DXプロジェクトを成功させるには?推進のコツやマネジメントについて

2022/4/15 2022/06/06

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DXプロジェクトを策定するビジネスパーソン

DXが注目されている昨今、様々な企業でDXプロジェクトが進行しています。しかし、成功には多くの課題が残っているのも事実です。本記事では、そんなDXプロジェクトについて、推進のコツやマネジメントについてなど詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

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DXプロジェクトとは?

DXプロジェクトとは、端的にはDXを推進するためのプランです。具体的には、組織マインドや新しいプラットフォームの活用など企業内部の変革を行いながら、新しいビジネスモデルによって顧客に提供する価値を創出し、競争優位性を確立するためのプランを指します。

そのため、単に業務やシステムのデジタル化をゴールにするのではなく、より良い顧客価値を創造し、競争優位性を確立することが目的である点を忘れてはいけません。

また、一度きりで終わるプロジェクトではなく、継続的な変革が必要です。

DX推進が注目される背景について

DX推進は多くの企業が「やらなければならないこと」として認識していることでしょう。ここでは、改めてDX推進が注目されている背景について確認しておきます。

DX推進が注目されている背景として、企業が組織や市場の急速な変化や多様化するニーズに対応できる組織づくりを進めなければ、企業の競争力は徐々に失われていく状況が予測されている点が挙げられます。

この他にもさまざまな背景や重要性が挙げられているため、次章で確認していきましょう。

デジタルトランスフォーメーションはなぜDXと略される?”X”が指す意味とは

DXプロジェクト推進の重要性

上記のとおり、DXプロジェクト推進の背景については、著しいビジネス環境の変化が関係しています。ここでは、DXプロジェクトを推進する重要性を次の3つのポイントに沿って紹介していきます。

  • データ活用が不可欠
  • 増加する技術的負債
  • IT分野で高まるリスク

データ活用が不可欠

近年、物理的または仮想的にモノがつながるインフラ(IoT)が普及していることなどから、企業が取り扱うデータは、質・量ともに爆発的に増加したといわれています。

「ビッグデータ」と呼ばれるこれらのデータは、すでに多くのビジネスにおいて活用され、顧客体験の最適化や業務の効率化など、その効果を発揮しています。

このようなデジタル技術を活用して新しいビジネスモデルを創造したり、既存のビジネスに変革をもたらしたりする動きを、経済産業省では「ゲームチェンジ」と表現しています。

経済産業省が示すゲームチェンジは、つまりイノベーションのことです。イノベーションが起こると、多くの場合、従来の商品やサービスの価値は低下し、当然競争力を失ってしまいます。

そのため、今後はデータ活用など新技術を取り入れ、DXを進めていくことが、事業を継続する上での絶対条件といっても過言ではないのです。

増加する技術的負債

経済産業省が公表したDXレポートでは、多くの企業がレガシーシステムを抱えており、DX推進の足かせになっているという点を取り上げています(原資料は一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会)。

7割程度が、「レガシーシステムがデジタル化への進展への足かせ」になっていると回答
9割以上が、「レガシーシステムからの脱却・更新の必要性」を感じている

[出典:一般社団法人 日本情報システム・ユーザー協会「デジタル化の進展に対する意識調査(2017.05.15)」]

なお、レガシーシステムは一般的には古い技術要素で構築されたシステムを指しますが、具体的には、複雑で業務遂行や改善に支障があるシステム、また、ドキュメントが整備されておらず、属人的な運用・保守が行われているシステムなどが挙げられます。

そしてこのレガシーシステムの中には、短期的な目線で開発され、長期的に見てコストが高騰しているものも多いのが現状です。このようなコストは技術的負債と呼ばれ、攻めのIT投資にリソースを向けにくい要因のひとつだと指摘されています。

当然、技術的負債を負うことは避けるべきであり、このような点も考慮しつつDXプロジェクトを推進していくべきでしょう。

IT分野で高まるリスク

IT分野で高まるリスクとして、レガシーシステムに対応できる人材がいなくなるリスク(危険)が挙げられます。というのも、取り扱いに関するドキュメントが整備されず属人的に運用されてきたシステムは、時間の経過によってブラックボックス化し、誰も手を付けられなくなるからです。

今後、老朽化したシステムの仕様を把握している人材がリタイアしていくため、そのメンテナンスのスキルを持つ人材が枯渇していくことから、どのようにメンテナンスしていくかという課題もある。

[出典:経済産業省「DXレポート」]

そもそも日本では、システムの管理はベンダー任せの企業も多く、ユーザー企業にはIT分野のエンジニアが不在なケースは珍しくありません。そのため、社内にノウハウが蓄積しにくいという課題を抱えていました。

それに加え、終身雇用を前提とした日本の雇用文化では、ノウハウをドキュメントにまとめて残すという作業が行われにくいのです。

DXプロジェクト推進における課題

DXプロジェクトを推進する重要性を紹介してきましたが、実際にDXプロジェクトを推進してきた企業が簡単に成功しているわけではありません。

DXプロジェクト推進には、以下のような多くの課題が存在します。ここでは、それぞれを詳しく解説していきます。

  • 要件に正解がない
  • 実績の少ない技術の使用
  • 多様な人材によるコミュニケーションの難しさ
  • 多くの変化への対応が必要になる
  • 責任者を担えるDX人材の不足
  • 正確な計画を立てにくい

要件に正解がない

DXプロジェクトにおいて、要件に正解はありません。そもそもDXプロジェクトは、新しいビジネスモデルによって顧客に提供する価値を創出し、競争優位性を確立するためのプランです。

企業によって具体的にどのような変革をするのか、その結果、どのような競争優位性を確立するのかといった具体的なプロセスやゴールは変わります。

いざDXプロジェクトを推進しようとしても、目指すべきゴール(ビジョン)を明確にすることは容易ではないでしょう。

実績の少ない技術の使用

AIやIoT、ビッグデータといった先端IT技術は、日々進化しているため、DXプロジェクトの推進においては、実績の少ないデジタル技術を使用する機会もあるかもしれません。その場合、すでに確立されたモデルに比べ、どうしても不確実性(リスク)が大きくなりがちです。

経営者からすると先進的な技術を活用したサービスを導入したいと考えますが、実際に実績のない技術を実用化するためには、多くの困難があることも把握しておくべきでしょう。

多様な人材によるコミュニケーションの難しさ

DXプロジェクトは、全社を挙げて取り組んでいくプロジェクトです。しかし、比較的小規模の企業ならまだしも、大企業の場合、コミュニケーションは難しくなってしまいます。

経営層だけでなく、各事業部門の担当者まで「新たな挑戦を積極的に行う」というマインドセットとカルチャーの形成が必要です。

多くの変化への対応が必要になる

DXプロジェクトにおいては、これまでの常識を覆すことが重要です。そのため、その変化を受け入れ難いと感じる社員もいるかもしれません。

スムーズなプロジェクトの推進にあたっては、社内外に向けたDX実現によるメリットへの理解や社員の意識改革が必要となるでしょう。実際の導入に際しては、既存の業務の棚卸や業務フローの見直しも求められます。

責任者を担えるDX人材の不足

DXを進めるうえで、責任者を担えるDX人材の不足は大きな問題です。

当然、DXプロジェクトの推進にはDXを推進できる人材が必要となりますが、ひと口にDX人材といっても、真に必要なDX人材は企業が掲げるビジョンによって異なります。

DX人材に求められる、ITの基礎知識、自社組織の現状や事業・市場への深い理解を兼ね備えた人材を見つけ出すのは簡単なことではありません。

正確な計画を立てにくい

DXプロジェクトの推進は、正確な計画を立てにくいことも課題として挙げられます。DXの推進は、「未知の領域」である要素も多く含まれるため、従来どおりのプロジェクトの立て方が通用しないこともあるからです。

これはDX人材の不足に起因する課題ともいえますが、実際に「何から着手すべきなのか」、「自社の何がDX化できるのか」が分からないケースは少なくはありません。

DXのビジョンや段階的な計画が明確になっていなければ、多額の予算を投資しても思うようなDXの効果が得られないこともあるのです。

DXプロジェクトを成功に導くマネジメントプロセス

DXプロジェクトを成功に導くマネジメントプロセスは、次のとおりです。順に解説していきます。

  • STEP1:DX推進の目的を正しく認識
  • STEP2:綿密な計画の立案
  • STEP3:現状の可視化
  • STEP4:迅速な問題解決
  • STEP5:評価・フィードバック

STEP1:DX推進の目的を正しく認識

まずは、DX推進の目的を正しく認識することが重要です。そもそもDXにおける具体的な目的を立てることは簡単ではありませんが、当然、一定のゴールを見据えないとプロジェクトは開始できません。

なお、DXは単に「改善」や「業務効率化」と捉えられることもありますが、経済産業省のDXレポートで紹介されている定義によると、その本質はイノベーション(変革)をもたらすことにあります。

そのため、「DXに成功した」と捉えるには、ビジネスモデルを変革させるほどのインパクトが必要といえます。

STEP2:現状の可視化

まずは、現状の課題や業務フローの棚卸しを行います。現状を可視化することでデジタル化を導入すべき業務や優先順位が明らかとなり、正確な計画の立案が可能になります。

また、現状の課題を把握しておくことで、DX化後の効果測定や評価もしやすくなるでしょう。

STEP3:綿密な計画の立案

目的が設定されたら、綿密な計画の立案を行いましょう。計画立案におけるポイントは次のとおりです。

  • どのような作業が必要なのか
  • どのような順序で行うべきか
  • 誰を担当とするか
  • いつからいつまで行うか

もちろん、ヒトやカネといったリソース面から実現可能なものとしなければなりません。

STEP4:迅速な問題解決

DXプロジェクトの推進においては、問題解決に至るまでの期間を短縮する必要があります。そもそもDXでは、環境変化に対してスピード感を持って対応することが求められているからです。

STEP5:評価・フィードバック

DXプロジェクトの進捗は、都度、評価・フィードバックを行いましょう。DXの推進は、必ずしも計画通りに進むとは限りません。

評価とフィードバックを定期的に行うことで、プロジェクトが計画から乖離するようなことが発生しても、迅速に対策を講じることができ、大きなトラブルへの発展を防ぐことができます。

DXプロジェクトを成功させる推進のコツ

次に、DXプロジェクトを成功させる推進のコツを、以下のポイントに絞ってご紹介します。

  • 経営陣に協力を仰ぐ
  • 役割を明確にする
  • DX人材を育成する
  • コミュニケーションの機会を増やす
  • 小さなスコープで実施していく
  • 必要なツール・システムを導入する

経営陣に協力を仰ぐ

DXプロジェクトは全社を挙げて取り組むべきものですから、経営陣の協力がなければ成功は困難となります。経営陣が最初の旗振りを行ったとしても、進捗は「聞くだけ」の状態となっている場合にも成功しにくいといえるでしょう。

そのため、経営陣の積極的なコミットメントは必要不可欠な要素のひとつです。

役割を明確にする

組織として、プロジェクトを円滑に進めるためにはメンバーの役割を明確にすることが重要です。「やること」ではなく「役割」を共有し、プロジェクトを円滑に進めていきましょう。

DX人材を育成する

DXプロジェクトは、DX人材がいなければ進められません。現時点ではDX人材を確保しているつもりでも、現時点の人材が将来にわたって確保できるとは限らないことに注意が必要です。

常に将来を見据えた推進体制の確保を図るため、DX人材の育成に注力しましょう。

コミュニケーションの機会を増やす

DXプロジェクトは全社横断的な取り組みとなるため、コミュニケーションを取りつつ進めていくことが重要です。コミュニケーションの重要性をメンバーに認識させつつ、コミュニケーションを気軽に取れる仕組みを構築しましょう。

小さなスコープで実施していく

DXプロジェクトは、小さなスコープで実施していくことがおすすめです。というのも、業務フローの大幅な変更や組織改革を伴うDXにおいては、混乱がつきものです。そのため、一気に推し進めてしまうと、多発したトラブルを収拾することができずに業務がストップしてしまうリスクもあるのです。

そのため、まずは小さなスコープから実施し、社内でノウハウを蓄積しながら進めると良いでしょう。

必要なツール・システムを導入する

自社にとって必要なツールやシステムは、積極的に導入を検討しましょう。「自社の業務にあったツール」ではなく、「自社の業務をツールにあわせる」ことで大幅な業務効率化が実現できるのか、という柔軟な視点を持つことも必要です。

DXプロジェクト推進の重要性を理解して成功へ

本記事では、DXプロジェクトの重要性や成功させるためのコツなどを紹介しました。DXは、デジタル社会における企業の競争力維持に必要不可欠な取り組みであることがお分かりいただけたかと思います。

ぜひここでご紹介した内容を参考にしつつ、組織のDX化、および新しいビジネスチャンスの創出を実現してください。

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