電子契約のシェアが拡大する背景とは?市場の今後や人気ツールを解説

最終更新日時:2023/01/10

電子契約システム

日本では電子契約のシェアが拡大しつつあることをご存じでしょうか。本記事では、電子契約におけるシェア拡大の背景や、今後の電子契約市場の流れを詳しく解説し、電子契約を行うメリットや脱はんこを実現する人気の電子契約サービス5選もご紹介します。

電子契約のシェアが拡大する背景

電子契約とは、デジタル化された契約書をやり取りして電子署名で行う契約のことです。電子契約は近年シェアが拡大しつつあり、実際に多くの業界において需要が伸びています。

従来、契約書などの重要書類のやり取りは、紙に出力したうえで署名捺印によって行われてきました。しかし、近年はあらゆる業務のデジタル化が進み、その波は契約や請求などの業務にも波及してきているのです。

電子契約のシェアやニーズが拡大してきた背景には、デジタル化の加速や、リモートワークをはじめとした新しい働き方が広まってきたことが関係していると考えられます

インターネット環境を通じたリモートワーク・テレワークが浸透したのは、新型コロナウイルス感染症の拡大が影響しているといえるでしょう。

そして、多くの企業が業務のデジタル化を急ピッチで進める必要に迫られました。業務のデジタル化のひとつに挙げられるのが、電子契約の導入なのです。

電子契約の市場規模

ここ数年で一気に世の中に広まってきた電子契約は、具体的にはどれくらいのマーケットなのでしょうか。

ここからは、シェアが拡大しつつある電子契約サービスの市場規模や、利用者の多いサービスなどをご紹介します。

市場規模は100億円超へ

矢野経済研究所が発表した「電子契約サービス市場に関する調査(2020年)」によると、2019年の段階で電子契約サービスの市場規模は、前年の2018年と比べて74.4%も増大しました。その規模は68億円にも及ぶとされています。

この勢いは、新型コロナウイルスの流行やデジタルトランスフォーメーション、働き方改革の流れを受けてさらに強まるとみられ、2020年には100億円を超える大きな市場へと変化すると推測されているのです。

[出典:矢野経済研究所「電子契約サービス市場に関する調査を実施(2020年)」]

電子契約市場でシェアの高いサービス

市場拡大・ニーズ増加に伴い、電子契約サービスを利用する企業が増えています。ここからは、電子契約市場で高いシェアを占めるサービスについて具体的に見ていきましょう。

世界No. 1電子契約サービス「DocuSign」

電子契約市場において、最も世界シェアの高い電子契約サービスはDocuSignです。

DocuSignは、世界100万社以上の企業への導入実績がある電子契約サービスで、契約ワークフローとともに業務効率化を実現しています。

世界180か国以上、44言語に対応しているのがDocuSignの大きな特徴です。

世界水準の高品質なセキュリティ基準も満たしているので、海外発のサービスとはいえ安心して利用できるのがメリットだといえるでしょう。

日本国内No. 1電子契約サービス「クラウドサイン」

国内で高いシェアを誇る電子契約サービスはクラウドサインです。

電子契約に関する法律に特化した弁護士が監修しており、トラブル発生時の対応にも安心できます。

中小企業から大企業、官公庁まで幅広く利用されているため、国内で有名な電子契約サービスを利用するのであれば、クラウドサインを選択肢に入れるとよいでしょう。

契約書データは、水準の高いデータセンターで保管されています。そのため、安心安全に利用でき、さまざまな業務の効率化につなげられる多彩な機能を備えているのもポイントです。

電子契約の日本と世界の普及率

日本では、この数年で電子契約サービスの需要が大幅に高まってきましたが、そもそも電子契約の普及率はどうなっているのでしょうか。

JIPDECの調査によると、2018年の段階で電子契約を導入している日本企業は43.1%に及びます。これは新型コロナウイルス流行前のデータなので、すでに多くの企業が契約業務のデジタル化を進めていたことがわかるでしょう。

加えて、導入を検討している企業は20.6%となり、電子契約の導入を検討している企業も含めれば、電子契約の利用率はかなり高まっているのです。

一方、世界における具体的なシェア・普及率は不明ですが、DocuSignが世界100万社以上に利用されていることを考慮すると、日本と同様に世界中で電子契約の利用率が高まっていると考えられるでしょう。

ちなみに、電子契約が著しく浸透している国の一例として、エストニアが挙げられます。国民に付与されたデジタルIDと電子契約サービスが紐づいており、国民の多くはいつでも電子契約を結べるとされているのです。

電子契約市場の今後

ITRが発表した、国内の電子契約サービス市場規模推移および予測によれば、2020年最新の電子契約サービスの市場における売り上げは100億7000万円です。

このデータは、前年の2019年と比較すると72.7%増となっており、著しい成長をみせていることがわかります。

これまでも、電子契約は右肩上がりでその市場規模を拡大してきました。

契約書を電子でやり取りするための法整備も進み、電子契約サービスが官公庁などでも幅広く取り入れられるようになったのです。

そして、ITRの予測では、2021年の電子契約の売上額はさらに高まるとされており、前年と比較すると75%増加して176億2000万円となり、この勢いは今後も強まると推測されます。

最終的に、2025年の段階で440億円を超える規模に拡大していくというのが、ITRの調査によって明らかになった予測データです。最新データの100億7000万円と比較すると、倍以上の額になります。

デジタルトランスフォーメーションの流れとともに、身の回りのさまざまなものがデジタル化され、あらゆる契約書類がデータでやり取りされるようになる時代もそう遠くはないといえるでしょう。

電子契約は誰でも簡単にできて、かつセキュリティにも優れているサービスであるため、今後も市場規模が拡大することが予測できます。

人気の電子契約サービス6選

業務効率化を考えるのであれば、電子契約サービスの利用はぜひ検討したいところです。データでスムーズに契約締結できれば、付随するさまざまな業務も効率化できます。

ここからは、人気の電子契約サービスについて紹介していきます。

(1)マネーフォワードクラウド契約

マネーフォワードクラウド契約は契約書の作成〜保管までの全ての工程をクラウド上で管理できる電子契約サービスです。

電子契約のペーパーレスにつながり、余計な手間や負担を削減できます。

また、紙の契約と電子契約の一元管理が可能で、契約周りの業務効率向上が見込めます。

提供元株式会社マネーフォワード
初期費用要問い合わせ
料金プラン【年額プラン】

■個人向け

  • パーソナルミニ:880円(税込)/月 (年額9,600円(税込))
  • パーソナル:1,078円(税込)/月 (年額12,936円(税込))
  • パーソナルプラス:3,278円(税込)/月 (年額39,336円(税込))
■法人向け(30人以下)

  • スモールビジネス(小規模事業者向け):3,278円(税込)/月 (年額39,336円(税込))
  • ビジネス(中小企業向け):5,478円(税込)/月 (年額65,736円(税込))
  • IPO準備・中堅〜上場企業向け:要問い合わせ

【月額プラン】

■個人向け

  • パーソナルミニ:1,078円(税込)/月
  • パーソナルミニ:1,408円(税込)/月
  • パーソナルミニ:月額プランなし
■法人向け(30人以下)

  • スモールビジネス(小規模事業者向け):4,378円(税込)/月
  • ビジネス(中小企業向け):6,578円(税込)/月
  • IPO準備・中堅〜上場企業向け:要問い合わせ
■法人向け(30人以上)

  • 機能制限版(小規模〜中小企業向け):3,278円(税込)/月~
  • フル機能版(IPO準備・中堅〜上場企業向け):要問い合わせ
機能・特徴

  • 契約送信通数・保管数による従来課金なし
  • 簡単3ステップで契約完了
  • 各社に適したワークフローに設計可能
  • 契約台帳の一括アップロードに対応
URL公式サイト

資料請求はこちら

(2)電子印鑑GMOサイン

導入企業100万社以上を誇る電子印鑑GMOサインは、大量の請求書管理をスムーズかつスピーディーに行えるため、契約業務の効率化に大きく貢献してくれるサービスです。

最高水準のセキュリティ技術を駆使して多くの契約書データを保管しており、高い安全性が期待できます。

また、GMOサインスマホアプリの提供も行っており、スマホで契約締結ができるので、利便性が高いのも魅力です。さまざまな便利機能を月額9,680円で利用できるため、リーズナブルで導入しやすいのもメリットだといえるでしょう。

提供元GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社
初期費用不明
料金プラン・お試しフリープラン月額基本料金:0円・契約印&実印プラン月額基本料金:税込9,680円
機能・特徴署名機能、送信機能、権限管理・ガバナンス強化、文書管理、ユーザー管理、ワークフローなど
URL公式サイト

(3)CLOUDSIGN

国内売上シェアナンバーワン(同社HPより)であるクラウドサインもおすすめです。

大手金融機関や官公庁、自治体でも利用されており、高いセキュリティ性能と機能性を備えています。

二要素認証や暗号化通信など、各種認証制度をパスしたセキュリティ体制を常に強化しているのも特徴です。

また、クラウドサインは導入コンサルティングや取引先への案内などのサポートも充実しています。

「契約書管理業務の効率化・契約業務の高速化を目指して電子契約を取り入れたいものの、ITに詳しい人材がいなくて困っている」という企業でも、安心して相談できるでしょう。

提供元弁護士ドットコム株式会社
初期費用不明
料金プラン・Light月額税込11,000円・Corporate月額税込30,800円・Enterprise要問合せ
機能・特徴テンプレート設定、帳票作成、ステータス確認、リマインド機能、承認権限機能、IPアドレス制限、SSO(シングルサインオン機能)、AI契約書管理機能など
URL公式サイト

(4)セコムWebサイン

セコムWebサインは、防犯・セキュリティ会社のセコムの関連会社が提供する電子契約サービスです。

電子証明書・電子署名・署名検証環境、通知メールの送信や送達確認機能、タイムスタンプや長期署名などのサービスをオールインワンで提供してもらえるため、取り入れるだけで契約業務を効率化できます。

セコムグループならではの優れたセキュリティ体制も魅力です。災害発生時などでもデータ消失などのリスクがないよう、厳重にデータを管理してもらえます。

提供元セコムトラストシステムズ株式会社
初期費用無料
料金プラン月額基本料金(ディスク容量5GB):税込22,000円
機能・特徴締結状況管理、文書検索、法令対応、権限管理、遠隔地保存など
URL公式サイト

(5)e-sign

e-signは完全無料で利用できる電子契約サービスで、契約書の送信件数に制限がなく、無制限で電子契約を締結できます。

そのため、電子契約を取り入れるにあたってランニングコストを抑えたい場合や、試しに運用を始めたい場合におすすめのサービスだといえるでしょう。

スマホにも対応しているため、外出先でもスマホからシステムにアクセスして契約業務ができます。簡単な操作で契約書作成と送信が可能である点も魅力です。

提供元xID株式会社
初期費用無料
料金プラン無料
機能・特徴契約数無制限、スマホ対応、デジタルIDで本人性を担保、3ステップの簡単操作など
URL公式サイト

(6)かんたん電子契約forクラウド

かんたん電子契約forクラウドは、Webブラウザで簡単に契約業務を行えるのが魅力です。タイムスタンプにより契約書の改ざんを防止し、契約に付随するあらゆる業務の効率化が可能です。

同社が提供している自動化ツールも併せて取り入れれば、契約書送信などの業務の効率化も実現できます。

頻繁に大量の契約書のやり取りが発生する企業にとって、業務効率を上げる大きなきっかけになるでしょう。

提供元セイコーソリューションズ株式会社
初期費用無料
料金プラン月額料金:10,000円
機能・特徴電子契約、書類保管、電子帳簿保存法対応など
URL公式サイト

電子契約のメリットとは?

電子契約が広まってきた理由として、多くのメリットが得られることも挙げられます。ここからは、電子契約のメリットを詳しく見ていきましょう。

コスト削減

電子契約の大きなメリットは、コスト削減が可能となる点です。

従来型の紙の契約書の場合、作成や契約締結のための印紙代や郵送費用、出張費、そして契約書を管理するための保管費用などがかかっていました。

しかし、電子契約なら、一定額のシステム運用コストはかかるものの、契約書作成の手間が大きく軽減され、契約のためにわざわざ取引先へ出向く必要もありません。管理工数も抑えられ、結果としてコスト削減につながります。

保管、管理の効率化

電子契約によって削減できるのは、費用だけでなく保管や管理の手間も同様です。

多くの電子契約システムでは、システム内で保管・管理を一元的に行うことができます。そのため、従来のようなアナログな方法でファイルを見返したり、逐一ファイリング作業を行ったりする必要もありません。

保管や管理の工数が減れば、業務が効率化して一つひとつの作業がスムーズになるため、その他の基幹業務に注力しやすくなるでしょう。

契約業務の効率化

従来の契約業務では、契約の規模や先方との物理的距離などの関係から、締結までに数日の期間を要することも珍しくありませんでした。1週間以上かけてようやく契約締結へと至るというケースもあったのです。

しかし、電子契約であれば、契約書データを先方に送ってやり取りを行うため、実際に足を運んだり郵送したりして時間をかける必要はありません。

これまで何日も期間を要していた契約業務が数分から数時間で完結することも多いため、業務効率化が期待できるのは間違いないでしょう。

セキュリティの強化

データで契約書をやり取りすることについて、「情報漏洩が心配」「改ざんされそう」と不安を覚える方も多いかもしれません。しかし、電子契約にはセキュリティ面でもメリットがあるのです。

電子契約では、契約書データに誰かがアクセスした段階でその記録が残ります。

そのため、万が一改ざん・偽造などがあっても、記録をたどることで証拠を見つけることができるので、トラブル回避も可能です。

また、多くの電子契約サービスが高度なセキュリティ体制を整えており、第三者の不正アクセスを防止するための機能も備わっています。

リモートワーク対応

電子契約は、リモートワークという新しい働き方にも対応しています。

シェアの大きい電子契約サービスは、契約の申請から承認までのワークフロー機能も搭載しています。

ワークフロー機能を使えば、契約に付随する業務もまとめてリモートでできるため、場所を選ばない効率的な業務体制を実現できるのです。

これから電子契約のシェアは高まる可能性が高い

電子契約サービス市場は、現在進行形で著しい成長をみせています。今後もそのシェアはさらに拡大していくとみられており、電子契約が一般化する日もそう遠くはないと考えられるでしょう。デジタル化が加速する中、脱はんこを実現できる電子契約サービスの導入は企業にとって検討すべき重要課題です。

利便性の高い電子契約サービスを取り入れることにより、契約業務にかかる時間と手間が大きく削減され、それに伴うコストも抑えられます。自社に適した電子契約サービスを見極め、運用を進めることをおすすめします。

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