オープンソースで利用できるSFAを紹介!機能や選ぶ際の注意点も解説

最終更新日時:2023/02/02

SFA(営業支援システム)

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ライセンス費用がかからず、カスタマイズが自由なオープンソース型SFA。しかし、運用するには高度な技術力が必要です。本記事では、オープンソースで利用できるSFA6選や、選び方を紹介します。オープンソースで使えるSFAの注意点もご確認ください。

オープンソースで利用できるSFAとは

オープンソースとはソースコードが一般に公開されている無料のソフトウェアのことを指します。ライセンス費用なしで誰でも利用でき、自社のシステムに合わせて自由にカスタマイズも可能です。

営業に関する業務を効率化するシステムであるSFAにおいても、オープンソースで公開されているサービスがあります。運用にあたっては高度な技術が必要ですが、業務効率化やコストカットに役立てられるでしょう。

オープンソースで利用できるSFAのメリット

オープンソースで利用できるSFAには以下の2つのメリットがあります。

  • ライセンス費用を払わなくて良い
  • 自由に機能をカスタマイズできる

(1)ライセンス費用を払わなくて良い

オープンソースのSFAは基本的に無料で導入できるので、ライセンス費用を払う必要がありません。

よって、SFAの導入にかかる初期費用を安く抑えられます。コスト面からSFAの導入に二の足を踏んでいた企業にもおすすめです。

無料で使えるSFA(営業支援システム)12選比較!機能や選び方も解説

(2)自由に機能をカスタマイズできる

オープンソースのSFAはソースコードが公開されているので、自社のスタイルに合わせて機能を自由にカスタマイズできます。

例えば、業態に合わせたセキュリティ面の強化、自社プラットフォームへの対応、すでに導入しているシステムとの連携などがあげられるでしょう。

機能のカスタマイズには知識や技術が必要ですが、十分なリソースがあれば社内のシステムにマッチした運用が可能です。

SFAの機能一覧!営業支援システム導入によってできることとは?

オープンソースで利用できるSFAの選び方

オープンソースのSFAを利用するにあたって、トラブルを未然に防ぐため、選定の際は以下の項目をチェックしましょう。

  • コミュニティからの情報取得ができるか
  • セキュリティプログラムの更新頻度が高いか

(1)コミュニティからの情報取得ができるか

オープンソースのSFAを運用するにあたって、開発元からのサポートはほとんどありません。よって、カスタマイズだけではなく、バグの修正やセキュリティ面の強化なども自分たちの手で行う必要があります。

このような改修をスムーズに行うためには、コミュニティからの情報取得は必要不可欠です。コミュニティが活発であるほどバグや脆弱性に関する情報や開発情報などが入りやすいので、運用しやすくなるでしょう。

SFAを最大限活用する方法とは?今すぐチェックすべきポイントを解説

(2)セキュリティプログラムの更新頻度が高いか

セキュリティプログラムの更新頻度もチェックしましょう。オープンソースのSFAはシステムの脆弱性が発見されるリスクが高く、対応が遅れると重大なトラブルに発展する可能性があります。

したがって、セキュリティプログラムの更新頻度が高いものを選ぶことが大切です。セキュリティパッチを定期的に更新しているものであれば、発見されたシステムの脆弱性にしっかり対策を講じているソフトウェアであるといえるでしょう。

【2023年最新】おすすめSFA(営業支援システム)12選!比較ポイントも解説

オープンソースで利用できるおすすめSFA6選

ここでは、オープンソースで利用できるおすすめのSFAを6つ紹介します。

  • ​​F-RevoCRM
  • FreeSFA
  • HubSpot
  • SugarCRM
  • SuiteCRM
  • Vtiger CRM

(1)F-RevoCRM

F-RevoCRMはオープンソースで利用できるCRMシステムです。カレンダーや名刺管理サービスとの連携による、顧客情報管理をはじめとするSFA機能も充実しています。

また、導入サポートなどを受けられるプランもあり、運用方法によって3つのプランが用意されています。有料プランを利用すれば、提供元がシステムの導入やカスタマイズをサポートするので、オープンソースを扱う技術がなくても利用可能です。

提供元シンキングリード株式会社
初期費用
  • SaaSプラン:無料
  • 標準プラン:要問い合わせ
  • SIプラン:要問い合わせ
料金プラン
  • SaaSプラン:1ヶ月無料トライアルあり
    ※2ヶ月目以降20,000円/月〜
  • 標準プラン:要問い合わせ
  • SIプラン:要問い合わせ
導入実績利用社数20,000社以上(※2022年11月時点)
機能・特徴
  • カレンダー連携による顧客情報管理
  • ToDo管理
  • 名刺管理サービスとの連携
  • 案件の進捗状況管理
  • 日報・週報の作成
URL公式サイト

(2)FreeSFA

FreeSFAは訪問と架電に特化した顧客情報管理ができるSFAです。シンプルな機能で使いやすく、タブレット端末でも利用できます。顧客情報はチーム内で共有でき、メンバーによって閲覧・編集権限の細かい設定も可能です。

ライセンス費用は無料で、誰でも自由にダウンロードできます。また、ソースコードを公開しているため、利用状況に合わせたカスタマイズも可能です。

提供元インターマン株式会社
費用無料
機能・特徴
  • 顧客情報の閲覧・編集権限の細かい設定が可能
  • 訪問予定を地図で確認
  • 顧客への架電履歴の確認
  • 目標達成状況の確認
  • タブレット端末にも対応
URL公式サイト

(3)HubSpot

HubSpotはSFA機能が充実したCRMシステムです。マーケティング・営業・コンテンツ管理・カスタマーサービス・オペレーションといったさまざまな業務を効率化する機能を備えています。

無料版でも十分な機能を備えているので、無料版から導入し、事業拡大とともに有料プランに切り替えることも可能です。

提供元HubSpot Japan株式会社
初期費用無料
料金プラン無料

有料プランあり

導入実績利用社数15万8000社以上(※2022年12月時点)
機能・特徴
  • ミーティング設定
  • 見積もり作成
  • アプリ内通話とコールトラッキング機能
  • コンタクト・取引・タスクの管理
URL公式サイト

(4)SugarCRM

SugarCRMはセールス・マーケティング・サービスに関する作業を効率化できるCRMシステムです。さまざまな言語に対応しており、世界中の企業で利用されています。

無料版は英語のみの展開です。有料版は日本語にも対応しており、ベンダーからのサポートも受けられます。

提供元SugarCRM Inc.
初期費用無料
料金プラン※無料版は英語版のみ

market:$1,000/月〜(連絡先10,000件あたり)
sell:$49/月〜(1ユーザーあたり/3ユーザーから)
serve:$80/月〜(1ユーザーあたり/3ユーザーから)

機能・特徴
  • マーケティング管理
  • 営業活動管理
  • メール・カレンダーとの連携
  • カスタマーサービス
URL公式サイト

(5)SuiteCRM

SuiteCRMはSFA機能が備わったオープンソースのCRMシステムです。販売プロセスやマーケティングタスクの自動化など営業活動を効率化する機能もあります。また、リアルタイムデータに基づいたレポートの作成も可能なので、重要なビジネスデータを見逃しません。

オープンソースで利用できますが、オプションで提供元のサポートも受けられます。

提供元SalesAgility Ltd.
初期費用無料
料金プラン基本無料

オプションでサポートプランあり

導入実績ユーザー数450万人以上(※2022年12月時点)
機能・特徴
  • マーケティングタスクの自動化
  • リアルタイムデータに基づいたレポート作成・管理
  • 顧客ベースの360度ビューの取得
  • 共有カレンダーによるスケジュール管理
URL公式サイト

(6)Vtiger CRM

Vtiger CRMはインドのVtiger社が提供するCRMシステムです。SFA機能も充実しており、営業・マーケティング・ヘルプデスクの自動化などにより、業務を効率化できます。

モバイルアプリにも対応しており、移動中もiPhone・iPad・Android デバイスからCRMデータにアクセス可能です。必要に応じてアプリのカスタマイズも簡単にできます。

提供元Vtiger Systems India Private Limited
初期費用無料
料金プランパイロット:無料

プロフェッショナル:$30/月(1ユーザーあたり/年間払い)
エンタープライズ:$42/月(1ユーザーあたり/年間払い)

導入実績30万社以上
機能・特徴
  • 営業活動の自動化
  • 商談管理
  • リアルタイムデータに基づいたレポート作成
  • ヘルプデスクの自動化
  • モバイルアプリ連携
URL公式サイト

オープンソースで利用できるSFAの注意点

オープンソース型のSFAを導入するにあたっての注意点は以下の2つです。

  • 人件費等運用コストがかかる
  • システム改修や不具合に対応できる担当者が必要

(1)人件費等運用コストがかかる

基本的にオープンソース型SFAの運用は自社でまかなわないといけないため、人件費などのコストがかかります。また、提供元のサポートを受ける場合でも有償であることが多いので注意が必要です。

導入を検討する際は、初期費用だけではなく運用コストも視野に入れて計画を立てましょう。

(2)システム改修や不具合に対応できる担当者が必要

オープンソースのSFAはサポートが十分ではない場合が多く、システム改修や不具合の発見・修正も自社で行う必要があります。したがって、ある程度の知識や技術を持った担当者がいなければ運用できません。

また、開発元が海外の場合、日本語対応していないケースもあります。その場合、導入支援サービスの利用もおすすめです。

SFAの導入目的って何?導入前に知っておくべき基本知識をおさらい!

オープンソースSFAの注意点を理解した上での導入を!

オープンソースのSFAはライセンス費用がかからず、カスタマイズも自由にできるなどメリットが多くあります。運用には高度な技術が必要で、コストもかかりますが、営業活動の効率化に大きく貢献するでしょう。

オープンソースのSFAを選定する際は機能面だけではなく、セキュリティプログラムの更新頻度やコミュニティの充実度についても確認することが大切です。メリットやデメリットを確認したうえで、自社に合うツールを導入しましょう。

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