BCP関連資格の概要とその取得方法についてわかりやすく解説

記事更新日:2022/11/13

BCP対策

BCPと書かれたファイル

近年BCPのニーズ拡大に伴い注目を集めているBCP関連資格。このBCP関連資格を取得することで、自分がBCPを策定できる人材であることを証明することが可能です。本記事では、そんなBCP関連資格について、資格の種類や特徴、取得方法などを徹底解説していきます。

BCP関連資格とは?

BCP関連資格とは、BCP対策を策定するにあたって必要な知識を有していることを証明するためのものです。

BCP関連資格がなくてもプロジェクトに参画できますが、よりレベルの高いBCP対策を求める場合には資格の有無で担当者および責任者を選定する企業もあるでしょう。BCP関連資格の中でも、国内で認可された資格認定機構は比較的歴史が古く、国内外に拠点を持ち世界各国に会員がいます。

また、認定機構にもよりますが、資格取得には条件があり実務経験がないと受験資格がなく取得が難しいものもあります。つまりそれだけ資格の価値が高く、資格保有者の市場価値にも影響を与えうるともいえるでしょう。

そもそもBCPとは?

BCPとは、Business Continuity Planの略であり、日本語では「事業継続計画」を意味します。

企業がBCPを導入する目的は、自然災害・テロ攻撃・ストライキ・感染症の流行といった突発的なトラブルに直面しても、損害を最小限に抑えて安定的な事業を継続することです。事業の継続や早期の復旧などの目的を遂行するために具体策を考え、整備していくことをBCP対策といいます。

また、BCPと間違えられやすいBCM(Business Continuity Management:事業継続マネジメント)は、BCP対策を継続的に運用しブラッシュアップしていく活動を指します。

BCP関連資格を提供する5つの認定機関

BCP関連資格は数多く存在しますが、国内で認可されているBCP関連資格の制度はBCI・IRCA・DRII・BCAO・RMCAの5つの機関が提供するものです。よりレベルの高いBCP対策を目指すのであれば、国に認められている機関を選びましょう。

また、認定機関は国際的に認められているものと、国内限定のものがあります。詳細は次の通りです。

国際的に認められている資格制度

国内で認可されているBCP関連資格認定機関のうち国際的にも認められているのは、BCI・IRCA・DRIIの3つです。3団体とも国外で設立された資格制度のため、本部は海外にあります。BCIは実務経験がなくても受験可能ですが、IRCA・DRIIにおいては一定期間以上の実務経験がないと受験できません。

ただし、IRCAはBCIが提供するCBCIに合格している場合、十分な知識を持っていると判断し受験できます。

国内のみで認められている資格制度

国内のみで認められているBCP関連資格は、BCAOとRMCAが提供するものです。どちらもBCP関連資格としては後発になりますが、事業継続やリスクマネジメントなど、BCP対策に応用できる知識が習得できます。

また、CBCI対策として知られるGPG(Good Practice Guidelines)をもとに資格制度を作っているため、CBCIの受験勉強を兼ねて資格取得に取り組む人もいるのです。

BCP関連資格の概要とその取得方法1|BCI

BCI(The Business Continuity Institute)は1994年にイギリスで創設され、世界120カ国に9,000人以上の会員を抱える認定機関です。

資格レベルは5段階にわかれていますが、実務経験がなくても取得できる資格はCBCIのみであり、そのほかの資格はCBCI取得後一定条件を満たした人だけ申請できます。

取得できる資格

BCIで取得できる資格は、取得難易度順にCBCI・AMBCI・SBCI・MBCI・FBCIの5種類あります。一番難易度の低いCBCIは、特別な経験は必要なく誰でも受験可能です。

資格の取得方法

レベル別の資格取得方法は以下の通りです。なお、MBCIおよびFBCIは申請後に評定または審査が実施されます。

・CBCI(Certificated by the Business Continuity Institute)
500点満点中380点以上獲得

・AMBCI(Associate Member of the Business Continuity Institute)
CBCI取得
1年以上の継続したBCM実務経験

・SBCI(Specialist Member of the Business Continuity Institute)
CBCI取得
2年以上の継続したBCM実務経験またはBCM関連分野の経験

・MBCI(Member of the Business Continuity Institute)
Pass with Merit(CBCIを425点以上で取得した人)
3年以上の継続したBCMの実務経験

・FBCI(Fellowship of the Business Continuity Institute)
SBCIまたはMBCI取得
3年以上の上級責任者としての実務経験
正規会員2名以上による推薦

BCP関連資格の概要とその取得方法2|IRCA

IRCA (International Register of Certificated Auditors) は、トレーニングコース受講後合格した人のみ資格を取得できます。

IRCAで取得できる資格は、【審査員/監査員コース】および【認定移行コース】の2つあり、前者はさらに2つのコースに細分化されています。

取得できる資格

IRCAで取得できる資格は、審査員/主任審査員コース・内部監査コース・移行コースと大きく分けて3種類あります。

【審査員/監査員コース】
・審査員/主任審査員コース
准審査員
審査員
主任審査員
プリンシパル審査員

・内部監査コース
准監査員
内部監査員

【認定移行コース】
・移行コース

各コースはさらにカテゴリ分けされているので、詳細を知りたい人はこちらからご確認ください。

資格の取得方法

IRCAに有資格者として登録するには、実務経験・受験・申請が必要です。手順は以下の通りです。

  1. 実務経験
    ない場合はCBCI資格でも可
  2. 受験
    希望コースを受講し合格
  3. 申請
    a.IRCA認定トレーニングコース受講
    b.申請
    c.年間登録費の支払い

BCP関連資格の概要とその取得方法3|DRII

DRII(Disaster Recovery Institute International)は、BCMの実務担当者向けの資格であり、2年以上の実務経験がないと受験できません。資格レベルは、入門から5段階に分かれており、合格後に申請することで取得できます。

取得できる資格

DRIIで取得できる資格は5種類ありますが、CBCVは国外限定のため国内で取得可能な資格は以下の4種類です。

  • ABCP:入門レベル
  • CFCP:実践的経験の証明(3分野)
  • CBCP:実戦的経験の証明(5分野)
  • MBCP:実戦的経験の証明(7分野)

資格の取得方法

日本で取得できるDRIIの資格は、すべて日本語申し込みに対応しています。DRIIでは、合格後に申請手続きが必要です。また、資格取得ができるか不安を感じる人は、研修コースもあるので受験対策として受講してみてはいかがでしょうか。

BCP関連資格の概要とその取得方法4|BCAO

BCAO(Business Continuity Advancement Organization:特定非営利活動法人事業継続推進機構)は、BCPなどの普及・推進によって国や地域、企業の安全や安心に寄与することを目的に設立されたNPO法人です。

BCAOでは、事業継続管理者資格を提供しています。本資格は、実践的な経験というよりも事業継続に関する知識をどれくらい理解しているかを証明するものです。

取得できる資格

BCAOで取得できるBCP関連資格は、知識量によってレベルが3段階に分かれています。

・事業継続管理者
BCPの基礎知識

・事業継続准主任管理者
BCP対策担当者レベルの知識

・事業継続主任管理者
BCP対策責任者レベルの知識

資格の取得方法

BCAOの事業継続管理者資格は、最初から上級コースを受験できるわけではなく、初級レベルからひとつずつステップアップしていきます。BCAOの事業継続管理者資格の出題形式は、選択式と記述式を採用していますが、主任管理者はそれに論述式の問題が追加されます。

また、准主任管理者および主任管理者は、受験資格として2日間(准主任)または5日間(主任)の講習を受けなければいけません。この講習は試験対策にもなるので、忘れずに参加しましょう。

BCP関連資格の概要とその取得方法5|RMCA

RMCA(特定非営利活動法人日本リスクマネジャー&コンサルタント協会)では、リスクマネジメントに関する様々な情報を提供しています。本資格の目的は、受験者のBCPに関連する基本知識の習得です。

こちらの資格制度は、GPGに基づき設立されたため、BCI試験と問題の傾向が似ています。

取得できる資格

RMCAで取得できる資格は、BCM-RMの1種類のみではありますが、BCMS(​​事業継続マネジメントシステム)の構築に必要な知識を学べます。

BCM-RMは、実務経験がなくても受験可能となっていますが、事前に研修コースに参加し修了しないと試験が受けられないので注意が必要です。

資格の取得方法

RMCAのBCM-RM試験の資格取得までの手順は、申込・研修コース受講・本試験の流れです。受験方式は選択式と記述式で構成されており、7割以上合っていれば合格できると言われています。また、RMCAは合格後の登録制度がないので、年会費などもありません。

BCP関連資格を取得するならBCIのCBCIがおすすめ

BCP関連資格を提供している団体の多くは、BCIのCBCIの資格を参考に作成しています。BCIのCBCIは、実務経験がなくても受験可能であり、資格を取って実務経験を積んでいくとランクアップする仕組みになっているのが特徴です。

また、BCP関連資格は実務経験者を対象に試験を実施するところが多い傾向にあります。ただし、CBCI取得者は実務経験相当の知識を持っていると見なされるので受験可能になるケースもあるのです。

どの資格を取っていいかわからないという人は、ほかの資格の受験資格にもなるBCIのCBCIがおすすめです。

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