまった見込み顧客を呼び戻すことも重要なアプローチ方法となります。

例えば一度離脱したことが確認できた見込み顧客を対象に、再訪を促すバナー広告を表示、あるいはフォローの家電を実施すれば、呼び戻し・アポ獲得ができるかもしれません。

このような離脱者の呼び戻しを目的として、MAツールのAPI連携を活用し、対象の見込み顧客が指定のサイトを離脱した場合にビジネスチャットに通知させるなどが代表的な活用方法として挙げられます。

(6)PDCAサイクルを高速化

マーケティングやその後に連携する営業活動では、その成果をPDCAサイクルにより素早く検証・改善していくことが大切です。特に実施から検証に至るまでの一連の作業は短期間で繰り返し行われるため、データ抽出とその可視化はPDCAサイクルにおいて必須な作業といえます。

PDCAサイクルを高速化・営業活動のデータの可視化のために用いられる代表的なシステムがSFA・CRMで、これらは基本的にMAツールとのAPI連携が可能です。これらのツールを連携することで、「マーケティングによるデータの収集→営業活動→成果の検証→マーケティング手法の改善」という工程をスムーズに繰り返すことができます。

マーケティングオートメーション(MA)ツール活用のメリット・デメリットとは?

API連携の際の注意するべきポイント

API連携は多種多様なツールを連携させ、各々のツールのメリットを増大できるのが魅力です。マーケティングにおいては、MAツールを他のツールと連携させた際の業務効率化やコンバージョン率の向上にもつながるため、多くの企業にとって導入すべき手法といえます。

一方、さまざまな魅力にあふれるAPI連携にもデメリットがないわけではありません。実際に企業内においてAPI連携を行う場合、そのデメリットについても十分に理解し、注意した上で環境の整備などを行っていくことが大切です。

ここでは、API連携の際に注意すべきポイントを解説します。

(1)サーバー障害によるリスク

MAツールをはじめとした多様なツールをAPI連携した際に、データの共有を行うことがあります。その場合、共有場所はローカルではなくクラウドであることが一般的です。そのため、サーバーそのものに障害が発生してしまうと、データの取得ができなくなり、業務が滞ってしまう可能性があります。

また、サーバーでデータを共有している以上、第三者による不正アクセスやそれによる個人情報の流出リスクが常に伴う点にも注意しなければなりません。そのため、API連携を行う際にはセキュリティ強化も並行して行うことが不可欠です。

(2)データの重複処理

API連携を活用したデータ管理・共有においては、データそのものの質がトラブルの原因となることもあります。例えば、顧客名の誤記によるデータの重複があると、同じ顧客へ度重なるアプローチを行う恐れがあります。このようなミスが生じると、顧客は企業そのものに対して悪いイメージを抱きかねません。

API連携においては管理・共有するデータのクレンジングを定期的に行い、データそのものの質の維持・向上に努める必要があります。

MAツールと連携すべきおすすめツール3選

API連携には注意しなければならない点もあるものの、やはりマーケティング効率の向上を図る上では行うべきだといえるでしょう。導入に際しては、マーケティングツールと相性のよい他のツールを選ぶのがおすすめです。

ここでは、マーケティングで使用されるMAツールとの相性がよく、API連携を行う場合にも最適なおすすめのツールを3つご紹介します。

(1)CRM(Customer Relationship Management)

MAツールを活用したマーケティング活動において欠かせないのが、顧客情報の管理を行うためのツールです。この顧客情報の管理には「CRM」が活用されます。

CRMは「顧客関係管理」を目的としたツールで、属人化しやすい顧客情報を、企業全体で共有できる状態にして管理することが可能です。

これらの情報はマーケティング活動でも活用することができ、MAツールとAPI連携させた場合、例えばマーケティング収集した顧客情報から特定の製品やサービスに対する見込み顧客を抽出することなどもできます。

(2)SFA(Sales Force Automation)

マーケティングによって得た情報をもとに営業活動を行っていく場合、MAツールと営業向けツールをAPI連携させるのが有効です。SFAは「営業支援」を目的としたツールで、各営業担当者の案件ごとの進捗状況や営業活動における問題点の可視化などが可能なツールです。

それらの機能を通じて営業活動そのものの効率を向上させられることから、MAツールとAPI連携させればマーケティングから営業活動に至るまでの幅広い場面で大きな効果を発揮します。

(3)CDP(Customer Data Platform)

マーケティングで収集した顧客情報を活用する場合、その管理におけるプラットフォームも必要となります。このプラットフォームのことを「CDP」と呼び、こちらもまたMAツールとのAPI連携に最適なツールです。

CDPは「顧客データ基盤」とも呼ばれ、個々の顧客の属性や行動に関わるデータを収集・管理・統合し、長期間にわたって蓄積していくことが可能です。蓄積したデータはさらなるマーケティングや営業活動で利用することもでき、その活用方法は多岐にわたります。

MAツールを各種ツールとAPI連携して効果的な施策を

マーケティングにおいて大きな効果を発揮するMAツールの機能は、他のツールと連携させることでより効果を上げることができます。企業活動で活用される各種ツールにはMAツールとの連携が可能なものも多く、それらをAPI連携すればコンバージョン率の向上といった具体的な効果が得られるでしょう。

一方、API連携には障害発生時のリスクやセキュリティ面に関して注意点もあるため、それらも含めて理解を深めた上で必要なツールの導入や連携を行っていくことをおすすめします。

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