デジタル化が生活にもたらす影響や変化とは?身近な例や現状と今後について

最終更新日時:2023/08/08

デジタル化

デジタル化が生活にもたらす影響

デジタル化は我々の生活にどのような変化や影響をもたらしているのでしょうか。本記事では、具体的な事例を交えながらデジタル化の現状や今後を解説します。デジタル化を進めていくために実施すべきポイントなどもあわせて解説しますのでぜひ参考にしてください。

【確認】デジタル化とは

デジタル化と言えばアナログに反するものとして知られていますが、デジタル化には大きく2つの意味があります。

まずは、多くの方がイメージしやすいアナログからデジタルに移行すること、これをデジタイゼーションと言います。

もう一方は、デジタル化によってサービス、製品自体、そしてビジネスモデル自体に付加価値を与えることをデジタライゼーションと言います。

それでは、それぞれの意味を詳しく見ていきましょう。

アナログからデジタルへ(デジタイゼーション)

アナログからデジタルへ切り替えることをデジタイゼーションと言います。主に業務の効率化や合理化を図る際の解決策として行われることが多いです。

例えば、書類や請求書のペーパーレス化、Web会議などを採用することが挙げられ、多くの方がイメージするデジタル化が、このデジタイゼーションを意味することが多いでしょう。

デジタル化は、私たちの身の回りで次々と起こっており、その都度、私たちの生活の利便性が高まっているでしょう。

ビジネスのデジタル化(デジタライゼーション)

ビジネスシーンにおけるデジタル技術を導入することでサービスや製品、ビジネスモデルに付加価値を与えることをデジタライゼーションと言います。

例えばAI技術やセンサーなどを用いて業務や経営を変革させるレベルの改善がこのデジタライゼーションを意味します。

単純なアナログからのデジタル化がデジタイゼーションとすれば、このデジタライゼーションは、デジタイゼーションのさらに進んだ改善や成功事例のことを指します。

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デジタル化の現状

国内におけるデジタル化は、急激に進んでおり、多くの方にとってデジタル技術やデジタルを活用できる環境は無くてはならないものにまで発展しております。

日常生活におけるあらゆる場面から、ビジネスにおけるツールやシステムまで、昨今では多くのサービスが展開されており、デジタル化が浸透しています。

一方で、海外と比較するとまだまだ日本には古い慣習が根強く残っている側面もあり、新型コロナウイルスの影響や働き方改革の影響でまだまだ日本に残っている課題が浮き彫りになったと同時に、これからのデジタル化の推進に向けた取り組みが求められています。

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デジタル化が生活にもたらす影響や変化とは?身近な例や現状と今後について

デジタルデバイスの利用状況

デジタルデバイスの利用状況としては、年々増えており、国内における情報通信機器の世帯保有率がスマートフォンの場合、全体の8割を占めています。それは、今のところテレビの保有率よりも多い水準となります。

また、スマートフォンは基本的に年齢が低い若年層の利用率が多いです。しかし、60歳以上であっても8割以上を占めるぐらい、生活の中になくてはならないものとして位置づけられています。

デジタル化が生活にもたらす影響

デジタル化は生活において、どのような影響をもたらすかと言うと、人々の幸福に機会とリスクの双方をもたらします。

具体的にいうとデジタル化によって、業務における生産性の向上、また効率化を図ることができます。またリスクに関しては、ネットいじめや、虚偽情報の取得、ハッキングの被害などが挙げられます。

デジタル化は良い面、悪い面を併せ持ちます。大切なのは使用する側が、正しい知識、そして技術を持っていて、初めて正しく使うことができることでしょう。

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デジタル化が生活にもたらした身近な5つの変化事例

デジタル化は生活にさまざまな影響をもたらします。多くの場合、使い勝手が良くなった、非常に便利な機能だという話が多いです。今回は身近なデジタル化の事例を5つ挙げます。

(1)買い物は店舗ではなくオンラインに

買い物と言えば、店舗に足を運んで現物を購入することが当たり前でしたが、近年はネット通販で購入するパターンが急激に増加しています。

近年で言うと新型コロナウィルスの影響で、巣籠りがちな多くの方々にとって、このネット通販は非常に便利なサービスでしょう。

(2)帰省や内定式、飲み会もzoomで

新型コロナウィルスの影響で、人と人が接することに抵抗が大きくなったことでデジタル化が急激に浸透しました。

その一つがWeb会議やテレビ電話です。有名なサービスとしてはZoomが挙げられますが、このサービスを利用すればオンライン飲み会から企業の内定式さえも行えます。さらに新型コロナウイルスの影響で実家に帰省できない家庭が増えたので、コミュニケーションを取るツールとしてZoomが大活躍しました。

また、近年注目が集まる働き方改革の一環として、WEB会議を積極的に使われるようになりました。それは営業の訪問を効率化するため、また他部署、他拠点の社員とスムーズに打合せをするために活躍しているでしょう。

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(3)スマートウォッチで健康管理

一昔前は腕時計を持つならスマートフォンで良いと言うことから腕時計の需要は減っていましたが、ここにきてスマートウォッチの人気が高まっています。

その理由は、スマートウォッチで健康管理ができるからです。毎日、どれぐらい歩いたのか、カロリー計算から血圧まで測定してくれるシリーズまで増えており、健康や運動データを蓄積することで、自分の健康管理につなげるという商品です。

健康管理は、年を取れば取るほど気になるものです。これからの高齢化に伴う健康意識が高まることを考えると、このスマートウォッチを使っていきたい方は増加していくでしょう。

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(4)電子チケットで発券の手間や紛失のリスクをなくせる

近年、デジタル化が進むことで電子チケットが市場に普及されてきました。電子チケットが普及されることで、気軽にコンビニなどで入金が完了することで、すぐにチケットを手に入れることができます。

またチケットナンバーなどはネット上で保管されるので、スマホさえあれば、いつでもチケットを用意できるのでチケットの紛失防止につながるでしょう。

最近では、スマートフォンのQRコード管理となっており、スマートフォンさえ現地に持っていき、QRコードを画面に映し出せば入場できるシステムとなっております。非常に便利なサービス形態です。

(5)オンライン授業やタブレット教材の普及

デジタル化が進むことでオンライン授業が推進され、タブレットなどの教材も普及するようになりました。新型コロナウィルスの影響で一時期、学校への登校が大幅に減った際に効果的だったのがオンライン授業です。

オンライン授業ができれば、学校に通えなくても授業の進捗を遅延することなく進めることができるでしょう。またタブレットがあれば、教材の用意も必要ないので、ペーパーレス化であったり、どこでもすぐに用意できると言う点でメリットが大きいです。

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今後もデジタル化によって生活やビジネスは変化する?

私たちの生活やビジネスは、今後もデジタル化で大きな変化をすることは間違いありません。それでは一体どのような変化が起こるのか細かく解説します。

デジタル技術は常に発展しており、伴って更なる変化が生まれる

デジタル技術は常に発展しており、私たちの生活は、その度に変化していっています。例えば、携帯電話が普及することで、私たちの日常生活において手軽に家族や友人などと連絡を取り合うことができました。

そして今ではテレビ電話で、相手の表情を見ながら会話をできる状態になっています。そうなることで、わざわざ直接会わなくても良いと言う新たな価値観、そして遠く離れた場所で、なかなか会えない人とも会話できると言う状況は、まさに大きな変化でしょう。

利便性の向上と同時にデジタル化によるリスクも理解する

デジタル化は利便性の向上と同時にリスクも十分に理解しなければなりません。例えばデジタル化に伴い、顧客情報の管理も便利になりました。今では名刺を写真で写すだけで文字を全て認識し、データに反映されるシステムも存在します。

大量のデータを保存するのは便利ですが、データの紛失、漏洩などの危険性には注意しなければなりません。セキュリティがしっかりとしていなければ、大切なデータも漏洩する可能性があるので、注意が必要です。

具体的に考えられるデジタル化による今後の変化

デジタル化が進む中、今後予想される変化を解説します。

AI技術が進む中、音声認識による対応のクオリティーが、ますます高まっています。その技術が高まることで、例えばレストランであれば簡単なオーダーだけ確認する仕事などは、全てAIによる対応となります。

また車の自動運転も市場に出回り始めていますが、数年後には当たり前の環境になっていることが期待されています。私たちの生活の中でデジタル化が進むにつれて、ますます便利な世の中になっていくことは間違いないでしょう。

デジタル化を進めるために行うべき5つのこと

デジタル化を進めるためには必ず行うべきことが5つあります。それぞれ解説しますので、把握した上で、実行に移しましょう。

(1)データの流通環境の整備

デジタル化を進めるためにはデータの流通環境の整備が大切です。デジタルデータは国境を越えて、世界規模で流通していますが、それらのデータを囲い込み、他の人や国が確認できない状態が発生する可能性があります。

そうなると経済の観点でいう公正な取引もできないことになるでしょう。それゆえにデータ流通の動きは確認する必要があります。

(2)デジタル人材の確保や育成

我が国ではデジタル化を推進させるためのデジタル人材の確保や育成が遅く、苦手分野です。それゆえに全国的にデジタル人材が不足しています。

その対策として、民間企業や公的機関のデジタル化を進めるべく、優秀なデジタル人材を官民の分野を行き来しながらキャリアアップするような人材の育成、確保に取り組むことが必要でしょう。

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(3)クラウド化の対応

今後、デジタル化を進めるべく、自社データなどのクラウド化は必要不可欠です。諸外国と比較してクラウド化への対応が遅く、クラウド化の対応を早急に進める必要があります。

また企業や公的機関に自身が保有するデジタルデータを提供すること、逆も然り、そのデータがあればコスト削減なども狙えるでしょう。

(4)テレワークなどデジタルを活かした働き方

テレワークが推進されることで、Web会議などリモートワークが急激に増えました。Web会議が普及することで通勤時間や移動時間の削減ができます。また、書類の電子化による業務効率化も図ることができるでしょう。

テレワークを進めるにあたり、デジタル化の進捗も非常に大切です。テレワークとデジタル化は共に進歩していくことで、より業務を効率化し、より良い環境を生み出すことにつながるでしょう。

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(5)全体を俯瞰して一貫性のあるシステムの構築

デジタル化を進める方法として一貫性のあるシステムを構築していく必要があります。例えば、業務において、製造工程がA⇒B⇒C⇒Dと進む工程があるとします。その中で、AとCの作業でデジタル化に成功したが、BとDが未だにアナログといった現象が起こってしまうと非効率です。

デジタル化を進めるにあたって、一貫してA⇒B⇒C⇒Dの流れに沿って、全てをデジタル化すれば大きな改善に至るに違いありません。

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デジタル化は今後も身近な生活に変化をもたらす手段

今回は、デジタル化によって身近な生活に変化があることを解説しました。私たちの生活はデジタル化が進むにつれて、ますます便利になっていきます。その反面、デジタル技術を使うにあたって気を付けるべき点があります。

デジタル化で注意すべき点は、多くのデータや技術を使用するので取り扱いに注意する必要があるし、一貫性のあるシステムを考えて導入していく必要もあるでしょう。

日本におけるデジタル化は諸外国と比較すると、まだまだ出遅れています。それを取り返すべく、しっかりとデジタル化についていけるデジタル人材となれるように心がけましょう。

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