プロジェクトにおける品質管理の秘訣!品質管理で意識すべきポイント

最終更新日時:2023/11/24

プロジェクト管理ツール

プロジェクトの品質管理

プロジェクト管理項目の1つである品質管理。顧客の要望を満たす成果物を完成させるには、フェーズ毎の品質管理が欠かせません。しかし、適切な品質管理の方法や進め方がわからない方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、プロジェクト管理での品質管理の方法や押さえておきたいポイントを解説します。

プロジェクトにおける品質管理とは?

まずはじめに、プロジェクト管理における品質管理の概要や役割について解説します。

品質管理はPMBOKの領域に含まれる

品質管理は、プロジェクトマネジメントの標準化されたガイドラインとして広く認知されているPMBOK(Project Management Body of Knowledge)の一部として位置づけられています。PMBOKは、「5段階の管理プロセス」「10種類の知識エリア」「3つのパート分け」に分類されています。

品質管理は10種類の知識エリアに含まれ、主にプロジェクトの成果物や工程の品質を管理するのが特徴です。PMBOKに従って各作業を点検し、必要に応じて改善していくことで、プロジェクトの品質を一貫して高水準に保つことができます。

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品質管理はQMSの構築

品質管理の取り組みは、組織全体の品質向上を目指すQMS(Quality Management System)の構築と深く関連しています。QMSは、製品やサービスの品質を一定の基準以上に保持するための仕組みです。

具体的には、顧客が求める製品を提供するために、品質に関する目標や組織としての方針を定めて管理することをいいます。プロジェクト管理において必要なノウハウをまとめたPMBOKに沿った品質管理を実施することで、製品・サービスの品質や顧客満足度を向上させるQMSを構築することが可能です。

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品質管理のプロセスについて

品質管理は、以下4つの工程に分けられます。

  • 品質方針を定める
  • 品質計画を策定する
  • 品質保証をチェックする
  • 品質を管理・記録する

ここでは、品質管理のプロセスについて詳しく見ていきましょう。

品質方針を定める

品質管理の基盤となるのが「品質方針」です。まずはじめに顧客の求める品質水準を確認し、プロジェクトの方針を決めていきましょう。製品のイメージが明確になることで、顧客との認識齟齬を避けられます。

品質方針を決めるプロセスをおろそかにしてしまうと、プロジェクトの途中で大幅な計画変更が発生するリスクも考えられます。この段階で細かい機能面などについても議論しておくことで、顧客が満足する製品を提供できるでしょう。

品質計画を策定する

品質計画は、プロジェクトを進めるための具体的なロードマップです。製品完成までに行われるテストなどの日程や回数を計画し、スケジュールに組み込んでいきます。計画を策定する際は、品質管理を行う上で必要となるタスクをすべて洗い出し、計画書に記載していきましょう。

品質管理に関する計画を立てておくことで、進行時に何をすればよいかが明確になり、プロジェクトを円滑に進められます。また、計画通りに進まない場合も想定し、余裕を持って計画を策定しておくとよいでしょう。

品質保証をチェックする

品質保証は、プロジェクトの成果物が策定された品質計画と整合しているかを確認するプロセスです。さまざまな場面を想定してテストや検査を行い、顧客が求める品質基準を満たしているかを確認しましょう。

テストの結果、品質の基準を下回っている場合はその都度調査を行い、工程を見直すなどの改善を行う必要があります。このプロセスを確実に行うことで、品質が基準を満たしていることを明らかにすることが可能です。その結果、顧客からのクレームを防ぐことにもつながります。

品質を管理・記録する

品質管理と記録は、プロジェクトの全過程で重要な役割を果たします。このプロセスでは、実際にプロジェクトの成果物が設定された品質基準に適合しているかを確認し、その結果を記録します。

この工程を行うことで、品質の問題を早期に発見し、改善策を迅速に実施することが可能です。また、記録を残しておけばプロジェクトが終了した後の分析にも活用できるでしょう。

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プロジェクト管理初心者が意識すべき品質管理のポイント

品質管理はプロジェクトの成功に欠かせない要素ですが、はじめて行う方にとっては難しく感じるかもしれません。ここでは、プロジェクト管理を行う上で知っておきたいポイントを4つ紹介します。

QC・TQCを認識する

品質管理の基礎を理解するためには、QC(Quality Control)とTQC(Total Quality Control)の概念の認識が不可欠です。QCは、製品やサービスの品質を検査し、その基準を満たしているかを確認するプロセスを指します。一方、TQCは、組織全体が関与する品質管理のアプローチであり、すべての部門や職員が品質向上の取り組みに参加する考え方です。

これにより、組織内の品質意識が高まり、問題点があった場合にも早期の発見・改善が可能になります。これらの概念をしっかりと把握することで、品質管理の実務におけるアクションの方向性や目的が明確になるでしょう。また、プロジェクトを進めるうえでは、Quality(品質)・Cost(コスト)・Delivery(納期)も重要な要素となります。製品の品質を最優先としつつも、コストや納期のバランスも考慮しながら進めていきましょう。

QCの7つ道具を活用する

QCの7つ道具とは、品質管理の分析を行うための手法です。具体的には以下の7つの手法が利用されています。

道具名詳細
チェックシート確認するべき項目の一覧表
グラフ棒グラフや円グラフなどを活用して、時系列での変化や傾向を確認
パレート図折れ線グラフと棒グラフを合わせた図。作業の優先度合いを可視化
管理図折れ線グラフに上方管理曲線・中心線・下方管理曲線を引いた図。品質のバラつきを把握できる
散布図2つのデータの関係性を点で表した図。データ間の関係性を明確にできる
特異性要因図複数の要因と結果をまとめた図。フィッシュボーンとも呼ばれ、品質管理の結果を構成する要素が視覚化される
ヒストグラムデータを区分ごとに分けて数値を表示する。データのバラつきを確認できる

進捗管理の徹底する

プロジェクトの品質管理を円滑に進めるためには、進捗管理を徹底することが大切です。このプロセスにより、プロジェクトの進行状況を定期的に確認し、計画とのギャップを特定することが可能となります。

また、進捗の遅延が生じた場合は、その原因を迅速に把握し、適切な対応策を実施することが求められます。進捗管理を行うためには、タスクを洗い出してそれぞれの作業時間と優先度を決めておくことがポイントです。優先順位を明確にすることでスムーズに作業を進められ、メンバー間での連携も取りやすくなるでしょう。

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プロジェクト管理ツールを活用する

プロジェクト管理ツールを活用するのも有効です。プロジェクト管理ツールは、タスクのスケジューリング・リソースの配分・進捗の追跡・コミュニケーションの強化など、多岐にわたる機能を提供しています。

これにより、複雑なプロジェクトの構造や動きを可視化し、関係者間の情報共有を促進できるでしょう。

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品質管理にも役立つプロジェクト管理ツール

プロジェクト管理ツールを活用することで、品質管理の強化にもつながります。ここでは、おすすめのプロジェクト管理ツールを3つ紹介します。

Lychee Redmine

Lychee Redmineは、プロジェクト管理ツール「Redmine」の拡張版として開発されたソフトウェアです。Redmineの基本的な機能に加え、品質管理のための機能を提供しています。プロジェクトリポートという機能を利用することで、進捗・品質・コストの状況が可視化され、チームのコミュニケーションの促進や品質の確保をサポートします。

また、カスタマイズの自由度が高いため、組織の特定のニーズや要件に合わせて機能の追加や変更が可能です。プロジェクト管理と品質管理を一元的に行いたい組織におすすめのツールといえるでしょう。

提供元株式会社アジャイルウェア
初期費用要問い合わせ
料金プラン■クラウド版
  • フリー:0円
  • スタンダード:990円(税込)/月/1ユーザー
  • プレミアム:1,540円(税込)/月/1ユーザー
  • ビジネス:2,310円(税込)/月/1ユーザー

■オンプレミス版

  • スタンダード:880円(税込)/月/1ユーザー
  • プレミアム:1,650円(税込)/月/1ユーザー
  • ビジネス:2,530円(税込)/月/1ユーザー
導入実績7,000社以上
機能・特徴
  • プロジェクトレポート
  • バックログ
  • リソースマネジメント
  • ガントチャート
URL公式サイト

Backlog

Backlogは、株式会社ヌーラボが提供するクラウドベースのプロジェクト管理ツールで、多数の組織での導入実績があります。このツールは、タスク管理・バージョン管理・バグ追跡・Wiki機能など、プロジェクト進行に必要な機能を豊富に備えています。

開発プロジェクトにおける品質管理の観点から見ると、バグや要望の追跡が非常に効率的に行えるのが特徴です。直感的なインターフェースで使いやすく、チームメンバー間のコミュニケーションをスムーズにし、プロジェクトの進行状況や品質状態をリアルタイムで把握できます。

提供元株式会社ヌーラボ
初期費用無料
料金プラン
  • スターター:2,970円(税込)/月、33,858円(税込)/年
  • スタンダード:17,600円(税込)/月、20万640円(税込)/年
  • プレミアム:29,700円(税込)/月、33万8,580円(税込)/年
  • プラチナ:82,500円/月、94万500円(税込)/年
機能・特徴
  • タスク管理機能
  • 36種類のキャラクターアイコンやスターによるいいね機能
  • ガントチャート
    URL公式サイト

    Jooto

    Jootoは、ビジュアルに優れたドラッグ&ドロップ方式のタスク管理ツールとして注目を集めています。プロジェクトの進捗状況や各タスクのステータスを一目で確認できるため、品質管理の過程でのタスク追跡や優先順位の確認が行えるのが特徴です。

    また、チームメンバー間での共有やコメント機能を利用してのフィードバックがスムーズに行え、品質の向上や課題解決に役立つでしょう。シンプルでありながら機能的にも豊富で、品質管理におけるタスクを視覚的に管理したい組織やチームにおすすめです。

    提供元株式会社PR TIMES
    初期費用要問い合わせ
    料金プラン無料プラン:無料

    月額契約

    • スタンダードプラン:550円(税込)/月/1ユーザー
    • エンタープライズプラン:1,430円(税込)/月/1ユーザー
    • タスクDXプラン:要問い合わせ
      • 年間契約

        • スタンダードプラン:458円(税込)(税込)/月/1ユーザー
        • エンタープライズプラン:1,078円(税込)/月/1ユーザー
        • タスクDXプラン:要問い合わせ
    導入実績有料導入企業数:約1,900社
    機能・特徴
    • タスク管理機能
    • 進捗管理機能・ガントチャート
    • 予定と実績の数値管理機能
    URL公式サイト

    品質管理を徹底し顧客満足の向上に努めよう

    品質管理は、プロジェクトの成功を保証し、顧客満足を実現するための重要な要素です。プロジェクト管理における品質管理では、顧客の求める水準の品質を保つ必要があり、基準に満たない場合は原因を調査して改善していくことが求められます。

    品質管理を効率的に行うには、メンバー全員がリアルタイムで最新の情報を把握できるプロジェクト管理ツールを活用するのがおすすめです。本記事で紹介した進め方のポイントも参考にして品質管理を徹底し、顧客の期待を超える製品を提供することを目指しましょう。

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