テレワークに最適なWi-Fiおすすめ10選!必要なスペックや選び方も解説
テレワークには、快適な通信環境の整備が不可欠です。そして、テレワークに適したWi-Fiの選び方やおすすめのサービスがわからない方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、固定回線とモバイルWi-Fiの違い、テレワークにおけるWi-Fiの選び方、おすすめのWi-Fiサービスなどを詳しくご紹介します。
目次
テレワークにおけるWi-Fiの必要性
そもそもテレワークとは、情報通信技術を活用したコミュニケーションによって仕事を行うことを意味する言葉です。
そのため、インターネットはその基盤となるネットワークといえるでしょう。
インターネットへの接続方法は、有線LANとWi-Fiと呼ばれる無線LANの2種類がありますが、ここではテレワーク時の一般的な接続方法であるWi-Fiに絞って、その必要性を詳しく解説します。
1.大量のデータ通信量が必要
テレワークでは、勤怠管理システムやWeb会議ツールのほか、メール、チャット、オンラインストレージなど多種多様なITツールを使用します。
したがって、テレワーク時における通信量は、最低でも1日でおおよそ1〜2G程度を使用するといわれています。
わざわざWi-Fiを契約しなくても、スマートフォンの通信回線を利用する「デザリング」機能で事足りるのでは?とお考えになるかもしれませんが、毎日これだけの通信量が必要となれば、料金プランによっては、思いもよらない高額請求を受ける可能性もあるため注意が必要です。
2.通信速度や回線の安定性
テレワークでは、業務に必要な作業やコミュニケーションのほとんどを、インターネット通信を利用して行います。
そのため、通信速度が遅かったり、接続が頻繁に途切れたりするようでは、業務効率や生産性に大きく影響してしまいます。
なかでも取引先やお客様とのWeb会議を頻繁に行うのであれば、映像や音声がスムーズ共有される通信環境は、必要不可欠です。
環境によって異なることが前提となりますが、一般的にモバイル通信よりもWi-Fiの方が通信速度が速いとされています。
さらにデザリング機能は、あくまでスマートフォンのインターネットを共有する機能にすぎないため、最大限の通信速度は発揮できないと考えられており、安定した通信を望むのであれば、Wi-Fiを利用すべきといえるでしょう。
3.セキュリティ対策
近年では、カフェやレストラン、図書館やホテルなどの宿泊施設など、ありとあらゆる場所でWi-Fi環境が用意されています。
そのため、働く場所を自由に選べるテレワークであれば、自宅にWi-Fi環境がなくとも、このような公共の場で仕事をするのも一つの手段といえます。
ただし、このようなフリーWi-Fiには暗号化されていない通信もあり、そのような通信に接続してしまった場合、端末への侵入や情報の覗き見、パスワード情報などの盗取といったリスクが高まってしまいます。
コワーキングスペースやシェアオフィスといった有料スペースにおけるWi-Fiへの接続であれば安全性は高まりますが、毎日利用するのはコスト面から考えて現実的ではないケースも多いでしょう。
Wi-Fiの種類について
次に、Wi-Fiの種類についてご説明いたします。Wi-Fiには主に「固定回線」と「モバイル」の2種類があり、それぞれに特徴やメリットが異なります。
1.固定回線の特徴とメリット・デメリット
固定回線のWi-Fiとは、屋内に引き込んだ回線を無線LANルーターへと接続し、Wi-Fiを利用する通信サービスです。
屋内に回線を引き込んで使用するため、安定した高速通信が可能となる点が最大のメリットといえるでしょう。
ただし、「開通工事が必要」「契約した建物でしか利用できない」「モバイルWi-Fiに比べて初期費用が高い」といったデメリットもあります。
2.モバイルWi-Fiの特徴とメリット・デメリット
モバイルWi-Fiとは、持ち運びも可能な小型軽量の通信端末です。
「モバイルルーター」とも呼ばれるモバイルWi-Fiのメリットは、「開通工事が不要」「(サービスエリア内であれば)外出先でも接続可能」なほか、「通信量に応じてコストを抑える」ことができる点にあります。
ただし、通信の安定性が固定回線に比べて劣る点や、ほとんどのサービスにおいて、データ容量に上限が設けられていることなどがデメリットとして挙げられるでしょう。
テレワークのWi-Fiは固定回線とモバイル回線どちらがおすすめ?
Wi-Fiの種類についてご説明しましたが、結局のところテレワークでは固定回線とモバイルWi-Fiのどちらがおすすめなのでしょうか。まずは2つの違いを以下の表にて、改めて比較してみましょう。
比較項目 | 固定回線 | モバイルWi-Fi |
---|---|---|
速度 | 高速 | 場所による |
容量 | 制限なし | 制限あり |
初期費用 | あり | あり |
月額料金 | 戸建て:約3,500円~ 集合:約4,000円~ | 約3,800円~ |
契約期間 | 2年~3年 | 2年~3年 |
導入までの日数 | マンション:1ヶ月~3ヶ月 戸建て:1ヶ月~2ヶ月程度 | 届き次第即日 |
工事の有無 | あり | なし |
持ち運びの有無 | 不可 | 可能 |
双方を比較した場合に注目したいのが、「速度」と「容量」における違いです。テレワークにおいては、速度や容量は業務の効率化や生産性にも関わるポイントです。
そのため、在宅勤務など働く場所が主に自宅に限定されるのであれば固定回線を選択すべきであるといえます。
一方、カフェやレストラン、ホテルなどの公共の場においても通信の安全性を確保したいケースなどにおいては、モバイルWi-Fiを使用すると良いでしょう。
▷テレワークはカフェでもできる?実施する際のメリットや注意事項について
▷テレワーク推進によるオフィス需要の変化とは?役割や今後の働き方について
テレワークに最適なWi-Fiの選び方
固定回線とモバイルWi-Fiの違いについて、ご説明しました。
では、テレワークに最適なWi-Fiのプロバイダやサービスについては、どのように選ぶのが良いのでしょうか。ここでは、以下の5つのポイントをお伝えさせていただきます。
- データ容量が無制限であること
- 快適に業務をこなせる通信速度が必要
- 通信が安定していること
- セキュリティが安定なこと
- 契約期間を確認すること
1.データ容量が無制限であること
テレワークで使うデータ容量は、無制限をおすすめします。テレワーク時に使用する通信量の目安は、1日で平均1GBから2GBであることをお伝えしましたが、これらはもちろん状況によって異なります。
たとえば、Web会議ツールとしてよく使用される「Zoom」を、音声+ビデオで1時間利用した場合の通信量は約1GBです。さらに、大人数が参加する状況であれば、それ以上の通信量を要します。
そのため、日常的にこのようなツールを利用するのであれば、平均の通信量をはるかに超えるデータ容量が必要となります。
思わぬ場面で通信制限がかかり、業務がストップしてしまうといったトラブルを避けるためにも、データ容量は無制限のサービスを選ぶようにしましょう。
2.快適に業務をこなせる通信速度が必要
Wi-Fiのサービスを比較してみると「Mbps」や「Gbps」といった単位をよく目にするかと思います。
この「Mbps」とは、通信速度を表す単位であり、例えばPCのブラウザで標準的な画質(1080p)の動画をスムーズに視聴するには「5Mbps」以上の通信速度が必要であるとされています。
そのため、テレワークにおいても、インターネットの検索や、メールの送受信程度であれば上り(アップロード・送信)、下り(ダウンロード・受信)共に、最低限「5Mbps」以上の通信速度で行えることになります。
ただし、ビデオ会議やファイルのやりとりなどが頻繁に発生するのであれば、10Mbps〜30Mbps程度の通信速度を確保しておくようにしてください。
ちなみに、インターネットが遅い!と感じる原因は、主に「下り」の速度が関係しています。ストレスなく作業をしたいのであれば、下の速度を重視すると良いでしょう。
3.通信が安定していること
Wi-Fi選びでは、通信速度のほかに通信の安定性も重要です。ただし、安定性に関しては選ぶ際に速度のような明確な基準がないのが現状です。
また、Wi-Fiのような無線通信の場合、電磁波を発する家電やBluetoothなどの無線機器、家の構造などに通信が影響を受ける場合もあります。
通信の安定性に定評のあるプロバイダーやサービスを選んだものの、不安定な状態が続くようであれば、置き場所の見直しが必要なケースもあることを覚えておくと良いでしょう。
4.セキュリティが安全なこと
セキュリティレベルや対策についても、Wi-Fiを選ぶ際の重要なポイントです。
Wi-Fiが登場した初期の暗号化方式である「WEP」や、WEPの脆弱性の指摘を受け突貫的に構築した「WPA」といった暗号化方式は、セキュリティ対策としてはおすすめできない通信環境です。WPA2もしくはWPA3の暗号化方式が選択できるWi-Fiを選ぶようにしてください。
5.契約期間を確認すること
契約するWi-Fiによっては、携帯電話のような契約期間の「縛り」を設けたうえで、月々の利用料金や初期費用を割安にしているケースがあります。
このようなプランで契約してしまうと、契約期間中の解約には、違約金が発生してしまうことになるでしょう。
まずは使ってみて判断したいということであれば、契約期間の縛りがないプランやサービスを選ぶ必要があります。
テレワークに最適なWi-Fiおすすめ5選〜固定回線〜
最後に、おすすめのWi-Fiを固定回線とモバイルWi-Fiに分けてご紹介させていただきます。
- フレッツ光
- au光
- ソフトバンク光
- ドコモ光
- NURO光
フレッツ光
最大10Gbpsの高速な通信速度で、動画やゲームが快適に楽しめてオンライン会議やデータの送受信も快適に行えます。
また、NTT東日本のフレッツ光を契約している方には、NTT東日本のオンラインストレージサービスである「フレッツ・あずけ~る」の利用が可能です。
提供元 | NTT東日本 |
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初期費用 |
レンタルルーター希望の場合
|
料金プラン | <戸建て(3戸以下の建物)向け> 定額プラン
2段階定額プラン フレッツ光ライト プラス
ファミリータイプ
<集合住宅(4戸以上)向け> フレッツ 光ネクスト ギガマンション・スマートタイプ(無線LANルーター付き)
マンション・ギガラインタイプ
光配線方式
フレッツ 光ライト マンションタイプ
※どのプランも、プロバイダ月額使用料が別途かかります。 |
開通までの期間 | 1ヵ月程度 |
機能・特徴 | 利用シーンを問わない高速かつ安定した通信環境 充実したサポート体制 |
URL | 公式サイト |
au光
au光では、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の一部エリアにおける超高速でデータ通信プランが設けられています。
また、auのスマートフォンの併用によるお得なプランにより、コストを抑えることが可能。上記のエリアにお住まいであれば、まず検討してみると良いでしょう。
提供元 | KDDI株式会社 |
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初期費用 |
|
料金プラン | ずっとギガ得プラン
ギガ得プラン
標準プラン
|
開通までの期間 | 1ヶ月~2ヶ月 |
機能・特徴 | auスマートフォンとセットでお得になるプラン IoTなどの多彩なオプションプラン |
URL | 公式サイト |
ソフトバンク光
光回線を利用した、超高速なインターネット回線を自宅でも利用できます。また、インターネット開通工事が完了するまで、Wi-Fii端末が無料でレンタルできるサービスは、急なテレワーク対応の場合においても大変助かるでしょう。
提供元 | ソフトバンク株式会社 |
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初期費用 | 26,400円(税込) |
料金プラン | ソフトバンクのスマホとセット
ソフトバンク光のみ
|
開通までの期間 | 最長で1ヶ月半 |
機能・特徴 | 乗り換え費用が実質無料 (開通までの間の)無料Wi-Fiレンタルサービスあり |
URL | 公式サイト |
ドコモ光
ドコモ光は、プロバイダが選べる点やケーブルテレビの回線をそのまま使って開通できる点が特徴のプロバイダ一体型の光インターネットサービスです。
最大通信速度も10Gbpsと超高速なため、複数のデバイスを同時に接続してもストレスフリーな通信が確保できるでしょう。
提供元 | 株式会社NTTドコモ |
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初期費用 | 新規申し込みの場合
工事料
転用お申し込みの場合
|
料金プラン | 戸建に住まいの方
マンションに住まいの方
|
開通までの期間 | 記載なし |
機能・特徴 | ドコモのスマホとの併用によるセット割 契約更新ごとに3000pのdポイント付与 |
URL | 公式サイト |
NURO光
複数の端末で同時接続をしてもNURO光は快適にインターネットを楽しめます。NURO光の通信速度は速いが、サービス提供エリアの範囲が狭いため、利用する前に対応しているエリアか確認が必要です。
提供元 | ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 |
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初期費用 | 工事費:44,000円(税込) 契約事務手数料:3,300円(税込) |
料金プラン |
|
開通までの期間 | 戸建ての場合、1ヶ月~3ヶ月程度 集合住宅の場合、1ヶ月~4ヶ月程度 |
機能・特徴 | 高い顧客満足度 月額割引・・キャッシュバックなどの豊富な特典 |
URL | 公式サイト |
テレワークに最適なWi-Fiおすすめ5選〜モバイルWi-Fi〜
次におすすめのモバイルWi-Fiを5つご紹介します。
- Broad WiMAX
- THE WiFi
- ZEUS WiFi
- GMOとくとくBB WiMAX
- どこよりもWiFi
Broad WiMAX
空港、鉄道、地下鉄など場所を問わずインターネットが利用できます。
また、通信速度や安定性についても、常にエリアの拡大を続けており、快適な通信環境を実現しています。
提供元 | 株式会社リンクライフ |
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初期費用 | 20,743円(税込) 契約事務手数料:3,300円 |
料金プラン | ギガ放題プラスDX(3年プラン):2,090円(税込)~/月 ギガ放題プラス(2年プラン):2,999円(税込)~/月 ギガ放題プラン:2,999円(税込)~/月 |
機能・特徴 | 最短当日での利用開始が可能 選べる端末 AESと呼ばれる非常に強力な暗号化技術の採用 |
URL | 公式サイト |
THE WiFi
30日間のお試し体験が可能なため、初めてモバイルWi-Fiを契約する方におすすめのサービスです。料金プランは通信量に応じた変動制となっており、最大100GB以上使用しても3,960円(税込)となっています。
提供元 | スマートモバイルコミュニケーションズ株式会社 |
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初期費用 | 登録事務手数料3,300円(税込) |
料金プラン | THE WiFi FIT
THE WiFi 100GB
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機能・特徴 | 30日間お試し体験サービス 端末レンタル料金0円 最短即日発送 |
URL | 公式サイト |
ZEUS WiFi
docomo・au・SoftBankの回線の中から、1番接続がしやすい回線に自動接続するクラウド型のサービスです。
従来のWi-Fiルーターでは場所により接続状態が異なりました。ZEUS Wi-Fiの場合は、どこでも最適な回線に自動接続されるため、通信が不安定になりがちな環境においても、常にベストな通信を確保できます。
提供元 | 株式会社Human Investment |
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初期費用 | 契約事務手数料:3,300円(税込) |
料金プラン | スタンダードプラン
フリープラン
|
機能・特徴 | クラウドSIM 106ヶ国で使用可能 最短翌日発送 端末レンタルは無料 |
URL | 公式サイト |
GMOとくとくBB WiMAX
GMOとくとくBB WiMAXでは、事務手数料が3,300円と割安であることや最新端末無料の特典など、費用を抑えた利用ができる点が特徴です。また、UQモバイルやauといったスマホとのセット割りも用意されているため、対象となるユーザーはセット割の条件も比較してみると良いでしょう。
提供元 | GMOインターネット株式会社 |
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初期費用 | 事務手数料:3,300円 |
料金プラン | 4,158円(税込)/月 |
機能・特徴 | 端末代金0円 最短即日発送 |
URL | 公式サイト |
どこよりもWiFi
どこよりもWiFiは、docomoの通信回線を利用したモバイルWi-Fiです。
料金プランも2つの従量制プランのみといったシンプルさが魅力であり、使用量に応じて無駄なく利用されたい方におすすめです。
提供元 | 株式会社Wiz |
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初期費用 | 3,300円(税込) |
料金プラン | シンプルスタンダード(2年割適用)
シンプルスタンダード(通常料金)
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機能・特徴 | 128gの軽量端末を使用 |
URL | 公式サイト |
テレワークのWi-Fiは用途に応じたスペックを選ぶこと
本記事では、テレワークに最適なWi-Fiの選び方やおすすめのサービスについて、詳しく解説しました。
Wi-Fiは、テレワークにおいて必要不可欠な通信環境です。通信速度に関しては、こちらでご紹介したサービスであれば、テレワークに十分な通信速度を確保することが可能なはずです。
ただし、その機能や特徴においては、それぞれに特徴があり、自身のライフスタイルや状況にあったプランを精査する必要があるでしょう。
ここでご紹介した各サービスの特徴を比較し、最適なテレワーク環境を実現してください。
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