オンライン商談を活用した成功事例6選!メリットやおすすめツールも解説

最終更新日時:2023/09/15

オンライン商談ツール

オンライン商談の成功事例

働く環境の変化によりオンラインで仕事を行うことが増えました。本記事では、オンライン商談を活用した成功事例を6つ紹介します。メリットやおすすめツールも合わせて解説するので、オンライン商談の導入を検討している方は、参考にしてください。

オンライン商談を活用した成功事例6選

企業がオンライン商談を上手に活用している成功事例を6つ紹介します。

成功事例を参考にして、オンライン商談がどのように使われているのか理解しましょう。

1.東日本電信電話株式会社の事例

東日本電信電話株式会社では、地方部署における訪問営業の移動距離の長さや人手不足による商談数の少なさといった課題を抱えていました。テレビ会議システムの導入も試みていましたが、通信環境の不安定さ・顧客への環境整備の負担などがみられ、顧客との商談への活用は実現しませんでした。

そこで通信環境も安定しており、顧客にツール操作や環境を整える負担のないオンライン商談ツールを導入し、年間商談数1万件アップを見込めるほどの効率化を実現しました。

2.エン・ジャパン株式会社の事例

エン・ジャパン株式会社では商談で移動に時間がかかり、営業にとれる時間が少なくなるという課題がありました。

営業活動の効率化を目的としてオンライン商談を導入したところ、商談件数と新規受注数が大きくアップしています。

また、オンライン商談の活用により移動時間がなく交通費がかからないため、時間と費用の削減にもつながっているのです。

オンライン商談が業務成績と効率の改善に寄与した好例です。

3.パパママハウス株式会社の事例

注文住宅を取り扱うパパママハウス株式会社では、綿密に顧客の希望と計画をすり合わせるためにほかの企業の倍にもなる回数の商談をおこなっています。回数も多いことから顧客の自宅に訪問する機会も多いのですが、訪問での打ち合わせはスタッフや顧客にとって負担にもなるものでした。

オンライン商談を取り入れることで、スタッフは訪問前の準備や移動にあてていた時間を別の業務に使えるようになり、業務効率が向上。アポイントも用意に入れられるようになったのです。顧客にとっても自宅に訪問してもらうよりも心の負担が少なく、より気軽に打ち合わせができるようになりました。

4.株式会社ビズリーチ

株式会社ビズリーチでは訪問による営業において「商談に至る数の少なさ」「リードタイムの長さ」「訪問エリアの制限」といった課題を抱えていました。見込み客を訪問できるタイミングまでお待たせする心苦しさからオンライン商談を取り入れ、これらの課題を解決しています。

お問い合わせのあった顧客との商談を当日または翌日までにはオンラインで実施し商談数の大幅な増加を達成。契約までのリードタイムは平均17日(課題解決前は平均40日)と短縮でき、訪問商談の障壁がなくなったことから47都道府県すべてにおいて契約を結ぶことが可能になりました。

5.未来電子テクノロジー株式会社

未来電子テクノロジー株式会社の営業スタイルは「テレアポののち訪問」という形でした。会社から1時間以内の距離の見込み客に的を絞っていましたが、見込み顧客を近隣に限定する結果となってしまったのです。その他にも、訪問を行う移動時間や業務工程の効率化に課題感を持っていました。

オンライン商談の活用が引き金となりこれらの課題は解決しました。商圏が全国に広がり、移動時間によるロスもなくなったことから、商談件数は10倍にも増加しています。また、商談の増大で増えた業務を切り分けたことから、業務効率が上がり、3倍もの成約率の増加に結びついています。

6.株式会社春うららかな書房

株式会社春うららかな書房は全国の書籍を取り扱う店舗に各エリアスタッフが訪問営業を行ってきました。しかし、エリアによっては顧客数や単価が低い場合もありその営業コストを削減したい要望がありました。また、リードタイムの長さや、1日に訪問できる件数に限界があることも課題でした。

これらには、オンライン商談の活用が打開策となりました。顧客数や単価の低いエリアでの営業コスト低減を実現し、リードタイムの削減も成し遂げたのです。1日の商談件数のアップにもつながり、営業効率が向上する結果となりました。

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オンライン商談のメリット

ここからはオンライン商談のメリットについて紹介していきます。

移動によるコストが減る

対面による商談の場合、クライアントのところまで移動する必要がありますが、移動に1時間以上かかっても実際の商談は30分程度というケースは珍しくありません。

しかし、オンライン商談の場合は移動時間はなくすぐに商談開始できます。双方の負担を減らせるばかりではなく、交通費や出張費といった費用削減にもつながります。

商談の件数を増やせる

対面営業は移動時間が多く、1日に可能な商談件数には限界がありました。しかしオンライン商談は移動時間がなくなるため、その分を商談に充てることが可能です。

一つの商談が終わったらすぐに別の商談を始められるため、クライアントとのコミュニケーションの回数や時間を増やせることから、効率的に営業活動ができます。

オンライン商談を成功させるコツ18選!実践すべきテクニックも徹底解説

リードタイムを短縮できる

従来の営業はアポイントから契約までに複数の段階がありますが、オンライン商談の場合、資料の共有もサービス紹介も同時にできるため、すぐに商談がおこなえます。

見込み客が自社の商品やサービスへの関心が高いうちに商談に移ることで、契約までのリードタイム短縮が可能です。

商談場所の確保や状況の配慮がいらなくなる

対面の場合、会議室または商談スペースの確保が必要であり、当日の商談場所や移動経路の天候などにも配慮しなければならないなどの問題がありました。

しかし、オンライン商談はインターネットがつながる環境であれば商談ができます。商談先の予定を押さえておくだけで、場所や経路の状況から悪影響を受けることがありません。

商談の記録を残して活用できる

従来の商談では口頭でのやり取りが多く、商談を振り返る場合には手動で記録したメモと担当者の記憶、それを元に作成した議事録などが頼りでした。

オンライン商談では録音・録画の機能を用いて、どのような商談がおこなわれたか、簡単に記録に残せるというメリットがあります。

録音・録画することで、データを用いて関係者間の情報を共有したり、複数人で商談の分析をしたりできます。優秀な営業担当者の商談の録音・録画データを新人教育に役立てることも可能です。

オンライン商談のメリット・デメリットとは?対面営業との違いを比較

オンライン商談のデメリット

様々なメリットのあるオンライン商談ですが、逆にデメリットがあるのも事実です。ここからはオンライン商談のデメリットについて紹介していきます。

資料が見にくくて重要なポイントがうまく伝わらない

オンライン商談の場合、資料の共有はできるものの、使用しているデバイスによって資料自体が見にくかったり、資料のどこを指しているのか伝わらない可能性があります。

そのため、資料の体裁を整えてみやすい資料作りをするのはもちろん、画面上の見え方をあらかじめチェックしておくなどの準備が必要になるでしょう。

オンライン商談で効果的な営業資料とは?作成ポイントやプレゼンのコツ

対面に比べて信頼を得にくい

オンライン商談の場合、反応が読み取りにくい・伝えるべき内容が限られるなどの影響によって、信頼関係の構築が難しいと感じることもあるでしょう。

対面に比べて信頼を得にくいというデメリットを補うため、初めての商談は対面、2回目以降をオンライン商談といった具合に使い分けることも検討してみてください。

ネット環境に左右される

オンライン商談はインターネット環境でおこなわれるため、安定した通信が求められます。

商談中に何度も通信が切れてしまうと、スムーズに話が進まなくなるため、本来はうまくいくはずだった商談が不調に終わる恐れがあります。

ネット環境に左右されないよう、オンライン商談に十分な通信状態が確保できる回線業者と契約しましょう。

オンライン商談を実施する場所はどこ?リモートの場所選びの注意点も

環境の整備にコストがかかる

オンライン環境の整備にはインターネット環境やWebカメラ、マイクだけではなく、静かに商談ができるスペースも必要です。

周りが騒がしいとお互いの会話が聞き取りにくく、クライアントからの印象が悪くなってしまいます。

初めから大規模な環境整備をすると多額の費用がかかってしまうので、商談をする機会が多い人から優先的に必要な道具を揃える・商談スペースは譲り合って利用するなどの対策が必要となるでしょう。

オンライン商談の基本フロー【6step】

オンライン商談はやりたいと思ってもすぐに導入できるわけではありません。複数のステップを踏む必要があるので、ここからはオンライン上で商談を実施するまでのフローについて紹介していきます。すぐに

1.クライアントに説明する

クライアントには事前にオンラインで商談をおこなう旨を説明しておきましょう。従来の商談に慣れており、オンライン商談に抵抗を感じるクライアントもいるかもしれません。

そのため、なぜオンライン上で商談をするのか・どのようなメリットがあるのかなどを伝え、クライアントからの承諾・納得を得ておくのが大切です。

オンライン商談(Web商談)とは?基本知識やメリット・人気ツールを紹介

2.商談に必要な資料を用意する

オンライン商談は、対面でない分伝えるべきことがしっかり伝わるような資料を用意しなければなりません。

どのような資料が読みやすいのか・対面での資料と比べてどのような工夫をすれば良いのかなど、資料作成には十分に力を入れておく必要があります。

そのため、作成した資料は必ず社内でチェックをする・テストとしてオンライン上で同僚・上司などに見せてみるなど、より良い資料が作れるように工夫をしておきましょう。

また、作成した資料はオンライン商談で利用するURLと合わせて事前に送付しておくと、ある程度内容を理解してもらえた状態で商談に臨めます。なお、資料の事前共有については企業ごとに決まりが異なる場合があるため、上司やマネージャーに確認しておきましょう。

3.オンライン商談を実施する

オンライン商談の数分前にURLにログインして待機しておきましょう。先方より遅れて入室すると印象が悪くなってしまいます。

なお、商談の前日もしくは当日の朝などに、リマインドのメールを送っておくと親切です。商談を組んでもらえた感謝の気持ちや商談内容・流れなどを記載しておくと、オンライン環境下でもスムーズに商談が進みます。

また、当日にネット環境の不具合があると商談自体ができなくなってしまうリスクがあるため、問題なく利用できるかなどについても確認しておきましょう。

4.フォローメールを送信する

オンライン商談後は感謝の気持ちや次回の商談設定などを記載したフォローメールを入れておきましょう。商談後の早いタイミングで送っておくことで好印象を抱かれる可能性があります。

細かい部分ではありますが、小さいことの積み重ねがクライアントとの関係性の構築につながるので欠かすことなく取り組んでおきましょう。

【初心者必見】オンライン商談の基本の流れや実施方法を簡単に解説

オンライン商談に役立つおすすめツール5選

オンライン商談に役立つツールは各ベンダーからさまざまなものが出ています。

おすすめのツールを紹介しますので、ぜひ比較してみてください。

1.V-CUBE(有料)

V-CUBEは7,000社を超える企業に導入されているオンライン商談ツールです。

会社の規模や業態に関係なく、多くのビジネスシーンで利用されています。

提供元株式会社ブイキューブ
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
導入実績7,000社以上(※2023年06月現在)
機能・特徴ビデオ通話、ライブ配信SDK、ウェビナー配信、Web会議など
URL公式サイト

2.bellface(有料)

bellfaceは銀行や証券のリテール営業で実績のある電話面談システムです。

導入時は営業組織の課題を抽出した上で、最適なDX戦略を提案してくれます。

提供元ベルフェイス株式会社
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
導入実績3,600社以上(※2023年06月現在)
機能・特徴デジタル名刺、資料共有、ファイル送信、画面共有、共有メモ、トークスクリプト、録音録画など
URL公式サイト

3.Chatwork(無料)

Chatworkは無料から利用できる、国内利用者がトップクラスの業務用チャットが有名な多機能ツールです。

オンライン商談に活用できるビデオ/音声通話の他さまざまな機能がビジネスを加速させます。

提供元Chatwork株式会社
初期費用無料
料金プランフリー:無料
ビジネス:550円(税込)/月
エンタープライズ:880円(税込)/月
※1ユーザーあたりの価格
導入実績397,000社以上(※2023年06月現在)
機能・特徴チャット、タスク管理、ファイル管理、ビデオ/音声通話など
URL公式サイト

4.Zoom(無料)

Zoomはあらゆるデバイスから利用できるオンライン会議ツールです。

信頼性の高いビデオミーティングソリューションがオンライン商談にも役立ちます。

提供元Zoom Video Communications, Inc.
初期費用無料
料金プラン基本:無料
プロ:22,110円(税込)/年
ビジネス:29,590円(税込)/年
ビジネスプラス:34,375円(税込)/年
※1ユーザーあたりの価格
導入実績-
機能・特徴HDオーディオ、ビデオミーティング、内蔵コラボレーションツール、レコーディング、文字起こし、Zoom Team Chatなど
URL公式サイト

5.Whereby(無料)

Wherebyは500万人以上の利用実績を誇るオンライン会議ツールです。

アプリやソフトウェアをダウンロードしなくても使用できます。

提供元Whereby
初期費用要問い合わせ
料金プランFree:無料
Pro:6.99ドル/月
Business:9.99ドル/月
導入実績3万社以上(※2023年06月現在)
機能・特徴ビデオ通話、リアルタイム動画、カスタマイズ、ブレーンストーミング、エンゲージメントなど
URL公式サイト

成功事例を参考にオンライン商談を導入しよう

営業活動へのオンライン商談の活用で、業務効率化・コスト削減・顧客やスタッフの負担削減などさまざまな実績を上げる企業事例を紹介しました。オンライン商談には多くのメリットがあります。

紹介した成功事例を参考に、デメリットやコツも踏まえたうえでオンライン商談を導入してみてください。

従来の商談よりもできることが格段に増えるはずです。

オンライン商談を効果的に活用し、企業の成長につなげていきましょう。

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