ビジネスマンとして付加価値を付けるには?高付加価値人材を目指す方法
ビジネスパーソンとしての「付加価値」は、自身の人材としての市場価値を左右する重要な要素です。そのため「高付加価値人材」は、転職市場においても大きな注目を集めています。そこで本記事では、ビジネスパーソンとしての付加価値を高める方法をご紹介します。
目次
付加価値とは?
付加価値とは、商品やサービスが本来持っている機能とは別に、独自で付加した価値のことです。そのため、付加価値は、商品・サービスのオリジナリティを高め、消費者から選ばれる理由付けともなる要素といえます。
また、ビジネスシーンにおいては「粗利」と似た意味としても認識されています。これは、労働生産性を数値化する際に用いられています。
高付加価値人材とは?
人材においても付加価値を求められることがあり、付加価値を持つと同時に、成果につなげられる人材を「高付加価値人材」といいます。
人材における付加価値は、技術や能力・知識の高さや希少性、そして、ビジネス市場におけるそれらの需要の状況によって決まります。ただ、付加価値を持ち合わせいているだけで成果がともなっていなければ、高付加価値人材とはいえません。つまり、自らの付加価値を活用し、企業に貢献できるスキルが必要となります。
高付加価値人材には、具体的に以下のような特徴が挙げられます。
- 成果を出せる
- 対応力がある
- 専門性が高い
- 成長意欲がある
- 人材育成に積極的
- 経営者視点で物事を考えられる
付加価値の重要性
付加価値は、消費者が商品・サービスを選ぶ理由のひとつとなり得ます。付加価値がなければ消費者から選ばれにくく、同業他社との競争にはなかなか勝てないでしょう。
また、「価格」以外の部分で他者と差別化しなければ、価格競争に陥ることになります。しかし、付加価値があれば、相場以上の価格で購入してもらえるチャンスもあるかもしれません。このように、付加価値を付けることは、他社と差別化を図るひとつの手段なのです。
高付加価値人材が注目をあびる理由
ビジネスにおいて、新たな商品・サービスが次々と登場し、消費者の価値観も複雑化している今、企業にも、激化した市場を生き抜くための変革が求められるといえるでしょう。
その一つとして挙げられるのが、社員一人ひとりの生産性の向上や、プロフェッショナリティの向上です。劇的に変化するビジネス環境において、個々の人材が変化を前提に行動し、それらの変化に対する「先見の明」となる思考力を持ち、そして、前例のない変化にも対応できる柔軟性を備えておくことがより重要視されるようになったのです。
このようなビジネス環境の変化を背景に、高付加価値人材の必要性が高まったと考えられるでしょう。
付加価値を高める方法
続いて、ビジネスパーソンとしての付加価値を高めるための3つの方法を紹介します。
DXへの知見とITスキルの向上
DXによるビジネスや組織の変革が重要視される中では、ビジネスパーソンにおいても、それら変化への理解と、ITを使いこなすことのできるスキルは必要不可欠であるといえるでしょう。
ITを活用したビジネスモデルの構築と戦略立案といった能力も兼ね備えておくことで、さらに自身の市場価値を高めることが可能です。
データ分析力
消費者の商品・サービスに求める価値が多様化・細分化した現代社会においては、消費者の行動履歴といったデータなどから、顕在化したニーズだけではなく、潜在しているニーズをいち早くキャッチすることが重要です。
そのため、適切なデータの収集と分析結果を消費者理解へとつなげることのできる能力は、現在のビジネス環境において、需要の高いスキルです。
開発・実行力
消費者理解や潜在的なニーズの仮説を事業として展開できる商品開発力や実行力も大切です。
つまり、現代社会におけるビジネスパーソンとしての市場価値、付加価値のベースには、IT化を含む社会の変化に対応できる柔軟性があり、また、それらを駆使して「未来のニーズ」を見出すことのできる思考力、さらにはそれらの予測に基づいて、新たな価値を具現化することのできる実行力が必要であるといえるのです。
高付加価値人材になるために意識すること
自らが「高付加価値人材」となるために意識することを4つ紹介します。
柔軟な対応を行う
顧客ニーズの変化や働き方の多様化など、社内外においてさまざまな変化が起こっています。そのため、これまでの知識や価値観では通用しないことも起こりえるでしょう。つまり、従来の考え方にとらわれず、柔軟に対応することが大切なのです。
また、ビジネスにおいてトラブルはつきものです。したがって、トラブルが起こっても冷静かつ柔軟に対応できる人材は、企業が求める人材像でもあるといえるでしょう。
専門的な技術を身に付ける
専門性の高い知識や技術は、その人にしかできない業務領域の確立へとつながります。組織にとって「必要不可欠な存在」となるだけでなく、その技術の希少性が高ければ高いほど、ビジネスパーソンとしての付加価値も高まる結果となるはずです。
これから新しいスキルの習得を計画しているのであれば、需要や将来性、そして適性を考慮したうえで検討することがおすすめです。
人材を育成できる
一部の優秀な人材だけでは、企業の成長も途中で止まってしまうでしょう。自らが動き成果をあげることも重要ですが、企業活動を持続させるためにも、従業員全員のスキルを引き上げていかなければなりません。
また、労働人口が減少していることから、次世代の人材を社内で育成することも大切です。部下に任せられる部分は任せることで、部下の育成につながり、自らの業務効率も向上するでしょう。
そして、どのような人材にも、分野によって得意不得意があります。業務ごとに任せる人材を見極め、得意とする人に振り分ける力も必要とされるでしょう。
結果を出すための力を身に付ける
高付加価値人材には、現状に満足せず、さらなる成果を求めるための継続学習や挑戦を続ける姿勢も大切です。業務効率化や生産性向上のため、ITツールを導入する企業も増えました。このような技術は、日々進化しており、常に「新たな技術」のキャッチアップが求められます。
変化を活用し成果へとつなげることができるよう、学び続けられる姿勢が高付加価値人材の特徴といえるのです。
「必要とされる」付加価値の高いビジネスパーソンに
商品・サービスだけでなく、人材においても付加価値は重要な役割を持っています。ビジネスパーソンとしての自身の付加価値は、給与などの「処遇」にも反映されるはずです。
また、何より付加価値の高い人材は、分野や時代を問わず、常に必要とされる存在といえます。付加価値を高め、企業から求められる人材を目指しましょう。
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