テレワーク導入によるワークライフバランスの変化とは?効果や注意点を解説

2022/5/26 2022/05/26

テレワーク

テレワークとワークライフバランス

国がテレワーク導入を推進している影響もあり、検討している企業も増加傾向にあります。テレワークの導入は、ワークライフバランスにどのような変化をもたらすのでしょうか。本記事では、ワークライフバランスに生じる変化や効果、注意点まで解説しています。

テレワーク導入によるワークライフバランスの変化とは?

テレワーク導入企業が増えたことにより、働き方や生き方を自由に選択し仕事とプライベートを両立するライフワークバランスに大きな変化がみられます。

これは、テレワークが浸透してきたことにより、働き方が大きく変わったことが1番の要因と考えてまず間違いありません。

具体的に企業やライフワークバランスにどのような変化が現れたのか説明します。

オフィス

毎日オフィスへ出勤し作業していた人が、テレワークの導入によりサテライトオフィスや自宅での作業にシフトしていくというように、働く場所に大きな変化がみられます。

これまでは、交通アクセスの利便性から都心部の主要駅を中心に、大きなオフィスを構える企業が多くありました。

しかし、現在では常時出社する社員が少なくなったため、オフィス規模を縮小したり、賃料の安い郊外へ移転したりとオフィスコストを削減する企業が増加傾向にあります。

雇用形態

テレワーク導入当初の働き方はオフィス勤務と大差なく、働く場所が自宅に変わっただけでしたが、雇用形態の選択にも変化がみられます。

雇用形態は、正社員・アルバイト・業務委託・派遣とほかにもいくつか種類がありますが、一昔前は労働基準法が適用され労働期間が定められていない正社員に人気が集まっていました。

しかし、理想のワークライフバランスを実現できるように、テレワークの勤務時間を各自で調整できる企業が増え、柔軟な勤務形態に変化しています。勤務形態に変化したことによりさらに自由度を求め自営業や業務委託を選択する人が増えていくでしょう。

生活環境

​​テレワーク導入により、自宅を決める理由が通勤の負担軽減から生活環境を充実させることに変化したため、賃料が安くて広い郊外へ移り住む人が増えています。

固定費が下がりテレワークで仕事時間を調整できるようになったことから、趣味や家族のために時間とお金を費やすことが可能になりました。

また、花王株式会社の調査によると、テレワーク実施者の約4割の人が健康維持のためにウォーキングを取り入れていることがわかっています。生活環境が充実することで、仕事への意欲を取り戻し生産性アップも期待できます。

副業

テレワーク実施後、時間に余裕ができたことを理由に副業を始めてみたいと考えている人が増えています。副業は収入が増えるだけではなく、スキルアップにも繋がることから、社員と会社の両方にメリットがあるといえます。

副業を始める際は必ず下記を遵守しましょう。違反した場合、会社から指導または処罰される可能性もあります。

  • 就業規則に従う
  • 会社支給備品は使用しない
  • 業務時間外に作業

また、副業許可する会社は、就業規則の改善やツールを取り入れPC稼働状況の確認や労働時間管理を強化しましょう。

テレワークの導入事例18選!事例から学ぶ成功のコツや注意点とは?

ワークライフバランスの変化から得られる効果

日本テレワーク協会によるとテレワークは、社会・企業・就業者のすべてに良い効果を与えるとされています。

仕事時間を自由に調整できる働き方は、社員のライフワークバランスを向上させ、それにより社会や企業にも良い影響を与えるのです。

今回は、テレワークが会社に与える5つのプラス効果を具体的にご紹介します。

優秀な人材を確保できる

テレワークは、インターネット環境があれば住む場所に左右されず業務ができるため、地方や海外に住んでいる優秀な人材の確保が可能。柔軟な働き方ができるため、従来より能力以外の募集要項が緩和でき、該当する人材が増加します。

さらに、テレワークや副業を許可している企業は人気が高く応募率の増加が見込めるのです。優秀な人材が増えれば、企業の業績上昇が期待できます。

人材活用の幅が広がる

テレワークは優秀な人材確保に効果的だと伝えましたが、採用コストの面を考えると社員を育てる社内人材活用の強化が得策です。

例えば女性は、結婚や出産が仕事に影響することが多く、継続して勤務してもキャリアアップとの両立が難しいとされてきました。

しかし、自分のライフバランスに合わせて働けるテレワークなら、雇用形態や勤務形態を柔軟に変更できるため、育児や介護を理由に辞めざるを得ない優秀な社員の離職を防ぐ効果が期待できます。

業務効率化を図れる

WEBマーケティング中心に事業展開している株式会社ジオコードの社内アンケートでは、テレワーク導入により業務効率が下がったと答える社員が10%以下だったのに対して、上がったと答える社員は半数以上という結果が出ました。

また、テレワークに対応している企業は、ストライキや災害といった非常時にオフィスへ出社できなくても業務を継続できるため、被害を最小限に抑えられます。

オフィスコストを削減できる

テレワーク導入で出社する人数が減ることにより、オフィス縮小や通勤費カットで大幅なコスト削減が可能。テレワーク手当をだす企業がほとんどですが、手当よりも削減できたオフィスコストが上回るケースがほとんどです。

また、テレワークを望む人が増えているため、離職率が低下し新しい人材を確保する費用も発生しません。

社員のメンタルヘルスを守れる

過剰労働による社員のメンタルヘルス不調や過労死リスクが問題視されてきましたが、テレワークによりライフワークバランスを調整することで、社員のメンタルを守ることにつながります。

一方で、コミュニケーション不足によりストレスを感じるという課題もありますが、気軽に連絡できるチャットツールを導入すると解消できますよ。

テレワークによるストレスの原因や影響とは?ストレス解消法も解説!

ワークライフバランスの変化における注意点

テレワーク導入によるライフワークバランスの向上にはさまざまなメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。テレワーク導入当初によくある注意点をご紹介します。

不公平感が生まれる

テレワーク導入企業では、全社員ではなく一部の部署のテレワークが認められているところもあり、認められていない部署の中には不公正と感じる人もいます。

不公平と感じる主な理由には下記2つが挙げられますが、これらの不満はツール導入により解消できます。

  • テレワーク勤務者の業務状況がわからないためサボっているのではと疑ってしまう
  • テレワークしたいのに部署のシステムが対応していない

テレワーク中のサボりはバレる?バレる理由やバレたときのリスクについて

仕事のオンとオフが曖昧になる

自宅で作業するテレワークの場合、仕事とプライベートの境目が曖昧になり、オンとオフの切り替えがうまくできずストレスに感じる人もいます。

オンとオフの切り替えには、ワーキングスペースの確保と業務に適した机や椅子といった備品を揃え、業務に集中できる環境を整えることが効果的。企業の中には、テレワーク手当としてワーキングスペースや家具レンタルサービスの費用を負担しているところもあります。

隠れ残業が起こる

隠れ残業とは、サービス残業と同じように会社に申告せず時間外に業務するため、いくら働いても賃金が発生しません。働き方が多様化したテレワークでは、達成率が重視されるため申告せず残業する人もいます。

しかし、隠れ残業は、社員のメンタルヘルス不調の要因になるばかりか、過重労働および残業代未払いとみなされ企業側に罰則が科される可能性も否定できません。企業側は、リスク回避のために勤怠システムの見直しが必要です。

テレワーク中の正しい残業管理とは?よくある問題や残業が増える原因

理想のワークライフバランスを実現させる方法

理想のワークライフバランスを実現させるには、注意点を理解し改善する必要があります。ここでは、具体的な解決案をご紹介します。

残業を減らす

理想のワークライフバランス実現には、残業時間の削減が必要不可欠。業務ではなく必要以上のコミュニケーションを削減することで生産性向上が期待できます。

また、社内WIKIを導入すると、マニュアルやプロジェクト進捗がすぐわかるのでオンラインミーティングを削減でき、PCに自動シャットダウン機能を搭載すると強制的に労働時間をコントロールできます。

休暇取得を促進する

適度に休まないとパフォーマンスが低下するため、休暇取得を促進しましょう。1日中自宅で作業するテレワークの場合、自宅と会社を行き来するオフィス勤務よりストレスを感じることもあります。

1日の休暇では結局自宅で過ごすという人も多いので、リフレッシュのためには長期休暇を推奨するのがおすすめ。リフレッシュにより生産性が上がることはもちろん、新しいアイディアが生まれ結果的に会社に貢献することも期待できます。

新たな人事評価制度を導入する

テレワークとオフィスワークでは、働き方が異なり公平性を保てないので、新たな人事評価制度を導入する必要があります。多くのテレワーク導入企業が取り入れている360℃評価は、従来の上司から部下に対する評価に加え、同僚や部下からの評価も反映させる制度です。

評価には日頃からコミュニケーションが必要になるので、テレワークによるコミュニケーション不足も改善できます。

勤怠管理システムの見直し

テレワーク勤務では、オフィスワークと同じではなく、現状に適した勤怠管理システムへ見直しが必要。テレワークは基本的に申告制となるため、柔軟な働き方ができるフレックス制度対応システムやPCの稼働時間から労働時間を算出するシステムがおすすめです。

勤怠管理システムを用いて正しく労働時間を把握することで、隠れ残業のリスク回避にもなります。

福利厚生サービスを充実させる

企業独自の福利厚生サービスは、従業員の働くモチベーションに繋がり離職率低下が期待できるため、充実させましょう。

福利厚生は多ければ多いほど満足度が高まるわけではなく、社員のニーズに寄り添ったものであることが重要。とくに、テレワーク導入企業は、住宅・光熱費・家具といった業務で発生する費用を補助する福利厚生の人気が高い傾向にあります。

このほかにも、アウトソーシングを活用した食事補助やさまざまな種類から選べるタイプの福利厚生もおすすめです。

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テレワーク導入に役立つ便利なおすすめツール

テレワーク導入にはさまざまな課題がありますが、便利なお役立ちツールをご紹介します。

Chatwork

Chatwork(チャットワーク)は、Chatowork株式会社が提供するビジネスに特化したチャットツールで354,000万社以上の企業が導入しています。チャット機能に加えタスク管理や複数ビデオ通話が利用できることから、テレワーク業務の課題であるコミュニケーション不足を回避できます。

提供元 Chatwork株式会社
初期費用 無料
料金プラン フリー:0円
ユーザー100人・7グループまで加入可能
ビジネス:500円/月(年間契約の場合)
エンタープライズ:800円/月(年間契約の場合)
導入実績 有名企業多数
354,000万社
機能・特徴 個人チャット・グループチャット・タスク管理・ファイル管理・モバイルアプリ・音声通話・ビデオ通話・ユーザー制限・API連携他
URL 公式サイト

Remotty

Remotty(リモティ)は、テレワークでありがちな社員の稼働状況がわからずコミュニケーション不足から起きる問題を可視化により解決するバーチャルオフィスツールです。最大の特徴は、PCカメラから2分感覚で社員の在席状況が確認でき迅速なコミュニケーションがはかれることです。

提供元 株式会社ソニックガーデン
初期費用 要問い合わせ
料金プラン 要問い合わせ

※無料トライアル期間あり

導入実績 有名企業多数
機能・特徴 チャット・ステータス管理・ツール連携・バーチャル背景・モバイルアプリ・ログCSV出力他
URL 公式サイト

ジンジャーシリーズ

ジンジャーシリーズとは、jinjer株式会社が提供する人事・経理・電子契約・コミュニケーションのプラットフォームからなる複数サービスの総称です。これまで出社しなければできなかった業務をクラウド化することで、場所を問わず業務効率化できるため、管理部のテレワーク導入にもつながります。

提供元 jinjer株式会社
初期費用 ・人事/経理
無料・電子サイン
ライト:50,000円
ライトプラス:100,000円
ベーシック:250,000円

・ミーティング
200,000円

料金プラン ・人事/経理
1サービス:400円〜/月・電子サイン
ライト:10,000円/月
ライトプラス:28,000円/月
ベーシック:50,000円/月

・ミーティング
1ID:1,500円/月

※従量課金型

導入実績 累計15,000社以上
機能・特徴 勤怠・給与・給与前払い・人事・雇用契約・労務・ワークフロー・バイタル・経費・電子帳簿保存・電子サイン・ミーティング・ウェビナー・無料トライアル他
URL 公式サイト

Confluence

Confluence(コンフルエンス)とは、オーストラリアを拠点にしているソフトウェア会社が提供する社内WIKI作成ツールです。社内WIKIを1から作り上げるのにはかなりの労力がかかりますが、Confluenceならテンプレートがあるので比較的簡単に作成できます。

提供元 Atlassian(アトラシアン)
初期費用 無料
料金プラン フリー:0円
スタンダード:660円/月
プレミアム:1,250円/月※101人以上の場合割引あり
導入実績 月間アクティブユーザー1000万人以上
機能・特徴 テンプレート・通知・連携・共有ワークスペース・モバイルアプリ・権限制御他
URL 公式サイト

ジョブカン勤怠管理

ジョブカン勤怠管理とは、バックオフィス支援に特化した株式会社DONUTSが提供する業界No.1の勤怠管理システムです。勤怠管理に必要な多くの機能を取り揃え、シンプルな操作性で使いやすいことから、さまざまな企業のペーパーレス化を支援しています。

提供元 株式会社DONUTS
初期費用 無料

※プランにより別途機器購入あり

料金プラン フリープラン:0円
機能1つ:220円/月
機能1つ:330円/月
機能1つ:440円/月
機能1つ:550円/月※2,200/〜利用可能
※500名以上の利用は別途見積もり
導入実績 150,000万社以上
機能・特徴 出勤管理・工数管理・集計・シフト管理・超過労働対策・多言語対応・休暇管理・医療機関特化・カスタマイズ・働き方改革対応・モバイル可他
URL 公式サイト

テレワーク導入でワークライフバランスに良い変化を

テレワークの導入には、ワークライフバランスの向上のほかにも会社に多くのメリットがあることがわかりました。

テレワークの歴史は浅く、導入前にさまざまな課題があげられますが、これらはツールの利用により解決できます。便利ツールを利用して社会・企業・就業者の3つすべてにプラス効果があるテレワークを始めてみませんか。

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