【2024年最新】ファクタリングの人気おすすめ優良会社12選!即日・手数料を比較

最終更新日時:2024/01/05

ファクタリング・資金調達

ファクタリングのおすすめ会社

運転資金などの確保に有効な「ファクタリング」。売掛金のスピーディーな回収によって、企業のキャッシュフローの大幅な改善が期待できます。本記事では、ファクタリングの人気おすすめ優良会社12選を比較し、ファクタリング利用のメリット・デメリットなどと併せて紹介します。

ファクタリングとは?

ファクタリングとは、未回収の売掛金をファクタリング会社に買い取ってもらうことで、売掛金を本来の回収日より早く現金化できるサービスです。

たとえば、売掛金の回収日前に他の取引先へ支払い予定があり、そのための資金が不足している場合、銀行から融資を受けて先に支払いを済ませ、後日回収した売掛金で銀行に返済するというのが一般的です。

しかし、ファクタリングを利用すれば銀行から融資を受けることなく資金を調達できるため、一時的な借金をする必要がありません。このように、売掛金の回収日前でも現金を調達できるため、ファクタリングは事業継続に必要な運転資金をはじめとする資金繰りの改善に役立ちます。

なお、ファクタリングには、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの2つの取引方法があります。

2社間ファクタリング

2社間ファクタリングとは、ファクタリングを利用したい企業とファクタリング会社の2社間で取引する方法です。

売掛金を回収する取引先の承諾を得ずに契約できるため、取引先や第三者に知られる心配がありません。また、2社間で完結するため、手間が少なく、3社間ファクタリングに比べてスピーディーな現金化が実現します。

ただし、3社間ファクタリングに比べて手数料が高めに設定されている点がデメリットです。そのため、今すぐ資金を調達したい企業には向いていますが、手元により多くの資金を残したい企業には向いていません。

3社間ファクタリング

3社間ファクタリングとは、ファクタリングを利用したい企業・ファクタリング会社・売掛金を回収する予定の取引先企業の3社間で取引する方法です。

2社間ファクタリングに比べて手数料が安く設定されているため、手元により多くの資金を残したい企業に向いています。

ただし、3社合意の下での取引が必要なため、売掛金を回収予定の取引先企業に承諾を得る必要があり、2社間ファクタリングに比べると取引スピードが遅くなる傾向があります。また、「資金繰りに困っているのかもしれない」と、取引先企業に悪い印象を与える可能性もあることに注意が必要です。

ファクタリング会社の選び方

ファクタリング会社の選び方には、以下5つが挙げられます。

  • 手数料の安さで選ぶ
  • 入金スピードの速さで選ぶ
  • 償還請求権のない会社を選ぶ
  • 利用可能額で選ぶ
  • 会社の信頼性や実績で選ぶ

それぞれの選び方について、1つずつ詳しく解説します。

手数料の安さで選ぶ

ファクタリングを利用する際には手数料が発生しますが、手数料率はファクタリング会社によって異なります。手元により多くの資金を確保するためには、できる限り手数料の安いファクタリング会社を選ぶことが大切です。

なかには、Webサイトなどに手数料について明記していないファクタリング会社もあり、その場合法外な手数料を取られる可能性があるため注意が必要です。手数料の相場は、2社間ファクタリングで8~18%程度、3社間ファクタリングで2~9%程度です。この相場を目安に、ファクタリング会社を選びましょう。

出典:一般社団法人 日本中小企業金融サポート機構「ファクタリングの手数料ってどれくらい?種類別の相場と抑える方法をご紹介 | コラム

入金スピードの速さで選ぶ

資金が必要となる期日まで猶予がない場合は、入金スピードの速いファクタリング会社を選びましょう。入金スピードを重視する場合は、3社間ファクタリングより2社間ファクタリングの方がおすすめです。

ファクタリング会社の中には、即日入金が可能な会社もあります。ただし、即日入金が可能なファクタリング会社でも、問い合わせや審査に時間がかかってしまい、結果として即日入金にならないケースは珍しくありません。

そのため、入金スピードだけでなく、問い合わせから審査完了までにかかる時間の目安も、あらかじめ確認しておくことが大切です。

償還請求権のない会社を選ぶ

償還請求権とは、債務者からの支払いが行われなかった場合に、元の債権者に対して支払いを求めることができる権利です。たとえば、A社が取引先企業であるB社の売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらった場合、ファクタリング会社はA社に現金を渡し、後日B社からの入金を待つことになります。

この状況において、回収日になってもB社からファクタリング会社への入金がなかった場合、ファクタリング会社は元の債権者であったA社に対し支払いを求めることができるという仕組みです。

この償還請求権があると、取引先企業からファクタリング会社への支払いがなかった場合にファクタリング会社への支払いが発生するというリスクを負ってしまいます。そのため、ファクタリング会社を選定する際は、償還請求権の有無を必ず確認しましょう。

利用可能額で選ぶ

利用可能な売掛債権の金額はファクタリング会社ごとに異なるため、自社が利用したい金額に対応しているファクタリング会社を選ぶ必要があります。

中小企業向けのファクタリング会社であれば30万~1億円程度、大企業向けのファクタリング会社であれば100万円~上限なし、個人事業主やフリーランス向けのファクタリング会社であれば1万円~が利用可能額の相場です。

ただし、中小企業でも大口の案件があるといった条件を満たす場合は、大企業向けのファクタリング会社が対応してくれるケースもあります。自社が利用したい金額に応じて、最適なファクタリング会社を選びましょう。

会社の信頼性や実績で選ぶ

信頼性や実績のあるファクタリング会社を選ぶことで、より安全な取引を実現できます。また、実績が多ければ多いほど、取引をスムーズに進められる傾向があります。

そのため、「ファクタリングを利用するのが初めてで不安」という場合は、信頼性や実績に基づいてファクタリング会社を選ぶとよいでしょう。

ファクタリング会社のホームページを見ると、実績としてこれまでの取引件数が記載してあったり、取引事例が紹介してあったりします。また、「手数料や利用可能額が明記してあるか」「問い合わせ時に担当者の対応が丁寧だったか」などを確認することも、ファクタリング会社の信頼性を見極める手がかりになるでしょう。

ファクタリングの人気おすすめ優良会社12選比較

ここでは、人気のファクタリング会社の中から、特におすすめの優良会社12選を紹介します。

1.ペイトナー ファクタリング

ペイトナー ファクタリングは、フリーランスと個人事業主向けのファクタリング会社です。事業計画書などの書類提出が不要で、最短10分という圧倒的なスピードでの資金化が期待できます。累計申請件数は10万件を突破しており、手数料も10%固定とわかりやすく設定されています。

提供元ペイトナー株式会社
ファクタリングの種類2社間ファクタリング
最短入金スピード最短10分
手数料10%
利用限度額25万~100万円程度
申込方法Webフォーム
URL公式サイト

2.ビートレーディング

ビートレーディングは、取引実績52,000社超え、累計買取額は1,170億円にものぼる、実績豊富なファクタリング会社です。審査は最短2時間で完了し、即日の入金にも対応しているため、比較的スピーディーな資金調達を実現できます。

提供元株式会社ビートレーディング
ファクタリングの種類2社間ファクタリング、3社間ファクタリング
最短入金スピード最短即日
手数料2社間ファクタリング:4~12%

3社間ファクタリング:2~9%

利用限度額少額~数億円
申込方法Webフォーム・電話・メール・LINE/td>
URL公式サイト

3.QUQUMO

QUQUMOは、高品質でスピーディーな資金調達を実現できるファクタリング会社です。申し込みはオンライン完結で来店不要のため、スマホやPCから簡単に行えます。手数料は1%~と相場より安く、手数料の安さで選びたいという企業におすすめです。

提供元株式会社アクティブサポート
ファクタリングの種類2社間ファクタリング
最短入金スピード最短2時間
手数料1%~
利用限度額上限なし
申込方法メールフォーム・LINE
URL公式サイト

4.ベストファクター

ベストファクターは、柔軟な審査によって最短24時間での資金調達が可能で、平均買取率は92.2%にものぼるファクタリング会社です。売掛金さえ確認できれば、誰でもサービスを利用できます。また、償還請求権のない完全買取のため、リスクを抑えて取引できる点も魅力です。

提供元株式会社アレシア
ファクタリングの種類2社間ファクタリング、3社間ファクタリング
最短入金スピード最短24時間
手数料2%~/td>
利用限度額売掛先1社につき1億円まで

※売掛先企業の規模・継続的な取引年数等を考慮し、1億円以上の金額も対応可能な場合あり

申込方法電話・メールフォーム
URL公式サイト

5.GoodPlus

GoodPlusは、お客様満足度93.3%を誇るファクタリング会社です。完全非対面で申し込みが完結するため、スムーズな取引が行え、個人事業主でも利用できます。契約後も専門スタッフがサポートしてくれるため、ファクタリングの利用が初めてでも安心でしょう。

提供元GoodPlus株式会社
ファクタリングの種類2社間ファクタリング
最短入金スピード最短90分
手数料5%~
利用限度額要問い合わせ
申込方法電話・メールフォーム
URL公式サイト

6.アクセルファクター

アクセルファクターは、即日入金可能で、審査通過率が93%にものぼるファクタリング会社です。最大1億円まで利用可能で、大企業はもちろん、中小企業や個人事業主からも高い人気を誇ります。手数料が売掛債権の金額に応じて細かく設定されているため、無駄なコストを減らせる点も魅力です。

提供元株式会社アクセルファクター
ファクタリングの種類2社間ファクタリング、3社間ファクタリング
最短入金スピード最短即日
手数料

~100万円:10%~

101~500万円:5%~

501~1,000万円:2%~

1,001万円以上:要問い合わせ

利用限度額30万~1億円
申込方法Webフォーム・電話
URL公式サイト

7.トップ・マネジメント

トップ・マネジメントは、創業13年、総買取件数55,000件を超える実績のあるファクタリング会社です。豊富な実績があることから、安定した資金調達を期待できます。

2社間ファクタリングと3社間ファクタリング以外にも多数のサービスが提供されているため、自社に最適なファクタリングを選べる点も魅力です。

提供元株式会社トップ・マネジメント
ファクタリングの種類2社間ファクタリング、3社間ファクタリング、見積書・受注書・発注書ファクタリング、ペイブリッジ、電ふぁく、ゼロファク
最短入金スピード最短60分
手数料2社間ファクタリング:3.5~12.5%

3社間ファクタリング:0.5~3.5%

利用限度額要問い合わせ
申込方法電話・FAX・メールフォーム
URL公式サイト

8.ラボル

ラボルは、フリーランスや個人事業主向けのファクタリング会社です。最短60分での現金化が可能で、土日祝日も対応してもらえます。業種・職種を問わず10,000円から利用でき、申し込みはWeb完結のため、ハードルが低いという特徴があります。

提供元株式会社ラボル
ファクタリングの種類2社間ファクタリング
最短入金スピード最短60分
手数料10%/td>
利用限度額10,000円~

※上限は登録内容や利用実績によって変動

申込方法メールフォーム
URL公式サイト

9.BESTPAY

BESTPAYは、注文書や受注書を受領した時点での資金化が可能なファクタリング会社です。一般的なファクタリング会社の場合、納入後請求書送付時点で資金化が可能となりますが、BESTPAYでは受注時点での資金化が可能なため、通常の入金と比較し、最大180日早い資金確保を期待できます。

提供元株式会社アレシア
ファクタリングの種類2社間ファクタリング
最短入金スピード最短翌日
手数料5%~
利用限度額売掛先1社につき15万~1億円
申込方法メールフォーム・電話
URL公式サイト

10.PAYTODAY

PAYTODAYは、ベンチャー・スタートアップ・地方中小企業・フリーランスなど、中小規模の事業を行う企業や個人を中心に活用されているファクタリング会社です。審査にAIを活用しているため、審査から振り込みまでが最短30分と、他社に比べてスピーディーな入金を期待できます。

提供元Dual Life Partners株式会社
ファクタリングの種類2社間ファクタリング
最短入金スピード最短30分
手数料1~9.5%
利用限度額10万~上限なし
申込方法Web・訪問
URL公式サイト

11.日本中小企業金融サポート機構

日本中小企業金融サポート機構は、ファクタリング以外にも融資やM&Aなど、経営全般のサポートが可能な一般社団法人です。取引社数が4,800社を超えるという豊富な実績もあります。利用する際の手数料は、公式サイトの「即日調達診断」から簡単に調べることが可能です。

提供元一般社団法人日本中小企業金融サポート機構
ファクタリングの種類2社間ファクタリング、3社間ファクタリング
最短入金スピード最短即日
手数料1.5〜10%
利用限度額上限なし
申込方法電話・Webフォーム
URL公式サイト

12.えんナビ

えんナビは、24時間土日・祝日も対応可能なファクタリング会社です。法人から個人事業主まで幅広く対応しており、お客様満足度は93%にものぼります。償還請求権もないため、「売掛先からの入金がない」といったもしもの場合も、自社に支払い義務が発生することはありません。

提供元株式会社インターテック
ファクタリングの種類2社間ファクタリング、3社間ファクタリング
最短入金スピード最短即日
手数料要問い合わせ
利用限度額50万~5,000万円
申込方法Webフォーム・メール・電話
URL公式サイト

ファクタリングの種類

ファクタリングは、以下の5種類に分類されます。

  • 買取ファクタリング
  • 保証ファクタリング
  • 国際ファクタリング
  • 一括ファクタリング
  • 医療ファクタリング

それぞれの種類について詳しくみていきましょう。

買取ファクタリング

買取ファクタリングは、自社が保有する売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらうサービスです。ファクタリングというと、一般的にはこの買取ファクタリングを指します。

売掛金の本来の回収日よりも前に資金化できる点が特徴で、仕入れなどの事業の運転資金や他の取引先への支払いに回したいといったケースに有用です。

買取ファクタリングを利用する際は手数料が発生するため、資金は手数料があらかじめ差し引かれた金額で入金されます。たとえば、手数料が10%で20万円の買取ファクタリングを利用した場合、受け取り口座に入金されるのは手数料を差し引いた18万円となります。

保証ファクタリング

保証ファクタリングは、売掛金の回収をファクタリング会社に保証してもらうサービスです。「売掛先が倒産してしまい、売掛金を回収できない」といったリスクを軽減するのに役立ちます。この仕組みから、保証ファクタリングは「売掛金の回収に保険をかける」とも言い換えることができます。

ただし、保証ファクタリングには、売掛金の回収が遅れた際の保証は基本的にありません。あくまでも売掛先が倒産した場合のみ有効なため、売掛先の信用度を確かめたいといった場合の活用がおすすめです。

国際ファクタリング

国際ファクタリングは、世界各国のファクタリング会社や金融機関が連携し、海外企業との取引で発生した売掛金の回収や保証を行ってくれるサービスです。主に輸出業で利用されています。

国際ファクタリングを利用することで、海外企業との取引における不安解消や売掛金の未回収リスク軽減などが可能です。ただし、為替手数料や信用調査費などが別途必要となるため、他の種類のファクタリングに比べて手数料が高いというデメリットが挙げられます。

一括ファクタリング

一括ファクタリングは、売掛金の支払いに利用されるサービスです。これまで手形が利用されていた場面で活用します。

納入企業・ファクタリング会社・支払企業の間で3社間ファクタリングと同様の仕組みが採用されていますが、一般的なファクタリングと大きく違うのは、納入企業ではなく支払企業が利用を決定する点です。

実際の支払いを先延ばしにできるというメリットがある手形ですが、発行には印紙税や面倒な事務作業が伴います。そこで、支払企業はこの手形の発行を効率化するために、一括ファクタリングを利用するのです。

ただし、手形の替わりともいえる一括ファクタリングは、銀行から融資を受ける際と同様に、企業の信用度によっては利用できないため、注意が必要です。

医療ファクタリング

医療ファクタリングは、主に医療機関が利用するファクタリングで、社会保険診療報酬支払基金(社保)や国民健康保険団体連合会(国保)に請求した診療報酬をファクタリング会社に買い取ってもらうサービスです。

一般的に社保や国保に請求した診療報酬は受け取りまでに2カ月弱程度の時間がかかりますが、医療ファクタリングを利用すれば通常より早く報酬を受け取れます。

売掛先が国であるため、売掛先(=国)に対する通知を気にする必要はなく、ファクタリング会社も売掛金の回収が確実なことから、有利な条件で契約できるケースも多いようです。

ファクタリングのメリット

ここでは、ファクタリングのメリットを3つ紹介します。

自社の業績に関わらず資金調達ができる

ファクタリングを利用すれば、自社の業績に関係なく資金を調達できます。一般的に、銀行から融資を受ける場合、銀行はお金を貸す相手、つまり自社に返済能力があるかを重要視します。これは、自社からお金を回収する必要があるためです。

一方のファクタリング会社は、売掛先からお金を回収できれば問題ないため、自社の業績よりも売掛先の業績を重視します。そのため、自社の業績が悪い場合でも、売掛先の業績に問題がなければ資金調達ができる点がファクタリングのメリットです。

スピーディーな資金調達ができる

ファクタリング会社によっては、最短即日のスピーディーな資金調達が可能です。銀行から融資を受ける場合は、保証人・担保の準備や審査に時間がかかるため、資金調達が完了するまでに数週間から数カ月かかることも珍しくありません。

その点、ファクタリングの場合は保証人を立てる必要がなく、審査も最短30分で完了するなど、申し込みから最短60分で資金調達が完了するファクタリング会社もあります。スピーディーな資金調達が可能になれば、急な支払いへの対応や仕入れのスピードの向上が可能となります。

債権の未回収リスクを抑えられる

売掛金は数週間から数カ月待たないと回収できないケースが多く、売掛金の回収を待っている間に売掛先が倒産してしまい、売掛金を回収でなくなってしまう場合もあり得ます。さらに、売掛先が黒字倒産する可能性も考えられるでしょう。

ファクタリングを利用すれば、本来の回収期日より前に売掛金を資金化でき、売掛債権を買い取ってもらった時点で回収責任もファクタリング会社に移るため、仮に売掛金を回収できない事態に陥っても、償還請求権がない限りは自社からファクタリング会社への支払いが発生することもありません。

つまり、ファクタリングを利用した時点で売掛金を資金化することができ、売掛金の回収責任も残らないため、売掛金の未回収リスクを回避できるのです。

ファクタリングのデメリット

一方で、ファクタリングにはデメリットが3つあります。

手数料がかかる

ファクタリングの利用には、必ず手数料が発生します。ファクタリング会社や利用するファクタリングの種類によって手数料は変動しますが、買い取ってもらう売掛債権の2~18%程度です。1~2%程度の利息で済む銀行融資に比べて高い傾向にあります。

また、審査のハードルが低ければ低いほど、手数料は高くなる傾向があります。審査ハードルが低く手数料も安いというファクタリング会社は基本的にはありません。

ただ、なかには手数料が2%と、銀行融資の利息と変わらないファクタリングサービスも存在するため、手数料をなるべく抑えられるよう、複数のファクタリング会社をよく比較しましょう。

債権以上の資金調達ができない

ファクタリングでは、売掛債権以上の金額の資金調達はできません。銀行融資の場合は、条件を満たせば売掛債権の金額に関係なく資金調達が可能です。

たとえば、売掛債権が50万円ある場合、銀行融資では100万円借りることも可能ですが、ファクタリングで資金化できるのは50万円までとなります。そのため、売掛債権以上の資金を調達したい場合には向きません。

また、ファクタリング会社は売掛先からお金を回収しなければならないため、売掛先の信用度によっては利用を断られることや、資金化できる範囲を限定されることがあります。

この場合は、手数料が高くなる可能性はありますが、審査ハードルの低いファクタリング会社に依頼するか、時間をかけて銀行融資を受けるかを検討するとよいでしょう。

違法なファクタリング会社が存在する

ファクタリング会社の中には違法な会社も存在するため、依頼するファクタリング会社は慎重に見極めなければなりません。違法なファクタリング会社の特徴としては以下5つが挙げられます。

  • 公式サイトや連絡先がない
  • 見積もりを出してくれない、または見積もりの内容が不明瞭
  • 契約書がない、または契約内容が不適切
  • 手数料が高額
  • 審査がない

合法なファクタリング会社であれば公式サイトがあり、そこに連絡先が明記されていますし、ファクタリングはお金を取り扱うサービスであるため、必ず明瞭な見積もりを出してくれます。

また、ファクタリングを利用するにあたっては「債権譲渡契約書」を作成しなければなりません。そのため、そもそも書面での明瞭な契約を交わさない場合や、ファクタリングと謳っていながら「金銭消費賃貸契約書」を提示された場合は、違法なファクタリング会社である可能性が高いといえます。

加えて、手数料が著しく高額な場合や、審査が一切ない場合も、相手は違法なファクタリング会社である可能性が高いため、このような会社には依頼しないようにしましょう。

ファクタリング利用の流れ

ファクタリングを利用する際は、以下の流れを参考にしてみてください。

  1. 事前相談をする
  2. 申し込みをする
  3. 必要書類を提出する
  4. 審査を受ける
  5. 契約締結をする

それぞれの手順について、1つずつ見ていきましょう。

事前相談をする

ファクタリングを利用する場合、申し込み前にファクタリング会社に問い合わせ、事前相談を行いましょう。事前相談時に確認すべき内容としては、以下が挙げられます。

  • 審査に通りそうか
  • 資金化できる金額はいくらになりそうか
  • いつまでに振り込みが完了しそうか

事前相談の時点では、実際に申し込みをしたことにはならないため、複数のファクタリング会社に同時に相談することが可能です。同じ内容でも、手数料などによって資金化できる金額に幅がある場合があります。

より多くの資金を手元に残せるよう、複数のファクタリング会社に問い合わせて、相見積もりで比較するようにしましょう。

申し込みをする

事前相談を終え、利用したいファクタリング会社が決まったら、申し込みへと進みます。具体的な申込方法としては、対面(来店もしくは出張訪問)・郵送・電話・FAX・メール・Webフォーム・LINEなどが挙げられ、現在多くのファクタリング会社ではWebからの申し込みが可能です。

担当者の顔を見ながら相談・申し込みをしたい場合は対面、資金化を急いでいる場合は電話・メール・Webフォームなど、スマホで簡単に済ませたい場合はWebフォーム・LINEでの申し込みがおすすめです。

必要書類を提出する

申し込みが済んだら、審査に必要な各種書類を提出しましょう。必要な書類をあらかじめ用意しておくと、スムーズな資金調達につながります。ファクタリングに必要な書類を以下の表にまとめましたので、書類を用意する際の参考にご覧ください。

書類

確認する内容

売掛債権に関する資料

・売掛金が発生しているか

・売掛金はいくらか

必須

通帳のコピー

・売掛先と継続的な取引があるか

・過去の売掛金が期日内に入金されているか

必須

身分証明書

・反社会勢力に当てはまらないか

・第三者によるなりすましではないか

必須

決算書(法人の場合)

・売掛金が発生しいているか

・売上規模はどの程度か

条件による

確定申告書(個人の場合)

・売掛金が発生しいているか

・売上規模はどの程度か

条件による

納税証明書

・納付すべき税金を滞納していないか

・滞納している場合、分納手続きが済んでいるか

・滞納している場合、猶予期間の期日が迫っていないか

条件による

商業登記簿謄本(登記事項証明書)

・本当に存在する企業か(違法な企業ではないか)

条件による

印鑑証明書

・契約書に押印された印鑑が本物か

条件による

審査を受ける

必要書類の提出が済んだら、ファクタリング会社による審査が始まります。審査の際は提出した書類の確認に加えてヒアリングが行われるケースもあり、ヒアリングで問われる主な内容は以下の通りです。

  • ファクタリングの利用目的(資金の使い道)
  • 自社の事業内容や経営状況
  • 売掛先の事業内容
  • 売掛先との取引内容・取引状況
  • 売掛先の承諾の有無※3社間ファクタリングの場合のみ

ヒアリングの内容は審査に影響するため、情報を偽ることなく、誠意を持って対応することが大切です。ヒアリングが不安な場合は、上記の内容だけでもメモなどにまとめて準備しておくとよいでしょう。

契約締結をする

審査に通過したあとは、契約締結に移ります。この段階で入金されるタイミングなどの詳細な説明があります。契約締結後は契約内容を変更することが難しいため、契約内容に関してわからないことや不安なことがあれば、必ず締結前に確認しましょう。

契約締結が済んだら、あとはファクタリング会社からの入金を待つのみです。

ファクタリングの審査でチェックされるポイント

ファクタリングを利用するには、必ず審査をクリアしなければなりません。そこで、ファクタリングの審査でチェックされるポイントを3つ紹介します。

取引先企業の社会的信用

ファクタリング会社は売掛債権を買い取ったあと、売掛金を取引先企業(=売掛先)から回収するため、取引先企業に社会的信用があるかを重視します。

「借金返済が滞っていないか」「税金を滞納していないか」「財務体質は健全か」など、取引先企業に支払い能力があるかを確認します。

つまり、自社の業績がいくらよい状態でも、取引先企業に社会的信用がなければ、ファクタリングを利用できない可能性もあるのです。

債権の合法性

ファクタリング会社は、買い取る売掛債権が違法なものでないかどうか、合法性を審査します。合法性のない債権と判断されるケースとしては以下が挙げられます。

  • 二重譲渡した債権
  • 回収困難になる可能性が高い不良債権
  • 偽造された債権

たとえば、すでに他のファクタリング会社と契約しているにもかかわらず、同じ売掛債権を別のファクタリング会社に買い取ってもらうことは、1つの売掛債権の所有者が複数になってしまう「二重譲渡」にあたります。

売掛債権の支払期日

ファクタリングでは、売掛債権の支払期日が近いほど未回収リスクが低いと判断され、審査に通過しやすい傾向があります。これは、売掛債権の支払期日が遠いと、売掛先が倒産したり売掛先の経営状況が悪化したりといった不確定要素が生じ、同時に未回収リスクも高まるためです。

そのため、ファクタリングを利用する際は、支払期日の近い売掛債権から売却しましょう。支払期日の近い売掛債権は審査に通過しやすいだけでなく、未回収リスクが低いことから、安い手数料で買い取ってくれたり、入金までの時間が短くなったりするなどのメリットもあります。

おすすめのファクタリング会社を比較し最適な選択をしよう

ファクタリングは、支払期日前に売掛金を現金化するためのサービスです。ファクタリング会社は多岐にわたり、中小企業向け・フリーランス向け・実績が豊富・手数料が安い・買い取り額に上限がないなど、それぞれに特徴があります。自社に最適なファクタリング会社を見極め、スピーディーな資金調達を実現してください。

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