デジタル変革とは?求められる背景や推進によるメリットを徹底解説

記事更新日:2022/05/21

デジタル化

デジタル変革(DX)を推進するビジネスパーソン

デジタル変革とはどういう意味でしょうか。本記事では、デジタル変革をわかりやすく解説するとともに、求められる背景や推進するメリット・デメリットをご紹介します。デジタル変革の成功事例や推進ポイントもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

デジタル変革とは?

デジタル変革とは、企業がデジタル技術を導入して、以下2つの目的を達成する取り組みのことです。

  • デジタル技術の導入により業務を根底から見直し、組織や企業文化に変革をもたらす
  • デジタル技術の活用により、人的リソースを再設計し生産性を向上させる
  • デジタル技術によって製品やサービス、ビジネスモデルの転換を図る

近年、ライフスタイルの多様化やデジタル技術の目覚ましい進化により、顧客や市場のニーズは、その流動性を高めるばかりです。

そのため企業には、スピード感を持った事業展開が求められるようになりました。デジタル変革とは、そのようなビジネス環境を勝ち抜き、企業優位性を確立し続けるための取り組みといえるのです。

また、デジタル変革は、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」と呼ばれることもあり、この2つの単語は、同意語として捉えることができます。

デジタルトランスフォーメーションはなぜDXと略される?”X”が指す意味とは

デジタル変革が求められる5つの背景

現代社会における、デジタル変革の重要性が高まる背景には、主に5つの要因が挙げられます。ここでは、その理由について詳しく解説します。

(1)2025年の崖

2018年に経済産業省が発表した「DXレポート~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~」では、「2025年の崖」という概念が説明されています。

2025年の崖とは、旧態依然の既存システムにより、全社で有効なデータ活用ができていないことや、過剰なカスタマイズや機能の追加を繰り返したことでブラックボックス化したシステムを抱えるリスクが解消されなかった場合において、2025年以降、年間で最大12兆円の経済損失が生じると指摘した内容を指しています。

デジタル変革が推進されないことで発生する企業競争力の低下は、このような大きな経済損失を発生させると考えられており、一刻も早いデジタル変革の実行が求められているのです。

[出典:経済産業省「DXレポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~」]

2025年の崖とは?経産省のレポートの要点やDX推進のシナリオについて

(2)リモートワークが当たり前に

新型コロナウイルス感染症の影響により、一気に社会に拡がったリモートワークですが、現在では、働き方の一つの選択肢として定着しつつあります。つまり、オフィス勤務は、今や当たり前ではなくなっているのです。

また、求職者においても柔軟な働き方を求める傾向は、年々強まっています。このような状況で、優秀な人材を確保するためには、リモートワークに対応できる環境・組織づくりに向けたデジタル変革が必要です。

実際には、オンラインで使用可能なシステムの導入と、それらシステムの運用に合った業務フローの見直しが求められることになるでしょう。

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(3)IT人材不足

デジタル変革が求められている背景には、IT人材不足も考えられるでしょう。IT人材とは、先端デジタル技術やデータ活用に精通しているのはもちろんのこと、それに加えて、自社の事業や業務内容への深い理解も併せ持つ人材を意味しています。

つまり、IT人材とはデジタル技術によって、自社の組織や事業にどのような変革をもたらせるのかを導き出せる人材であり、デジタル変革における中心的存在と考えることができます。

しかし、このIT人材は、デジタル技術やデータ活用のニーズが急激に上昇していることから、日本国内における人材不足が深刻化しています。

そのため現状は、優秀なIT人材を確保できず、外部のコンサルティングなどを活用しながら、デジタル変革を進めなければならない企業も少なくありません。

(4)消費者行動の変化

インターネットやデジタルデバイスの発達により、消費者行動は大きく変化しています。この消費者行動の変化もデジタル変革が求められる背景の一つです。

これまでは店舗に足を運んで商品を購入することがほとんどでしたが、近年はスマートフォンの普及により、インターネット上のECサイトで購入する消費者が増加しています。

また、消費者と製品・サービスの接点も、紙媒体の雑誌や新聞、テレビといったメディアから、SNSや動画などへ大きく変化しているといえるのではないでしょうか。

このように、消費者が商品やサービスを購入するまでの行動の多くがインターネットに集約されるようになりました。そのため、企業はECサイトやWebサイトの構築、Webマーケティングなどのデジタル変革が必要になります。

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(5)新型コロナウイルスの流行

新型コロナウイルス感染症の流行は、デジタル変革を加速させた背景の一つです。このパンデミックは、デジタル変革の意味を理解しつつも、その必要性については感じられなかった企業における、デジタル変革の重要性を実感するきっかけとなりました。

緊急事態宣言などによる予想だにしない生活様式の変化は、仕事だけでなく私生活にも大きな影響を与え、企業はBCP対策の一環として、リモートワークの導入を含む、デジタル変革への取り組みが不可欠となったのです。

デジタル変革を推進する8つのメリット

では、デジタル変革の実現によって、企業はどのようなメリットが得られるのでしょうか?ここでは、デジタル変革の8つのメリットを詳しくご説明します。

(1)生産性が向上する

企業がデジタル変革を推進することで、従業員の生産性を向上させることができます。

具体的には、アナログ作業の自動化により、作業効率のアップやヒューマンエラーによるミスの削減が可能になるでしょう。また、システムによる作業であれば、24時間体制の稼働も実現できるため、そのような仕組みを構築し、生産性を飛躍的に上げることもできます。

自動化できる業務にデジタル技術を導入することにより、人よりも正確で迅速な作業が実現するだけでなく、人は人にしかできない、コアな業務に集中することができるようになるのです。

このように、企業がデジタル変革を推進することで、従業員のコア業務に充てられる時間が増加し、生産性を向上させることが可能です。

(2)新たなビジネスモデルの創造へつながる

デジタル変革を推進することは、新たなビジネスモデルの創造につながります。デジタル変革するということは、Webマーケティングを強化したり、ビッグデータを活用したりすることが可能になります。また、AIやIoTを活用することもできるでしょう。

これらのデジタル技術やデータを活用することは、いち早い顧客ニーズのキャッチアップや迅速なビジネスモデルの転換にも通じるため、新たなビジネスモデルの創造へつながるのです。

(3)社会の変化に対応しやすくなる

生活様式の変化や商品・サービス価値の移り変わり、といった社会の変化スピードは年々その速度を増しています。また、この社会的な変化は消費者と事業者の両者に起きています。

消費者は、オンラインで商品やサービスを購入する機会が増加し、事業者は、商品やサービス内容はもちろん、マーケティング活動もデジタル技術やデータを活用することが多くなりました。

このように、デジタル変革を推進することは、激しく変化する現代社会に対応するためには不可欠となります。

(4)企業独自のデータを活用できる

デジタル変革の推進によって、企業は、ビッグデータと呼ばれるデータを収集・分析し、独自のデータとして蓄積できるようになります。

これらの蓄積されたデータは、既存ビジネスの課題の洗い出しや、潜在的な顧客ニーズの顕在化、新たなビジネスモデル創出の糸口となるため、いわば企業の重要な資産ともいえるでしょう。

(5)働き方改革が推進できる

先にお伝えした通り、デジタル変革はリモートワークの導入に向けても避けては通れない取り組みです。少子高齢化や求職者と企業におけるニーズの不一致などによる人材不足は、今後も続くと考えられます。

そのため、業務の自動化による人員配置の見直し、従業員の業務負担軽減およびコア業務に集中できる環境づくりは働き方改革だけでなく、従業員のエンゲージメント向上に大きく貢献し、優秀な人材の流出防止にもつながるはずです。

また、採用面においても「柔軟な働き方への対応」による求職者へのアピールは、選ばれる企業になるための重要な要素となり得るでしょう。

(6)有効なBCP対策となる

「BCP」とは、災害やトラブルなどが発生した危機的状況下においても、企業が事業を継続するための事業継続計画を指します。

これまでは事業に取り組むにあたって必要な情報や人材など、全てのものを物理的にオフィスに集約していました。そのため、大きな自然災害やテロ攻撃にあった際には事業が継続できなくなってしまいます。

テロ攻撃などと聞くと、あまり現実的ではないように感じますが、例えば、大型台風の直撃により、公共交通機関がストップし、オフィスへの出社が困難となった場合においても、デジタル変革により、リモートワークができる環境が整っていれば、各従業員は自宅での業務遂行が可能なため、事業が停止することはありません。

このように、デジタル変革の推進は、BCP対策としても有効なのです。

(7)レガシーシステムの脱却

「レガシーシステム」とは、前出の2025年の崖の解説内でも言及した、長期間の使用によりブラックボックス化したシステムを意味しています。デジタル変革では、このようなレガシーシステムから脱却することも可能です。

レガシーシステムは、現代の新しいシステムとの連携が難しかったり、ビッグデータの取り扱いには不向きであるといった課題を抱えているケースがほとんどです。

また、使用期間が長ければ長いほど、システムの複雑化や管理の属人化が進み、ごく一部の従業員しか扱えないといった問題も発生させてしまいます。

デジタル変革は、このようなレガシーシステムを見直す良い機会になるでしょう。デジタル変革の推進を機に新しいシステムやツールを導入することで、レガシーシステムからの脱却を図ることが大切です。

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(8)組織力の向上へつながる

デジタル変革を推進することは、組織力の向上にもつながります。

デジタル変革は、組織体制や業務改善などの組織内の変革と、ビジネスモデルや商品・サービスの向上といった事業の変革、の双方においてポジティブな影響を与える取り組みです。その結果、組織力や企業の競争力を向上させることが可能となるでしょう。

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デジタル変革を推進する際の6つのデメリット

デジタル変革を推進することにはメリットがある一方でデメリットもあります。デジタル変革を推進することのデメリットは以下の6つです。

(1)高額なコストが発生する

デジタル変革を推進する際、ITツールやシステムを導入することが多く、それらの導入費用やランニングコストは、場合によって高額なコストとなることもあります。

また、ツールやシステムを円滑に運用できるようになるための研修など、間接的に発生するコストも考慮しなければなりません。システム化によって削減できるコストもありますが、導入時の初期費用などで高額の予算を確保する必要がある点は、デメリットといえます。

(2)短期的に結果が出にくい

デジタル変革は短期的に結果が出にくいというデメリットがあります。ツールやシステムを導入した場合、まずはそれらが自社に合っているかどうかを検証しなければなりません。

自社に合っていると判断した場合でも結果が出るまでは時間がかかるでしょう。また、自社に合っていないと判断した場合は、再度別のツールやシステムの導入を検討しなければなりません。

このようにデジタル変革とは、検証と評価を繰り返しおこなうものであり、時間がかかるものです。すぐに結果を求めず長期的な目線で推進することが結果を出すために重要になります。

(3)全社的な協力が必要

デジタル変革を成功させるには、全社的な協力も必要です。デジタル変革は、課題が顕在化する前に、将来的なリスク回避に向けて取り組むのが理想です。

そのため、現状は問題なく遂行できているように見える業務にテコ入れをする場合もあるでしょう。そのようなケースにおいては、従業員がその必要性を理解できずに、協力を得られないこともあります。

突然、デジタル技術の導入から進めてしまうのではなく、デジタル化の目的とメリットを伝える必要があるでしょう。このような認識の共有には、場合によっては、多くの時間と労力を要することもあります。

(4)組織風土やカルチャーが変わる可能性がある

デジタル変革を推進することは、組織風土やカルチャーが変わる可能性を高めます。デジタル変革による、カルチャーの変化はポジティブなものであることが多いと考えられますが、変化自体を好まず、順応できない従業員も現れるはずです。

そのようなストレスを放置してしまうと、やがて離職という選択につながってしまいかねません。そのため、そのような課題も想定した上で、フォロー体制を整えておく必要があります。

(5)セキュリティ面でリスクがある

デジタル変革を推進するにあたって、ITツールやシステムを導入することはセキュリティ面のリスクを増大させる可能性があります。

ITツールやクラウド型のシステムは、オンライン上でデジタルデータの保管ややり取りをおこなう性質上、サイバー攻撃などの懸念を完全に払拭することはできません。具体的には、データの改ざんや盗取、情報漏洩、システムの停止といったリスクを抱えているのです。

デジタル変革を推進する際は、高度なセキュリティソフトの導入や高いセキュリティレベルのシステムを選ぶのはもちろんのこと、情報を扱う従業員に対して、セキュリティに関する研修・教育を実施し、これまで以上に理解を深めてもらわなければなりません。

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(6)システム障害が発生するリスクがある

デジタル変革を推進する際は、新たにITツールやシステムを導入する企業がほとんどでしょう。これらのツールやシステムは業務効率化や自動化を図れる一方で、システム障害が発生した場合には、機能が全停止してしまうリスクもゼロではありません。

デジタル変革を推進する際は、同時にデータのバックアップを取っておくことや、トラブル発生時のマニュアルを作成するなど、ルールを決めておくことも重要です。

デジタル変革の成功事例5選【国内企業】

次にデジタル変革を成功させた国内企業の事例を5つ紹介します。

#1: BMW

自動車やオートバイの輸入販売を手がける「BMW」。同社はARを活用したアプリを開発しました。アプリでは、実物大の車を見たり、アプリ内で車のカスタマイズができたりするようにしたことで、実際に車に乗っているような感覚を提供することに成功しました。

車を購入する際には、実際に試乗した上で最終的な意思決定をするのが一般的ですが、自宅でも試乗に近い感覚を得られることで、購入までの意思決定スピードを早めることができます。

#2: メルカリ

フリマアプリ「メルカリ」を運営する「メルカリ」。これまで中古品や個人間の売買は、オークションやリサイクルショップ、フリーマーケットなどでおこなうのが通常でした。

しかし同社は、独自のフリマプラットフォームを構築し、アプリでも商品の売買ができる仕組みを実現。また、メルカリの最大の特徴ともいえるのが、匿名性の高い取引ができる点です。

この個人が特定されないメリットが、消費者のニーズを的確に捉え、今では多くの人がメルカリのシステムを利用するに至っています。

#3: LIXIL

建材や住宅設備の提供をはじめ、さまざまな住環境関連の事業を手がける「LIXIL」では、「DOAC(ドアック)」という玄関ドアの電動オープナーシステムを、スマートフォンからも操作できるよう専用のアプリを開発しました。

このアプリは、音声操作も可能なため、両手が塞がっていてもドアが開けられるなど、非接触によって玄関ドアの開閉ができる操作性を実現しています。

#4: サントリー食品インターナショナル株式会社

飲料や食品の製造・販売を手がける「サントリー食品インターナショナル株式会社」。同社は2020年6月に「TAG COFFEE STAN(D)」サービスを、ビジネスコンサルティング事業を展開するスカイライト コンサルティング株式会社と協業で開発しました。

「TAG COFFEE STAN(D)」は、Webサイトから、ドリンクの種類と好みを選択し、さらにボトルのラベルを自分でカスタマイズすることで、オリジナルのコーヒーボトルをつくることができます。このようなサービスにより、消費者に対し新しい商品価値の提供に成功しています。

#5: ユニ・チャーム株式会社

生理用品や紙おむつなどの衛生用品の製造を手がける「ユニ・チャーム株式会社」。同社はSNSやECサイトの口コミのデータを収集し分析、消費者インサイトへの理解を深め、顧客体験の向上につなげています。

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デジタル変革の成功事例5選【海外企業】

次にデジタル変革を成功させた海外企業の事例を紹介します。

#1: Uber

テイクアウトグルメのデリバリーサービスとして有名な「Uber」ですが、もともとはアメリカにおいて配車サービスを展開する企業でした。

これまで顧客は偶発的に獲得することがほとんどであったタクシー業界ですが、Ubarによって、タクシードライバーは、効率的に顧客を獲得できるようになりました。

また、消費者においても、道端でタクシーを捕まえる必要がなくなり、なおかつ、近くに位置するタクシーから配車されるため、待ち時間を削減することができます。

#2: Spotify

音楽配信サービスである「Spotify」。これまで音楽を聴くにはCDを購入またはレンタルし、再生プレイヤーに取り込む必要がありました。

Spotifyに登録された楽曲は、無料かつダウンロードする手間もなくオンラインで楽しむことができ、また有料システムにおいては、ダウンロードしてオフラインで聴くこともできます。

Spotifyをはじめとする、このような音楽配信アプリの登場は、これまでのメディアの在り方や音楽体験に変革を与えるものといえるでしょう。

#3: Airbnb

宿泊場所を提供したい人と宿泊場所を探している人をマッチングさせる「Airbnb」。Airbnbは、旅行の際の宿泊先として「民泊」という選択肢を定着させたサービスです。

Airbnbでは個人の別荘や自宅、テントなどを選べるため、用途によってさまざまな宿泊先を選ぶことが可能です。また、単に宿泊予約サービスとして便利なだけでなく、民泊により、その土地の生活文化をより深く体験できるとする「新しい価値」の提供という面でも良質なサービスといえるでしょう。

#4: Shake Shack

ハンバーガーチェーン店を手がけ、日本国内でも事業を展開している「Shake Shack」。同社は商品のレコメンド機能とプッシュ通知機能を搭載した事前注文アプリを開発しました。

注文から商品を受け取るまでの時間を短縮させ、さらに、顧客行動のデータを収集し分析することで、より顧客体験を向上させるようにサービスの質を向上させることに成功しました。

#5: Coloplast

デンマークの医療用装具の開発や製造を手がける「Coloplast」。同社は、デンマークを拠点として、ストーマ用装具と呼ばれる人工肛門などの医療器具を製造しているメーカーです。

Coloplastでは、このストーマ用装具の装着時における負担を軽減させるために、自社が開発した装具と連動する健康管理アプリを開発しました。日々のメンテナンスを支援するアプリの活用により、通院の必要性を低減させ、患者の生活の質を向上させています。

デジタル変革を推進する5つのポイント

デジタル変革の推進は、いくつかのポイントをおさえることで成功の確率を高めることができます。デジタル変革を推進する際のポイントは以下の5つです。

(1)経営トップが関わる

デジタル変革を推進する際、経営トップが関わることが必要です。

デジタル変革を推進し、会社のビジネスモデルや企業文化を変えていくには「どのようなメリットがあるのか」、「どんな変化がもたらされるのか」など、全社において意識を統一することが重要となります。このような「旗振り役」は、経営トップが率先しておこなうのが最善と言えます。

また、デジタル変革は経営戦略にも大きく関わるため、経営トップがコミットすることで意思決定のスピードを早められるようになります。

DX推進で経営者が担う役割とは?よくある課題や成功へ導く考え方

(2)人材の育成と確保

デジタル変革を推進するには、IT領域の知見を有した人材の育成と確保が必要になります。デジタル技術やツールへの理解がない状態でデジタル変革に取り組んでも失敗に終わる可能性が高くなってしまいます。

しかし、現在日本国内ではIT人材が不足しているため、確保することが難しいのが現状です。一方で、これから育成するとなると時間がかかってしまいます。このようなケースではまずは外注したり、ツールやサービスを導入したりするとスムーズにデジタル変革を推進することが可能になります。

(3)DXの目的を明確にする

デジタル変革を推進する際、その目的を明確にし、従業員に伝えることが重要です。その際に掲げる目標やあるべき姿は、企業によって異なるはずです。

まずは、現状における業務や事業の課題の棚おろしから始め、目指す組織や事業のあり方に向けた適切な目標を立てるようにしましょう。

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(4)DX推進の部署を構築する

デジタル変革を推進する際は、専門のプロジェクトチームや部署を編成することが望ましいといえます。

デジタル変革は、一度に完結するものではなく中長期での取り組みであり、引いては市場の変化に対応し続けるための、永続的な取り組みとなります。

そのため、臨時的なチームで対応するのではなく、デジタル変革を専門にした部署を構築することが理想です。

(5)PDCAを回し続ける

デジタル変革には、失敗が付き物です。しかし、失敗が付き物であることを把握しておらず、失敗した時点で中止してしまえば、結果が出ないのは当然です。デジタル変革を実現するにはPDCAを回し続け、成功するまで続けることが重要です。

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デジタル変革を正しく理解して適切に推進しよう

本記事では、デジタル変革について求められる背景やメリット・デメリット、成功事例などを紹介しました。デジタル変革を実現するには、まずはデジタル変革について正しく理解する必要があります。

これからデジタル変革を推進していくという企業の方は、ぜひ本記事を参考にして、デジタル変革についての理解を深めましょう。

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