DX実現に必要なデザイン思考とは?メリットや実践方法・事例を解説

最終更新日時:2023/05/17

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デザイン思考とは

DXを実現するためにデザイン思考が重要視されています。しかし、デザイン思考についてよく知らない人や、活用方法が分からない方も多いのではないでしょうか。本記事では、デザイン思考についての基本的な概要やメリット、実践方法などを解説します。実際にデザイン思考を取り入れた成功事例も3つ紹介します。

DXとデザイン思考について

経済産業省も推進しているDX(デジタルトランスフォーメーション)。各企業もそれぞれにDXへの取り組みを強化しています。新しいビジネスモデルを生み出していくためには、DXと共にデザイン思考が重要です。

まずは、ビジネスにおけるDXとデザイン思考の意味を詳しく解説をしていきます。

DXとは?

DXとは「Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)」の略称です。直訳すると「デジタル変革」という言葉になりますが、元々は2004年にスウェーデンにあるウメオ大学のエリック教授が提唱した定義です。

エリック教授によるDXの定義は、「人々の生活環境や企業の業務をデジタル技術で変革していくこと」です。DXを「IT化」と似たようなイメージでとらえている人も多いのではないでしょうか。ITは業務効率を高めるためにデジタル技術を導入することを指します。

一方で、DXはデジタル技術を導入することで業務効率化や新サービスの創出などを実現し、社会全体に変革を起こして豊かにしていくことを指す言葉です。

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デザイン思考とは?

DXを実現するためにはデザイン思考が必須だと考えられているものの、デザイン思考という言葉を知らない人、もしくは具体的にどのようにビジネスに応用するかわからない人も多いのではないでしょうか。

デザイン=芸術・アートというイメージを持つ人は多いですが、デザイン思考とは「ユーザーやクライアントのニーズを基に新しい価値提供を行って問題解決を行う」という手法です。

元々米国のスタンフォード大学で研究されている手法でもあり、デザイン思考を学ぶための学校である「d.school」を通じて世界中に広まりました。

隠れたニーズを引き出し、問題解決を行いながらユーザーの欲求を満たしていく姿はまさにDX推進に通じる理想的な変革手法です。そのため、DX実現のためにはデザイン思考の活用が重要になってきます。

デザイン思考の種類

DX推進を行う上で重要なデザイン思考ですが、デザイン思考は大きく分けて「漸進型イノベーション」と「不連続型イノベーション」の二種類に分けられます。

それぞれの考え方は下記のとおりです。

漸進型イノベーション

新しい物を生み出すのではなく、既存の商品・サービスに改良を加えて、徐々に改善を行って性能を高めていくことを指します。

問題解決を行いながらユーザーのニーズを満たすという点がデザイン思考に当たりますが、DXで必要なのは課題を見つけるためのデータの統計・分析です。

ツールを活用してユーザーが持つ潜在的課題を洗い出し、改善を加えながらユーザー体験を高めていく考えです。

不連続型イノベーション

膨大なデータを活用し、デジタル技術やビジネスの環境変化に合わせて将来の予測立てを行い、アイデアを創出して新しいビジネスモデルを生み出していくことを指します。

アイデア駆動型とも呼ばれますが、不連続型イノベーションを達成するためにはデザイン思考を持つエンジニアやビジネス視点に立てるデザイナーなどの人材を活用することが必須です。

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DXにデザイン思考が重要な理由

DX推進においてユーザビリティ向上を実現するために、デザイン思考が重要視されています。人々の生活や企業の取り組みに変革を行っていくためには、今までとは異なる価値・サービスを生み出す必要があります。

デザイン思考を活用することによって、ユーザーの潜在的なニーズを汲み取り、使いやすさや有用性を向上させて、新たな価値や体験を提供することができるようになります。

今まで通りの業務の進め方ではただの改善になってしまうため、変革を与えるためにもデザイン思考のような新しいアイデア・考え方が鍵を握るのです。

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DXにデザイン思考を取り入れるメリット

DXにデザイン思考を取り入れるメリットは下記の3つです。

  • ユーザーが求めるDXを実現できる
  • 思考力・想像力が鍛えられる
  • 組織力が強化される

それぞれのメリットについて詳しく解説をしていきますので、参考にしてみてください。

ユーザーが求めるDXを実現できる

DX推進は人々の生活や企業の取り組みに変革を与えて豊かなものにしていくものですが、使いやすさや幸福度を高めていくためにはユーザーのニーズを実現することが必須です。

デザイン思考を取り入れることで新しい価値・サービスを生み出せるとともに、ユーザーの中に眠る潜在ニーズを引き出せます。

デザイン思考に沿ったDX推進を行うことで、ユーザーファーストな企業というイメージを与えることもできるので、DXの実現と同時にブランドイメージを高められるという点も魅力です。

思考力・想像力が鍛えられる

ユーザーの潜在ニーズを汲み取って課題を解決するためには、従来とは異なる新しいサービス・商品を生み出さなければいけません。

具体的には「ユーザーが何を望んでいるのか」「何を解決する必要があるのか」「解決するためにはどのようなことをしなければいけないのか」「解決したあとのユーザーの姿はどうあるべきか」といった点に関して思考を深く巡らせる必要があります。

このような顧客ファーストの考え方を取り入れることで、必然的に思考力や想像力が鍛えられます。この思考力はDX実現に生かせるだけでなく、日々の業務にも役立ちます。考える力を向上させることで、社員のビジネススキルの底上げにもつながります。

組織力が強化される

デザイン思考はさまざまなアイデアを考える必要があるため、必然的に組織やチーム、社内全体に意見を求めるような手法になります。そのためコミュニケーションが活性化し、社員同士の連帯感も生まれます。

活発に議論を交わし、意見を述べることで、製品やサービス開発に直接的・間接的に関与することにつながり、社員の帰属意識やモチベーションが上がります。組織力が強化されやすいという点からも、DXにデザイン思考を取り入れるのは重要です。

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DXにデザイン思考を取り入れる際の注意点

多くのメリットがあるデザイン思考ですが、DXに取り入れる際には下記の3つに注意しておきましょう。

  • 柔軟な発想力
  • リテラシー不足
  • 観察力・共感力

柔軟な発想力

デザイン思考を取り入れるためには、柔軟な発想力は必要不可欠です。発想力が乏しい場合は、どうしてもユーザーの潜在ニーズを満たすためのアイデアが思い付きにくくなります。

社内の慣習やこれまでの手法にこだわったり、業界特有の固定観念や先入観をもって取り組むと、顧客が感じている課題や解決策の案出が難しくなります。

そのため、常識にとらわれない発想力が必須であるとともに、多くの人が見逃してしまいがちな気付きができるような人材が必要になります。

リテラシー不足

DXのためにデザイン思考を取り入れ、DX実現のためにデジタル技術・ツールの導入を行う企業がほとんどですが、その際には社内のITリテラシーも見逃してはならないポイントです。

人によってITリテラシーは異なり、いくら魅力的なツールであっても活用できなければ意味がありません。リテラシー不足を解消するために、DXを実現したい場合はデータやツールに特化したサポートチームの体制づくりを行いましょう。

チーム体制を整えることで、ITリテラシーが低い場合でも補うことができます。さらに、デザイン思考を具現化するためにも、管理者クラスの人材がデザイン思考に関しての理解を深めていることも大切です。

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観察力・共感力

デザイン思考に関する理解を深めるために、ユーザーの観察と共感が必要になります。共感ができる人や観察眼に優れている人は潜在ニーズを見抜きやすく、通常では気付かないポイントに着眼点を置ける場合があります。

ユーザーが感じている課題や不満点を見いだすために、自身も同様の視点に立って問題を解決していくような力を養っていく必要があります。

DX実現のためにデザイン思考を取り入れる際には、観察力や共感力に優れた人材の配置を検討しましょう。

DX推進においてデザイン思考を実践する方法

実際にDX推進を行っていく上で、デザイン思考を活用する場合は下記の5つのステップで進めていくようにしましょう。

  • ユーザーを理解する
  • 課題を発掘する
  • アイデアを創出する
  • アイデアを形成する
  • 検証やテストを行う

ユーザーを理解する

まずはユーザーの潜在ニーズを見つけるために、ユーザーの立場になって考えましょう。ユーザー視点に立つことによって、課題・問題点を素早く把握できるようになります。

具体的な例で挙げると、直接サービス・商品を利用しているユーザーに対してアンケートやインタビューを行うのが効果的です。

また、身近な人にモニターになってもらい、サービスや商品に対して実際にどのように感じているのかを聞くとユーザーへの理解が深まります。

課題を発掘する

ユーザーの視点に立って物事を考えると、潜在ニーズに気付けるようになり、課題の発掘ができます。

一人だけでは課題の発掘が難しいため、なるべくチーム体制を整え、コミュニケーションを取りながら課題について深く考えるようにしましょう。

多くの情報の中から取捨選択を行い、仮説を立てながら、本質的な課題の解決ができるように意識し方向性を決めて行きましょう。

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アイデアを創出する

課題を掘り起こした後は、アイデアを創出していきます。集団発想の手法でもある「ブレインストーミング」がデザイン思考を行う際におすすめです。

ブレインストーミングは、ルールを守り、10人以下のグループや個人で意見出しを行います。ブレインストーミングのルールは下記の5つです。

  • 意見の批判・否定をしない
  • 時間内に結論を出さない
  • 質より量を意識して意見を出す
  • 奇抜な意見も褒め合う
  • アイデアを組み合わせる

複数の人で多くのアイデアを出し合うことにより、より柔軟で斬新なポイントに気付ける場合があります。多くのアイデアや視点をもとに、商品やサービスにつながる最適なものを選んでいきましょう。

アイデアを形成する

出された意見を元にディスカッションを行いながらアイデアの形成を行いましょう。ここでは具体的に形にすることが重要です。

そのため、サービスや商品の試作品を作るのがおすすめです。試作品を作ることにより、作成段階での課題や見落としていた点などに気が付ける場合があります。

さらに試作品は本番とは違ってクオリティが求められないため、気楽に挑戦できます。時間をかけすぎずにスピーディーに試作品を作っていくことが重要です。

検証やテストを行う

実際にアイデアを試作品の形にした後は、検証・テストを行い、ユーザーの反応をチェックしましょう。

ユーザーテストを実施した後、得られたデータを元に修正や改善を行うことでよりユーザーニーズに近い商品・サービスを生み出せます。

仮説、検証やテストを繰り返すことで、最適な商品・サービスに徐々に近づけていくイメージで進めていきましょう。

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デザイン思考を活用したビジネスの成功事例

デザイン思考は多くの企業が注目をしていますが、実際に活用してビジネスを成功させた企業もたくさんあります。

下記の3社の具体的な成功事例・ポイントについて解説をしていきますので、デザイン思考をビジネスに活用していきたいと考えている人は参考にしてみてください。

  1. Apple
  2. P&G
  3. Spotify

Apple

世界的にも有名なAppleの「iPod」はデザイン思考で生み出された産物です。「CDからPCに音楽データを保存するのが大変」「どこでも音楽を聴きたい」と考えているユーザーの潜在ニーズから生まれました。

そのニーズを満たすために、iPodは「全ての曲をポケットに入れて持ち運ぶ」というコンセプトのもと開発され、多くの音楽ファンの視聴体験をアップデートしました。

P&G

世界最大の一般消費財メーカーとして知られているP&Gですが、同社が手掛ける家電ブランド「ブラウン」の製品「電動歯ブラシ」もデザイン思考によって生み出されました。

従来の電動歯ブラシは専用充電器が使いにくかったり、替えの歯を買い忘れやすかったりと、様々な課題が出ていましたが、充電のしやすさを改善するだけでなく、リマインド機能などを搭載することでこの問題を解決。

ユーザー視点に立って考え、改善を加えることでユーザーの潜在ニーズの解決と満足度の向上を実現しました。

Spotify

音楽ストリーミングサービスとして知られるSpotify。月額課金制で音楽を無限に聞けるというユーザーの潜在ニーズに対応したサービスの提供により、多くの利用者を獲得しています。

Spotifyはデザイン思考を取り入れており、特にプレイリストは日々更新され、繰り返し検証を行った上で随時ユーザーニーズを満たすような楽曲の配信を行っています。

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デザイン思考の学習におすすめの書籍3選

デザイン思考はDX推進をはじめビジネスに生かせる有効な思考方法です。ただし、活用するにはデザイン思考についてしっかりと学び、理解する必要があります。ここではデザイン思考の学習に役立つ3冊の書籍を紹介します。

  1. 『デザイン思考と組織文化の変革で実現するDX』
  2. 『デザイン思考が世界を変える: イノベーションを導く新しい考え方』
  3. 『実践 スタンフォード式 デザイン思考 世界一クリエイティブな問題解決』

デザイン思考と組織文化の変革で実現するDX

https://www.amazon.co.jp/dp/B086DCHQQF/

エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社で新規事業開発などを行ってきた根岸 慶氏による、DXの本質が理解できる電子書籍です。

DX実現のためにデザイン思考が重要であるという点や、組織変革が必要であるという点が本書の主張するポイントです。

本の収録ページは54ページと少なく、隙間時間で読めるお手頃さも魅力です。デザイン思考とDXの関係性や組織文化に関する変革を目指したいと考えている人は要チェックです。

価格770円(税込)
著者根岸 慶
形式電子書籍(Kindle版など)
出版社翔泳社
内容・顧客体験起点の経営変革

・DXとデザイン思考

・組織文化の変革など

URL販売サイト

デザイン思考が世界を変える: イノベーションを導く新しい考え方

https://www.amazon.co.jp/dp/4152098937

デザイン・ファームIDEOの社長兼CEOでもあるティム・ブラウン氏による本で、多くの起業家が愛読し、口コミ評価も高いです。

本書を読むことで、「デザインとイノベーションの必要性」や「デザイン思考の具体例」が学べる点が特徴です。ツイッターやUXデザイン開発などの成功例が紹介されており、具体的な内容からイメージがわきやすいのも本書の魅力です。

ニーズを需要に変えていく方法を知りたい人はぜひチェックしてみてください。

価格2,200円(税込)
著者ティム・ブラウン (著), 千葉 敏生 (翻訳)
形式単行本・電子書籍(Kindle版など)
出版社早川書房
内容・デザイン思考の具体例

・デザインとイノベーションの必要性

・組織を蘇らせる方法など

URL販売サイト

実践 スタンフォード式 デザイン思考 世界一クリエイティブな問題解決

https://www.amazon.co.jp/dp/4295007323/

d.schoolでデザイン思考を学んだジャスパー・ウ氏が、デザイン思考の考え方やスキルの身につけ方を解説している書籍です。

d.schoolの授業で学んだ内容や、ファシリテーターとしてかかわってきた経験をベースに執筆されています。「人々が持つ本当の問題解決」について焦点を絞っており、組織のマネジメントに携わる人やデザイン思考について学びたい人におすすめです。

価格1,760円(税込)
著者ジャスパー・ウ  (著), 見崎大悟  (監修)
形式単行本・電子書籍(Kindle版など)
出版社インプレス
内容・デザイン思考とは

・デザイン思考の今と未来

・デザイン思考の考え方やスキルの身につけ方

URL販売サイト

【初級から上級まで】DXの勉強におすすめの本21冊を紹介!

DXを推進する上でデザイン思考は重要な考え方

DXを実現するためには、ユーザーの潜在ニーズを引き出すために、デザイン思考が重要になってきます。しかし、デザイン思考も一朝一夕でビジネスに活用できるものではなく、一人ひとりの理解と、組織としてのチーム体制作り、アイデアを出し合いながら試行錯誤を行っていく実践が必要です。

DXにデザイン思考を取り入れてビジネスを変革させることで、ユーザーに新たな価値や体験を提供できるような取り組みを進めていきましょう。

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ビズクロ編集部
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