テレワーク用の部屋がない?スペースを作る対処法やおすすめ作業場所を紹介

最終更新日時:2023/08/28

テレワーク

テレワークの部屋

自宅でのテレワークをリビングや寝室でしているというテレワーカーは多く、仕事専用部屋が用意できるのは「少数派」であると言えるでしょう。そこでここでは、テレワーク用の部屋がない場合の問題や、専用部屋がなくても集中できるワークスペース作りのポイントをご紹介します。

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自宅でのテレワーク用の部屋をがある人は少ない

リモートワークの経験がある全国のビジネスパーソン(500人)を対象としたアンケートでは、自宅のテレワーク場所として「リビング」が過半数の回答により最も多く、次いで、約3割が「寝室・自室」と答えるなど、8割を超えるテレワーカーが、普段の生活空間で仕事をしている実態が明らかとなりました。

一方「仕事部屋」の回答は全体の1割程度であり、仕事専用のスペースを確保した上でテレワークをしている人がいかに少ないかがわかる結果となっています。

[出典:株式会社ビズヒッツ「リモートワークをしている場所ランキング!男女500人アンケート調査」(PRTIMES)]

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テレワーク用の部屋がないとどうなる?

自宅にテレワーク用の部屋がない場合の悩みも多いようです。そこで、テレワーク用の部屋がないことで起こる問題についてみていきましょう。

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ビデオ会議に余計な物が映る

自宅は、本来リラックスする場所であり、趣味のものやベッド・ソファなどの家具が置いてあります。そのため、ビデオ会議に参加した際、背景に余計な物が映り込み、相手に生活感が伝わってしまうことがあるようです。

プライベートな空間を仕事相手に見られてしまうことに抵抗がある人にとっては、大きなストレスになってしまうでしょう。

作業に集中できない

オフィスと違って上司や同僚などの周囲の目がないことから、リビングで仕事をしていると、ついテレビを付けてしまったり、家事に気を取られてしまったりなど、集中力が続かないデメリットもあります。

スマホを見る時間が無意識に増えてしまうケースなどもあり、集中力が続かないことで、業務効率が著しく低下してしまいます。

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緊張感が保てず、やる気が低下する

自宅でのテレワークは、仕事とプライベートを区別しにくく、ついついリラックスしすぎてしまいがちです。オンとオフが切り替えにくく、業務開始が遅れたり、無意識に休憩の頻度が上がってしまったりする傾向があります。

また、オフィス勤務時は上司や同僚の働きぶりを見て、「自分も頑張ろう」という意識と緊張感につながることもあったのではないでしょうか。テレワークでは、一人で集中できる環境である反面、緊張感ややる気の維持が難しいといった側面もあります。

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運動不足や体調不良

リビングのローテーブルやダイニングテーブルなどでテレワークをしている人も多いのではないでしょうか。この仕事向けのテーブルや椅子ではない環境および長時間の同じ姿勢が肩こりや腰痛などの原因となってしまうことがあるのです。

また、通勤不要となることから、体を動かす機会がなくなることも悪化させやすい要因の一つと考えられるでしょう。

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自宅にテレワーク用の部屋がない時の対処法

自宅にテレワーク用の部屋がない時の対処法を、3つ紹介します。

自宅にテレワークスペースを作成する

最も簡単なのは、部屋ではなく、部屋の一角にブースのようなテレワーク用のスペースを作成することです。具体的には以下のような方法が挙げられます。

パーテーションで区切る

例えば、部屋の隅を利用すれば、2枚のパーテーションで半個室のような空間が作れます。パーテーションで区切るだけのため、スペースさえ確保できれば賃貸物件でも実践可能です。

家族と同居している場合は、生活音が気にならない寝室などに作るとよいでしょう。折りたたみ式のパーテーションであれば、不要な時は畳んでしまっておけるので便利です。

リノベーションを行う

リノベーションが可能であれば、思い切って、快適な仕事環境を整えるのも一つの手です。といっても、カウンターテーブルや半個室スペースの増設など、必ずしも大掛かりな工事が必要とは限りません。

例えば、ロールスクリーンを設置し、生活空間が視界に入らないようにするだけで、集中しやすい環境が整うこともあります。そのような工事であれば、10,000円~50,000円程度で実現できるでしょう。

テレワークスペースがある物件へ引っ越す

仕事環境を優先するのであれば、理想的なテレワークスペースが確保できる物件へと引っ越すのも良いでしょう。ただし、生活環境も変わることになります。日中・夜間の街の様子、周囲の生活音など、生活面でストレスを抱えることのないよう、物件選びは慎重に行なってください。

自宅以外のテレワークスペースを探す

会社により自宅でのテレワークが指定されていない場合は、カフェやコワーキングスペースなどで仕事をするのもおすすめです。

情報漏洩や利用コストなどに問題がなければ、テレワーク中の集中力維持や気分転換による生産性向上などのメリットも期待できるでしょう。

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自宅にテレワークスペースがない人におすすめの作業場所

自宅以外でテレワークをする場合に、おすすめの作業場所を紹介します。

サテライトオフィス

サテライトオフィスとは、本社から離れた場所に設置されたオフィスのことです。

基本的には企業が自社の従業員専用に設置するスペースのため、本社と同じように、オフィス用の備品や通信環境などが整えられているのが特徴です。そのため、情報漏洩などのリスクが低く、パフォーマンスを落とすことなく、業務に集中することができます。

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コワーキングスペース

コワーキングスペースは、オープンスペースを複数の利用者と共用するものです。利用者同士が交流する機会もあるため、テレワークにおける孤独感を感じにくいでしょう。

ただ、社外の人も同じ空間にいることから、物音や話し声が気になったり、情報漏洩のリスクが高まったりします。そのため、オンライン会議や機密情報を扱う業務には不向きであると言えます。

シェアオフィス

シェアオフィスも、コワーキングスペースと同様に、複数の利用者と空間を共用するものです。ただ、シェアオフィスはコワーキングスペースとは異なり、個室が用意されていることもあります。

そのため、一人で集中したいときやオンライン会議などのタイミングだけ個室利用も可能です。

ただ、コワーキングスペースと同様に、社外の人と空間を共有するため、機密情報の取扱いには注意が必要です。

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ホテル

テレワークの普及により、「ホテルワーク」向けの滞在プランを提供するビジネスホテルやシティホテルなども見られるようになりました。ホテルは完全個室であることから、セキュリティ性も高く、周りの目を気にせず一人で集中して業務をおこなえます。

また、ホテルにはシャワーやベッドなどの設備もあります。そのため、休憩をはさんだり、リフレッシュしながら業務を進めることができます。

ビジネスホテル

ビジネスホテルであれば、テレワークをするのに必要な電源・通信環境・デスクなどの設備が揃っています。

料金も比較的安く、1日8時間の滞在で2,500円程度~で利用可能です。「仕事をするだけなので広さはそこまで必要ない」という方におすすめできます。

リゾートホテル

ワーケーションとして、地方のリゾートホテルや都内の高級ホテルを利用するワーカーもいます。ワーケーションとは、「働きながら休暇を取る」過ごし方を意味します。時間外は、お気に入りの環境でリフレッシュをしつつ、仕事に臨めるため、モチベーションも維持しやすくなります。

短期賃貸マンション

一時的に集中できる空間が必要などの理由であれば、短期賃貸マンションを契約するという手段もあります。短期賃貸マンションは、生活家電や基本的な家具が備え付けで揃っている物件がほとんどであるため、すぐに利用が開始できるでしょう。

短期賃貸マンションには、月単位の契約が可能な「マンスリーマンション」週単位で借りられる「ウィークリーマンション」があり、いずれも契約期間中は、通常の賃貸物件と同様に自由に使用することができます。

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テレワークスペースを確保する際のポイント

次に、自宅にテレワーク用のスペースを確保する際に押さえておきたいポイントを4つ紹介します。

プライベートな空間とテレワークスペースを分ける

テレワーク中のよくある問題には、「オンとオフの区別がつきにくい」といったものがあります。

生活空間との完全な隔離が難しければ、仕事中にプライベートのものが目に入らないよう、パーテーションやロールスクリーンで視界を遮る工夫をするだけでも、環境を改善することができます。

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同居人と作業部屋を分ける

同居人もテレワークをする場合は、同じ空間ではなく、異なる部屋にテレワークスペースを作りましょう。

同じ空間だと、お互いの音が気になるだけでなく、情報漏洩のリスクが高まるのはもちろん、家族とはいえ社外の人間であることに変わりはないため、そのような環境での作業が重大なコンプライアンス違反となってしまうこともあります。

家族の生活音が気にならない場所を確保する

家族の生活音も、自宅でのテレワークのよくある問題です。家族が日中過ごす部屋から離れた場所でのスペース確保が難しい場合は、家族でルールを決めておくことも必要でしょう。

ただし、避けられない生活音があることも理解した上で、話し合うことが大切です。

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収納も考慮する

テレワークで使用するノートパソコンなどは、会社から貸与される場合がほとんどです。特に、リビングでワークスペースを確保した場合、小さなお子さんがいるご家庭などでは、このような貸与品をお子さんが破損してしまうことも少なくありません。

そのため、安全に管理するための使用していない間の収納についても考慮しましょう。使っていない時に片付けることは、「オン・オフの切り替え」としても有効です。

空調を整える

室内温度も仕事の効率を左右する大きな要因の一つであり、寒い・暑いなどはストレスにつながってしまい、仕事効率が低下してしまいます。

特に温度変化が激しい夏や冬は空調を利用することにより、快適で過ごしやすい温度に設定できます。

温度を気にせずにテレワークを進めると、体調不良につながってしまうので、くれぐれも注意しておきましょう。

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専用の空間づくりがテレワークを快適にする

多様な働き方としてテレワークが普及している反面、専用の部屋がないことで悩む方は少なくありません。その場合、ワークスペースを作るだけでも、集中力の継続やオンオフの切り替えなどに、一定の効果が見込めることもあります。

テレワークは、効率や生産性を保つための自助努力や自己管理が重要であることを理解し、自宅でも快適に働けるような工夫を実践していきましょう。

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