メールパーミッションとは?重要性や取得するポイントを解説

最終更新日時:2022/11/28

メール配信システム

広告・宣伝を目的としたメルマガなどのメールを配信する際は、事前にユーザーから「メールパーミッション」を得なければなりません。また、このメールパーミッションは内容を正しく理解していないと法律で罰せられる可能性があります。本記事では、メールパーミッションの重要性と取得するポイントについて解説します。

メールパーミッションとは

メールパーミッションとは、商品・サービスの広告や宣伝を目的としたメルマガなどを配信する際に、「送信していいか」の許諾をユーザー(配信対象者)から取得しておくことを意味しています。

その方法としては、商品・サービスの購入時や会員登録時などに、「メール配信を希望する」などのチェックボックスを設けて取得するのが一般的です。

ユーザーの意思に関係なく、大量のメールを送りつけるスパム、いわゆる迷惑メールを規制するための仕組みですが、ユーザー側にとっては、不必要な情報が送られることがなくなり、欲しい情報のみを取捨選択できるといったメリットにもつながる仕組みと言えるでしょう。

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理解すべき「特定電子メール法」

メールパーミッションの需要が高まっているのは、通称「特定電子メール法」という法律が政府によって制定されたことが大きな原因の一つです。

この法律は、一時に多数の者に対してされる特定電子メールの送信等による電子メールの送受信上の支障を防止する必要性が生じていることにかんがみ、特定電子メールの送信の適正化のための措置等を定めることにより、電子メールの利用についての良好な環境の整備を図り、もって高度情報通信社会の健全な発展に寄与することを目的とする。

[引用:e-Gov「特定電子メールの送信の適正化に関する法律」]

前述の通り、主に迷惑メールを減らす目的で施行された上記の法律によって、メールパーミッションのないメールは「特定電子メール法」の規制対象になっています。

また、メールパーミッション以外にも、送信元情報やメルマガ配信停止の手段が明記されていない場合にも規制の対象となります。そのため、メールマーケティングを行う際には、法令遵守の側面からも、必ず特定電子メール法の内容を理解しておく必要があるのです。

メールパーミッションの重要性について

メールパーミッションは、法令遵守だけでなく、マーケティングの視点からも確度の高いユーザーをあらかじめ選別できるという意味で、重要な要素の一つだといえるでしょう。

メールパーミッションがないメルマガ配信では、情報を望んでいないユーザーにもメールが配信されることになってしまいます。

そのような状況は、コストを無駄に消費するだけでなく、結果として、クレームの発生や商品や企業に対するイメージを下げることにもなりかねません。

メールパーミッションを得たメルマガ配信は、情報を望むユーザーへのアプローチとなるため、高い開封率やクリック率(CTR)、商品購入や資料請求などの成果(CVR)が期待でき、費用対効果の高いメールマーケティングが実現するのです。

メールパーミッションで許可しない理由

確度の高いユーザーを選別できる仕組みでもあるメールパーミッションですが、企業にとっては、できる限り「許可」を獲得し、ビジネスチャンスにつなげたいというのが本音でしょう。

では、ユーザがメール配信を許可しない理由には、どのようなものがあるのでしょうか。ここからは、意図的な場合と意図的ではない場合に分けて、メールパーミッションが得られない理由を解説します。

意図的な解除

意図的な理由としては、メルマガの内容や配信の方法に不満を感じて、「配信停止」をしてしまうケースがあげられます。

この場合、配信頻度や時間に不満があった、内容にメリットを感じなかったなどの原因が考えられます。ライフスタイルに合わない配信方法や有益と感じられない内容では、解除されてしまうのは当然でしょう。

このような意図的な解除を減らすためには、メルマガの内容をユーザーの属性やニーズに合わせて最適化する必要があります。

無意識的なメルマガの拒否

無意識的あるいは習慣的に「メルマガを拒否」されてしまうケースです。

この場合、メールパーミッションの取得時に、メルマガがユーザーのメリットになることをアピールする工夫が求められるでしょう。

例えば、チェックボックスを設置するだけでなく、定期的にお得なキャンペーンやクーポンがメルマガ配信されるなど、どのような情報が届けられるのかを明記するなどです。

ユーザーが「有益である」と認識することができれば、無意識的な拒否が避けられる可能性も高まります。

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メールパーミッション取得を増やすコツ

メールパーミッションで「許可」をできる限り多く獲得するには、まず、ユーザーにとってメルマガが有益であることを知ってもらう必要があるでしょう。

そのためメールパーミッション取得時に「配信頻度や内容を伝える」ことが重要です。

具体的には、「週1回、キャンペーン情報をお届け」、「毎月20日に配信されます」などの一文をメールパーミッション確認時に添えて、あらかじめ通知しておくと良いでしょう。

ユーザー側が、配信頻度や内容についてイメージができれば、「それなら登録してみよう」となる可能性も高まるかもしれません。

メールパーミッション取得後の購読を維持するコツ

メールパーミッション取得後も、メルマガ配信を継続してもらう工夫が求められます。

主に以下のような点に留意して、継続購読を促しましょう。

顧客データ分析による配信内容の最適化

CRMシステムなどによって、顧客情報をデータ化している企業も多いでしょう。

ユーザーの性別や年齢、購入履歴、購入経路などの顧客データは、メルマガの配信頻度や内容を最適化する上で、重要な判断要素となります。

顧客情報の分析結果をもとに、ユーザーをカテゴライズし、それぞれに合ったメルマガを配信する方法を「セグメント配信」といいますが、ユーザーに合わせたメルマガの最適化は、高い顧客満足度が期待でき、継続的な購読にもつなげられます。

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相互コミュニケーションを意識する

ユーザーがメルマガなど受信を許可する理由は、「自分にとって有益であるかどうか」に尽きます。そのため、配信頻度やタイミング、配信内容は、できる限りユーザー目線で判断するようにしましょう。

商品の広告・宣伝だけを意識した一方通行のコミュニケーションは、ユーザーにおいて「押し付け」の印象を強める結果となり、継続的な購読を逃してしまうリスクへととながってしまいます。

配信停止フォームをわかりやすい位置に記載する

配信停止がしやすい仕組みは、一見「容易な読者の離脱」を促す結果も危惧されますが、法令遵守の観点からも、必ず「わかりやすい」方法で記載しておきましょう。

もちろん配信停止方法の明記は、「容易な読者の離脱」のデメリットもあります。ただし、いつでも配信停止できるのは、ユーザーにとっては安心材料の一つとなるはずです。

また、配信停止の方法がわからずに迷惑メールに振り分けられるリスクと配信停止後の再登録の可能性を比較した場合、前者の方が、より機会損失が大きいと考えることもできます。

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パーミッション・マーケティングについて

メルマガ配信などのメールマーケティングは、顧客に対して許可を取得してからマーケティングを実施する「パーミッション・マーケティング」に分類されます。

パーミッション・マーケティングは、ユーザーの興味関心を「惹きつける」ことから、「プル型マーケティング」と呼ばれています。その一方で、企業が一方的に情報を発信するマーケティングとして「インタラプション・マーケティング」というものがあります。

インタラプション・マーケティングとは?

インタラプション・マーケティングとは、受け手の属性をあまり絞らずに一方的に情報発信をするマーケティング手法です。具体的には、テレビ広告やYouTube広告、SNSを使った広告宣伝などがこれにあたります。

インタラプション・マーケティングは、視聴者に半ば強制的に広告を視聴させる形なので、情報を「押す」といった意味から、「プッシュ型マーケティング」とも言われています。

インタラプション・マーケティングとの違い

インタラプション・マーケティングとパーミッション・マーケティングの大きな違いは、「能動的」か「受動的」かにあります。

インタラプション・マーケティングは、企業が不特定多数に向け能動的に情報発信するため、広く見込み客にアプローチできるという利点がありますが、やり方を間違えてしまうと相手が「押しつけ感」を強く感じてしまい、企業や商品に対して、ネガティブな印象を持ってしまうこともあります。

その一方で、パーミッション・マーケティングは、顧客から許諾を得たうえで展開されるマーケティングのため、高いコンバーション率や良好な顧客関係の構築が期待できる手法とされています。

ただし、パーミッション取得の過程を経る必要があるほか、「見てもらうのを待つ」受動的なマーケティングのため、効果が出るまでに時間がかかるといったデメリットも挙げられます。

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パーミッション・マーケティングのメリット

パーミッション・マーケティングのメリットは、情報の受け手を選別し、より効果的な情報発信や広告宣伝ができる点にあります。

それでは、具体的なメリットについて、より詳しくみていきましょう。

情報の到達率が高い

パーミッション・マーケティングは、多少なりとも興味関心を示した相手への情報発信のため、メールやDMの開封率が高く、情報がしっかりと受け手に届きやすい点がメリットです。

そのため、不特定多数に広告を打ち出すインタラプション・マーケティングと比較すると、受け手が好意的に情報を受け取ってくれる可能性が高く、クレームにつながりにくいといった特徴もあるでしょう。

高いコンバージョン率が期待できる

パーミッション・マーケティングは、不特定多数ではなく、ある程度前向きな見込み顧客へのアプローチとなるため、成果が得られやすいメリットもあります。

また、セグメントやそれに合わせた内容の精度を上げていくことで、改善を重ねるごとに、より確度の高い顧客への的確なアプローチが展開できるようになります。

そのため高いコンバージョン率からの売上拡大も期待できるでしょう。

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パーミッション・マーケティングのデメリット

続いて、パーミッション・マーケティングのデメリットについても確認しておきましょう。

効果を発揮するまで時間と手間がかかる

パーミッション・マーケティングは、確度の高い顧客へのアプローチが可能になる一方で、「受け身」のマーケティングであることなどから、効果を実感するまでには時間と手間がかかる点が一番のデメリットと言えます。

例えば、メール配信のパーミッションを得るためには、メルマガの存在を認知させるための手段やシステムを考えなければなりません。多くの場合、認知や会員登録などのシステム構築にはWebサイトが活用されますが、サイト制作にも、当然、費用や手間がかかります。

そのため、効果が得られるようになるまでには、ある程度の時間が必要となる、中長期的なマーケティング戦略であることを想定しておかなければなりません。

パーミッション・マーケティングの手法

ここからは、パーミッション・マーケティングの代表的な手段をいくつかご紹介します。

ぜひ自社に合ったパーミッション・マーケティングの戦略立案の参考としてご活用ください。

オプトインメール

オプトインメールとは、事前にユーザーからメール配信に対する許諾を得た上で配信されるメールのことです。

現在、「特定電子メール法」事前同意のない広告メールの配信は禁止されているため、「メルマガ配信を希望する」といったユーザーからのパーミッション取得が必要不可欠となっています。

ただし、オプトイン取得の具体的な手段については詳細な規定がないため、Webサイトに登録フォームを設置する、問い合わせをしてきた顧客などへ直接メルマガ登録を案内するなど、企業によって最もやりやすい方法を選ぶことができます。

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会員登録制のWebサイト

登録した会員だけに情報が公開される、会員制のサイトも代表的なパーミッション・マーケティングです。

具体的には、会員制ECサイト、転職サイトのほか、芸能人のファンクラブサイトなども、その多くが会員制の情報サイトとして運営されているかと思います。

このような会員制のサイトは、顧客関係の強化により固定顧客の育成などが期待できるメリットがあります。ただし、運営管理の手間がかかる点などは、あらかじめ認識しておきたいデメリットと言えるでしょう。

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メールパーミッションを取得して安全なメルマガ配信を

メールパーミッションは、コンプライアンスの視点において必要不可欠な取り組みであり、メルマガ配信の効率や効果をあげるためにも有効な仕組みとなっています。

また、デメリットとして挙げた効果を発揮するまでの期間は、SNSやWebサイトなどの戦略を工夫することで、短縮することもできるでしょう。

メール、SNS、Webサイトなど、複数の戦略を通じて、より多くのメールパーミッションを取得し、費用対効果の高いメールマーケティングを実行していきましょう。

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