会計ソフトにかかる費用相場|種類別の費用・税理士に依頼する費用との比較

2023/10/30 2023/10/30

会計ソフト

会計ソフトの費用

経理業務の効率化に欠かせない「会計ソフト」。数多くの製品が開発されていますが、導入・運用にかかる費用の相場が気になる方も多いのではないでしょうか。本記事では、インストール型・クラウド型の会計ソフトの費用相場を、経理業務を税理士に依頼した場合の費用相場と比較して詳しく紹介します。

会計ソフトの費用に差が出る理由

会計ソフトの費用に差が出る理由は以下の2つです。

  • 会計ソフトの利用規模の違い
  • 会計ソフトの運用形態の違い

会計ソフトの利用規模の違い

利用する会計ソフトや費用は、組織や事業の規模によって大きく異なります。

最小規模は個人事業主向けであり、1人から数十人の小規模向け、中規模・大規模向けのソフトなどさまざまなものが存在します。

小規模用の会計ソフトは税申告に必要なシンプルな機能が搭載されており、費用も比較的安価です。一方、大規模用の会計ソフトになると、海外の税制への対応や強固なセキュリティ、親和性の高い業務ソフトとの連携機能など、必要とされる機能は大幅に異なります。

このような利用規模や機能の違いが、費用に差へと反映されているのです。

法人向けのおすすめ会計ソフト15選!小規模向けのソフトや比較する際のポイント

個人事業主におすすめの会計ソフト12選徹底比較!確定申告・青色申告に便利な選び方

会計ソフトの運用形態の違い

会計ソフトの運用形態には大きく「インストール型」と「クラウド型」の2つがあり、どちらの形態を利用するかによっても費用が異なります。

それぞれの特徴を表にまとめました。

 インストール型クラウド型
インストールダウンロードまたはCD-ROMなどからインストール不要
料金形態買い切り(パッケージまたはダウンロード購入)月額または年額課金制
バージョンアップ・アップデート有料・手動無料・自動
動作環境インストールしたPCでのみ使えるPC・スマホ・タブレットなどさまざまなデバイスで使える
インターネット環境不要

(ただし、自社でサーバーや社内ネットワークなどを用意する必要あり)

必要
対応OSソフトによって異なるWindows・Macいずれも対応
インターフェースやや複雑な場合ありシンプルなものが多い
データの保存先ローカルディスククラウド(運営会社のサーバー上)

会計ソフトの費用相場・メリット

インストール型・クラウド型、それぞれの費用相場とメリットを解説します。

インストール型の費用相場

インストール型の会計ソフトは買い切りで、初期費用として10,000〜50,000円程度が相場です。ただし、オプションを追加したり、一からシステムを構築する場合は別途費用が発生するため、個別で見積もりをしてもらうことになります。

このほか、購入費用とは別に年額10,000円程度のアップデート費用がかかるのが一般的です。

初期費用10,000〜50,000円程度
運用費用年額10,000円程度

インストール型のメリット

インストール型の会計ソフトを利用するメリットは以下の通りです。

  • インターネット回線が不要
  • 比較的動作が軽くスムーズ

インストール型はPC上で動作が完結するため、インターネット回線が不要であり、動作が軽いのが特徴です。

インストール型の会計ソフトおすすめ6選!メリット・デメリットやクラウド型との違い

クラウド型の費用相場

クラウド型の会計ソフトは基本的に初期費用がかからず、月額課金制または年額一括払いで利用料を支払うのが一般的です。小規模の場合で月額数千円〜50,000円程度が相場でしょう。

利用する機能や人数が増えると月額10万円を超えるケースもあり、継続的に費用が発生するため、使用期間によっては、買い切りタイプのインストール型のほうがトータルコストが安くなる場合もあります。

初期費用基本的に不要
運用費用月額課金制または年額一括払い

(月額数千円〜50,000円程度)

クラウド型のメリット

クラウド型の会計ソフトを利用するメリットは以下の通りです。

  • 幅広いデバイスで利用でき、データの取り込みや共有が容易
  • アップデートが自動で行われ、基本的に無料
  • インターフェースがシンプルでユーザーを選ばない

クラウド型はインターネット環境さえあればどこからでも、どのデバイスでも利用できる点が大きなメリットです。

また、インストール型とは異なり税制改正に対応するためのアップデートは運営会社が自動で行います。そのため、利用者は、常に最新の環境でソフトを使える点も特徴です。

おすすめのクラウド会計ソフト12選|料金や特徴を徹底比較!

税理士に依頼した場合の費用相場

税理士に依頼した場合の費用相場は、仕訳・決算書作成で月15,000円前後、確定申告で1回90,000円前後です。ただし、業務内容・範囲・業種・売上規模などによって相場が異なるため、あくまでも参考程度に留めてください。

また、会計業務を税理士に依頼する場合のメリットは以下の3点に集約されます。

  • 専門家に税関係の相談ができる
  • 経理業務を大幅に効率化できる
  • 難解な決算や税務申告を正確に代行してくれる

税理士は税と会計のプロで、複雑かつ煩雑な作業をミスなく正確に行ってくれるため、経営や本来の業務に集中する時間を捻出してくれる心強い存在です。

また、税関係の相談に乗ってもらえるため、適切な節税対策を提案してくれたり、決算や税務申告をスムーズに進めてくれたりする点も大きなメリットといえるでしょう。

依頼業務内容費用相場
仕訳・決算書作成
  • 毎月の取引を仕訳してもらう
  • 決算仕訳や決算書作成をしてもらう
月15,000円前後
確定申告
  • 年1回、確定申告業務を代行してもらう
1回90,000円前後
給与計算・年末調整
  • 毎月の給与計算や年末調整を代行してもらう
2,000円前後/従業員1人あたり
税務相談・経営相談
  • 税金や節税に関する相談
  • 経営のコンサルティングをしてもらう
内容・税理士によって異なる

会計ソフトの費用を抑え安く導入・運用する方法

会計ソフトの費用をできるだけ抑えて導入・運用する方法を3つ解説します。

利用する規模・用途にあった製品を選ぶ

会計ソフトの費用を抑えるためには、利用する自社の規模や用途にあった製品を選びましょう。多くの会計ソフトは規模にあわせた機能が搭載されており、内容によって費用が変動するためです。

会計ソフトによって従業員数を目安にプランが分かれているものや、自社の状況にあわせて必要な機能をオプションによって追加するものなどさまざまです。

自社にあった製品を選ぶためには、事前に自社の状況や課題を整理して、必要な機能などを明確にしておくと良いでしょう。

無料で使えるおすすめの会計ソフト12選|主な機能や比較ポイント

希望にあった運用形態で選ぶ

会計ソフトのトータルコストは、インストール型・クラウド型のどちらを導入したかによっても大きく異なります。

インストール型はカスタマイズ性やセキュリティ面に優れ、複雑な税務処理にも対応しているものが多いため、比較的事業規模が大きな企業に向いているといえます。

クラウド型は初期費用がかからないうえに、利用料金が安価なプランが多く存在することが特徴です。加えて、シンプルなインターフェースで経理初心者でも扱いやすいため、個人事業主やフリーランスのほか、導入時の初期費用を抑えたい企業におすすめといえるでしょう。

費用面では、インストール型は初期費用がかかり、利用料は少額かかからない場合がほとんどですが、長期的には、パーションアップ費用や入れ替えコストを考慮する必要があります。一方、クラウド型は初期費用やアップデートには費用がかからないものの、利用している限り継続的に使用料が発生します。

どちらを選ぶ場合でも、長期間継続的に利用することを前提として、ランニングコストも考慮しながら自社に合った運用形態を選ぶことが大切です。

会計ソフトの失敗しない選び方|比較ポイントと最大限に活用するコツ

【2023年最新】おすすめの会計ソフト15選徹底比較|失敗しない選び方とソフトの特徴

無料・安価で使える会計ソフト

ここからは、無料・安価で使えるおすすめの会計ソフトを3つ紹介します。

フリーウェイ経理Lite

フリーウェイ経理Liteは、35万以上のユーザーが利用している無料の会計ソフトです。インストール版でありながら、初期費用もアップデートも完全無料で利用できます。

無料版でも十分な機能が搭載されていますが、さらに充実した機能を使いたい場合は月額3,300円(税込)で拡張機能を利用できる仕組みとなっており、はじめての会計ソフト導入や、使い勝手を確認したい場合にもおすすめできる優れた会計ソフトです。

提供元株式会社フリーウェイジャパン
初期費用無料
料金プラン
  • 無料版:無料
  • 有料版:3,300円(税込)/月、39,600円(税込)/年額
  • 顧問先版:税理士事務所に要問い合わせ
導入実績約35万ユーザー
機能・特徴
  • データ入力
  • マスタ機能
  • 帳票印刷
  • グラフ機能
  • 決算書
  • ユーティリティ など
URL公式サイト

円簿会計

円簿会計は、無料で使用できるクラウド型の会計ソフトです。

ほかの有料ソフトに引けを取らない充実した機能を搭載しており、無料版にありがちな期間限定・機能制限は一切ありません。加えて、弥生会計を使っている場合はデータのインポートが可能なのもうれしいポイントです。

はじめて会計ソフトを導入する場合や、クラウド型の利便性を実際に使って確認してみたい場合にもおすすめできる会計ソフトです。

提供元株式会社円簿インターネットサービス
初期費用無料
料金プラン無料
機能・特徴
  • 仕訳帳
  • 出納帳
  • 合計残高試算表
  • 総勘定元帳
  • 補助元帳
  • 年次決算
  • 決算報告書
  • 年次繰越 など
URL公式サイト

freee会計

freee会計は、約33万社の利用実績を誇る会計ソフトです。30日間の無料トライアルがあるため、じっくりと操作感を確認できます。

銀行口座やクレジットカードを紐づけることで、転記作業や仕訳作業の自動化が可能。自動化により経理業務にかかる時間を半分以下に削減することもできます。(同社HPより)

無料版の期間が終わっても自動的に課金されることはないため、実際に触ってみて本格導入するかを検討してみるとよいでしょう。

提供元freee株式会社
初期費用無料
料金プラン

■月払い

  • ミニマム:2,948円(税込)/月
  • ベーシック:5,808円(税込)/月
  • プロフェッショナル:52,536円(税込)/月

■年払い

  • ミニマム:2,178円(税込)/月、26,136円(税込)/年
  • ベーシック:4,378円(税込)/月、52,536円(税込)/年
  • プロフェッショナル:43,780円(税込)/月、52万5360円(税込)/年

※30日間の無料期間あり

導入実績有料版利用者約33万社(※2021年12月末時点)
機能・特徴
  • 明細自動記帳
  • OCR機能
  • 見積・納品・請求書作成
  • 帳簿関連機能
  • レポート関連機能 など
URL公式サイト

会計ソフトを活用し経理業務を効率化しよう

煩雑な経理業務を大きく効率化してくれる会計ソフトは、自社の規模や希望する機能に合わせて適切なものを選ぶことが大切です。

コストが気になる場合は、完全無料で利用できる会計ソフトもあるため、実際に使ってみて使い心地やどの程度業務を効率化できるかなどを確認してみると良いでしょう。

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