予算管理と予実管理の違いとは?考え方や具体的な手順を解説!

2023/01/25 2023/02/02

予算管理システム

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予算管理と予実管理は、考え方は非常に似ており経営に欠かせない経営管理業務の1つです。この記事では、予算管理と予実管理の考え方の概要と違い、具体的な手順や管理方法、さらには予算・予実管理を効率化するシステムを紹介しています。

予算管理と予実管理それぞれの考え方と概要

予算管理と予実管理は会社を経営していくうえでは欠かせません。この2つを上手く使うためには、まず考え方と概要を理解しましょう。

(1)予算管理の考え方

予算管理とは、期首に立てた予算計画が適切に実施されているかを分析し、問題がある場合は改善することをいいます。万が一、当初の予想とズレが発生した場合には早急な対応が求められます。

予算管理を行うことで、社内全体の目標共有や社内資源の適切な投資が行えます。

予算管理とは?目的や基本の手順から効率化するコツ・分析方法を解説

(2)予実管理の考え方

予実管理は企業予算と実績を管理することをいいます。予実管理の目的は、目標に対して予算と実績で修正が必要かを判断することです。

予実管理の実行により目標達成度が把握できるため、経営活動の改善につながります。

予算管理と予実管理の違い

予算管理と予実管理はよく似た言葉ですが、違いがわからないという方も多いのではないでしょうか。

ここからは、予算管理と予実管理の違いを解説します。

(1)経営管理の1つであり大きな違いはない

予算管理も予実管理も経営管理に該当するため、大きな違いはありません。しかし、どちらも管理することで企業の利益改善や業務の効率化、生産性の向上に期待できます。

(2)予算管理と予実管理は目的・役割がやや異なる

予算管理と予実管理は目的と役割がやや異なります。

予算管理は、社内全体での目標・人材や物資・経費の効率的配分を考えます。これに対して、予実管理は経営活動の課題を明確化し健全な経営を支えるためのものです。

予算管理・予実管理の具体的な手順

予算管理・予実管理を行うための手順について具体的に説明します。手順を確認して、予算管理・予実管理を活用しましょう。

(1)予算目標の設定

まずは、予算目標を立てます。この時に重要なのは、企業の成長見込みを考えて目標を立てることです。

達成困難な目標を立てても意味がないので注意してください。達成可能な目標設定を行うことで従業員のモチベーションも向上するでしょう。

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(2)月次で予実を確認・分析

次に、月次で予実の確認・分析を行います。月次に実行することで、予算と実績の乖離が大きくなる前に改善策を考えることが可能です。

利益がしっかり出ているのか確認することを忘れないようにしてください。

(3)予実に差異がある場合は軌道修正

予実に差異がある場合には、軌道修正を実施します。差異の原因は内的要因もあれば外的要因もあるので、詳しく調査しなければいけません。

月次で得たデータを基に適切な軌道修正を行います。

予算管理・予実管理の方法

予算管理・予実管理の方法は以下の通りです。

  • エクセルで管理を行う
  • 予算管理・予実管理システムを利用する

詳しく見ていきましょう。

(1)エクセルで管理を行う

エクセルで管理する場合には、自社の体制に適した管理表の作成が可能で、月次や四半期などの比較的早い段階で対応ができる点がメリットです。

しかしデメリットは、業務拡大や共有する項目が増えると複雑になり作業量が増加してしまう可能性があることです。

予算管理はエクセルでは厳しい?問題点やシステムを導入すべき理由

(2)予算管理・予実管理システムを利用する

予算管理や予実管理のシステムを導入すると、エクセルで管理する場合に必要だった専門知識や処理時間の削減ができます。

また、社内全体で同じシステムを使うので作業効率が上がるので、エクセルで管理をおこなうよりシステムを利用する方が効率的と言えます。

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予算管理・予実管理を効率化するシステム

予算管理・予実管理を効率化するシステムは多数の企業が提供しているため、どれを選べばよいか迷っている方もいるはずです。

今回は予算管理と予実管理に分けて、おすすめのシステムをそれぞれ紹介します。自社で導入する際に活用してみてください。

(1)予算管理システム

まずはおすすめの予算管理システムを5つ紹介します。

#1: BizForecast

BizForecastはプライマル株式会社が提供する予算管理システムです。エクセルのような使い心地で集計・分析が簡単に行え、データベースを一元管理することでスムーズな対応も可能です。

多言語・多通貨にも対応しているため、海外に拠点を置いている企業にもおすすめします。

提供元プライマル株式会社
初期費用要問い合わせ
料金プラン■年払いプラン
  • Standard:55,000円(税込)/月(66万円(税込)/年)、3ユーザー計
  • Enterprise:要問い合わせ

 ■月払いプラン

  • Standard:55,000円(税込)/月、3ユーザー計
  • Enterprise:要問い合わせ
機能・特徴配賦処理機能、通期見込機能、外部システムとのデータ連携、アラート機能、多言語対応、多通貨対応、予実比較、KPI分析、販売計画、部門別P⁄L予算編成
URL公式サイト

#2: iFUSION

iFUSIONは株式会社インプレスが提供する予実管理システムです。エクセルで行っていた一連の予算管理作業を自動化ができるので作業効率の改善が期待できます。

フォーマットもiFUSIONが管理しているので、常に最新のフォーマットを活用できて便利です。

提供元株式会社インプレス
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
機能・特徴最新版フォーマット、エラーチェック、Excelの活用、データベース化、承認機能、WEBデータ照会、進捗確認、権限設定、操作ログ
URL公式サイト

#3: Workday Adaptive Planning

Workday Adaptive Planningは、ワークデイ株式会社が提供する予算管理ツールです。操作性に優れており精度の高いレポートの作成ができます。

最短2週間で導入できるので、早期に予算管理システムを導入したいと考えている企業に最適なツールです。

提供元ワークデイ株式会社(Workday Japan KK)
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
機能・特徴トップダウン型とボトムアップ型の予算編成、増分およびゼロ ベースの予算編成、変化にすばやく適応、多要素認証、分析とレポーティング
URL公式サイト

#4: bixid

bixidは株式会社YKプランニングが提供する予算管理ツールです。会計データのアップロードを行うだけで月次決算の作成ができます。

また、アップロードしたデータもAIがチェックしてくれるので短時間で作成して経営判断に活かすことができます。

提供元株式会社 YKプランニング
初期費用
  • 通常 0円
  • オプション 初期導入サポート 71,500円(税込)~(要望に応じて個別に見積)
料金プラン

■スポットサービス(接続企業数の拡張) 1,100円(税込)/1社

■レギュラーサービス(月額制)

  • フリー 0円
  • ライト 660円(税込)/月、1社
  • シミュレーション 5,390円(税込)/月、1社
  • プランニング 10,780円(税込)/月、1社
  • bixider 10,780円(税込)/月、1社

 ■オプションサービス

  • 会計データチェック 3,300円(税込)/月
  • 資金繰り 3,300円(税込)/月
  • グループ合算 5,478円(税込)/月 ~
導入実績10,000社以上
機能・特徴月次経営報告、経営分析・管理、会計データチェック、スマホアプリ対応、企業ドック、簡易5ヵ年シミュレーション、グループ合算機能、チャット
URL公式サイト

#5: Board

BoardはBoard Internationalが提供するクラウド型の経営管理サービスです。データの可視化により、各部門の状況が一目でわかるため、迅速かつ確実な意思決定が可能になります。40以上の国際的な賞を受賞しておりユーザーの評価も高いのが特徴です。

提供元Board International
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
導入実績2,000社以上
機能・特徴リアルタイムでの計画と分析、オフライン、セルの固定、ERPデータベースのライトバック
URL公式サイト

(2)予実管理特化システム

次に予実管理に特化したシステムを4つ紹介します。

#1: Loglass

Loglassは株式会社ログラスが提供する予実管理システムです。経営企画や事業責任者の経験者が、導入に向けサポートするため各企業にあったシステムの導入が可能です。

また、外部ソフトとの連携に力を入れているため、情報の一元管理ができるので経営の効率化が期待できるでしょう。

提供元株式会社ログラス
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
機能・特徴KPIデータ表示、ドリルダウン・コメント収集、Excel・Google Spreadsheetと連携、データの一元化、多次元分析、提出フォーマットの自動生成・送付
URL公式サイト

#2: Manageboard

Manageboardは、株式会社ナレッジラボが提供するクラウド型の予実管理システムです。各部門が持っている非財務データと財務部門が持っている財務データを統合することが可能です。

レポートやグラフも自由に作成できるので、比較したい数値をすぐ確認でき多角的な分析ができます。

提供元株式会社ナレッジラボ
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
機能・特徴多軸分析、カスタムレポート、PL/BS/CF連動、会計ソフトとの連携、ローリングフォーキャスト、キャッシュフロー管理
URL公式サイト

#3: Jedox

Jedoxは、株式会社KSKアナリティクスが提供する予算管理ツールです。自由度の高いデータ管理システムが特徴で、自社の状況に応じてスピーディーに構築できます。

また、データ統合や入力管理などを一つのプラットフォームで行えるので画面操作にも優れています。

提供元株式会社KSKアナリティクス
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
機能・特徴自動配賦機能、データ連携機能(ETL機能)、データ加工機能、スケジュール機能、データ閲覧権限設定、直接データ入力
URL公式サイト

#4: DIGGLE

DIGGLEは、DIGGLE株式会社が提供するクラウド型の予実管理ソフトです。各事業部や部門からの数字をインポートし、見込みの数値を自動集計します。着地予測精度が高いので的確な見込み管理が可能です。

提供元DIGGLE株式会社
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
機能・特徴予実突合、データ取り込み、各種レポートを自動集計、見込み値の自動集計、分析、差異分析機能、自動集計、レポート共有機能、
URL公式サイト

予算管理・予実管理を適切に行う健全な経営をしましょう!

予算管理・予実管理は企業経営の指標を確認する上で重要ですが、うまく活用しなければ意味がありません。

もちろんエクセルでの管理も可能ですが、精度が高く効率化ができるシステムの導入を検討することをおすすめします。適切な予算管理・予実管理を行って、健全経営を行っていきましょう。

予算管理システム導入のメリット・デメリットをそれぞれ徹底解説!

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ビズクロ編集部
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