無料OSSのプロジェクト管理ツール!OSSツールの注意点や選び方
プロジェクト管理を効率化するために欠かせないプロジェクト管理ツール。しかし、できるだけコストをかけずにツールを導入したいという方も多いでしょう。そこで本記事では、無料OSSのプロジェクト管理ツールについて、メリットや選び方などを詳しく解説していきます。
目次
プロジェクト管理で利用できるOSSとは?
OSSとはオープンソースソフトウェアの略で、公開されているソースコードを指します。
OSSはプログラムの設計書であり、ソースコードが公開されているため無料で誰でも利用が可能です。改良や再配布が許可されているため、バグの修正や機能追加などが世界中のエンジニアによって行われています。
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プロジェクト管理に無料OSSを利用するメリット
プロジェクト管理にOSSを利用する場合、主に3つのメリットがあります。
コストを削減できる
OSSは、オープンソースのため無料で利用できるためコストを削減できます。また、著作権によるライセンス料の支払いも必要ありません。優れたプログラムを無料で利用できる点は、大きなメリットといえるでしょう。
信頼性が高い
OSSは、信頼性が高いこともメリットです。全世界で公開されているOSSは誰でも2次利用ができるため、世界中のエンジニアによってシステムの脆弱性やバグが監査されています。
またオンプレミスやクラウドのソフトウェアの場合、倒産や吸収合併などでベンダーがなくなってしまうリスクがあるでしょう。しかしOSSはオープンソースなので、開発元の問題で利用できなくなるリスクなどもありません。
カスタマイズができる
OSSは、誰でもカスタマイズが可能です。既存のソースコードをもとに改良を加えることもできます。状況に合わせた柔軟な対応と自由にカスタマイズできる点は、OSSの強みといえるでしょう。
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プロジェクト管理に使うOSSツールの選び方・選定ポイント
OSSは様々なサイトで公開されているため、選び方やポイントを押さえておく必要があります。ここでは、それぞれを解説します。
必要としている機能が搭載されているか
自社で必要としている機能が、OSSに搭載されているのかを確認しましょう。OSSは自由にカスタマイズできるため、機能の追加ができます。しかし機能を追加するには工数がかかるため、その分コストが発生します。
そのため、初めから必要な機能が搭載されていれば、無駄なコストはかかりません。たとえばOSSをタスク管理に利用するなら、ToDoリストやコメント機能など、タスク管理に必須の機能が搭載されているOSSを選定してください。
操作性が高くて誰でも利用できるか
操作性の高さもOSSツールを選ぶ際の大事なポイントです。操作性が難しいOSSを選んでしまうと、一部の人しか使えなかったり、思っていたようなカスタマイズができなかったりする可能性があります。
しかしだれでも利用できる操作性の高いOSSであれば、利用者も管理しやすくなります。場合によっては複雑なOSSの利用が必要なこともあるため、できるだけ操作しやすいOSSを選びランニングコストを抑えるようにしましょう。
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日本語に対応しているか
OSSが日本語対応かも確認しておきましょう。OSSは日本よりも海外で開発されているものが圧倒的に多いため、日本語に対応していない場合があります。
どれだけ優れたOSSであっても、日本語対応していなければ使いこなすまでに時間がかかってしまいます。また日本語対応していない場合には、使い方も英語で確認しなければなりません。誰でも使いこなせるように、日本語対応しているOSSを選ぶようにしましょう。
プロジェクト管理に無料OSSツールを使う際の注意点
OSSは仕事を効率化するのに非常に便利なツールです。しかし、実際にプロジェクト管理に使用する際は注意が必要な場合があります。ここでは、無料OSSツール使用の注意点を解説します。
必ずライセンスを確認する
OSSは、基本的に無料で使用できますが、自由に使えるわけではありません。著作者が設定したライセンスに基づいて利用しなければならないため、必ずライセンスの内容を確認するようにしましょう。
ライセンスの内容はさまざまですが、商用利用の禁止やカスタマイズしたソフトウェアを再配布する際はソースコードの公開を求められる場合があります。必ずライセンスを確認してから、OSSを利用するようにしましょう。
専門の人材を確保しておく
OSSを管理できる専門の人材を確保しておきましょう。OSSでは公開されているコードをもとにして、状況に適した自由なカスタマイズができます。しかしOSSはだれでも使いこなせるわけではなく、一定レベル以上のITスキルを持っていなければ機能の追加などができません。
OSS自体は無料のため導入コストはかかりませんが、専門の人材を確保して運用してもらうためのコストは必要です。OSSの利用には、一定の費用がかかる点を理解しておいてください。
サポート体制には期待しない
OSSは無料なので、無保証が一般的です。そのため、無料で利用できるというメリットは大きいものの、開発元からのサポートは期待できません。
OSSを利用する中でトラブルや不明点が発生した場合は、OSSサポート代行業者に連絡をしたり、利用者が集まるコミュニティで情報を集めたりすることが必要です。
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プロジェクト管理におすすめの無料OSSツール3選
OSSツールはたくさんの企業が提供しているため、どれを選べばいいかわからない方も多いはずです。ここでは、プロジェクト管理におすすめの無料OSSツールを3つ紹介します。
1.Focalboard
Focalboardは、すべての仕事を一箇所に集めて生産性を加速させられるOSSです。すぐに使えるテンプレートが豊富に用意されているため、カスタマイズをしなくてもさまざまなことができる無料OSSツールです。
提供元 | Mattermost, Inc. |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 | ボード、リスト、カレンダー、ギャラリー、ボード共有、チームとダイレクトメッセージなど |
URL | 公式サイト |
2.MyCollab
MyCollabは、高性能で安定してプロジェクト管理ができるJavaアプリケーションプラットフォームのOSSです。GitHubと組み合わせることで、コンテナの構築や新規ユーザーの受け入れ自動化・高速配布など、あらゆる業務を簡素化し時間を短縮できます。
提供元 | GitHub, Inc |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 | プロジェクト ダッシュボード、チケットダッシュボード、かんばんボード、タスクビュー、メンバー、設定など |
URL | 公式サイト |
3.OpenProject
OpenProjectはセキュアな環境で、クラシックやアジャイル・ハイブリッドのプロジェクト管理を効率的に行えるSSです。安全な環境と最高水準のデータセキュリティにより、利用者のプライバシー保護に力を入れています。
提供元 | OpenProject GmbH |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | コミュニティ:無料 ベーシック:5.95ユーロ/月(5人以上のユーザー) プロフェッショナル:10.95ユーロ/月(25人以上のユーザー) プレミアム:15.95ユーロ/月(100人以上のユーザー) コーポレート:要相談(250人以上のユーザー) |
機能・特徴 | プロジェクトポートフォリオ、プロジェクト計画、タスク管理、アジャイル・かんばん・スクラム、時間追跡、チームコラボレーション、製品ロードマップ、ワークフローなど |
URL | 公式サイト |
プロジェクト管理に無料OSSツールを活用して効率化しよう
OSSは無料で利用できるにもかかわらず、非常に優れているものが多く公開されているコードをもとにして、個々でカスタマイズが可能な自由度の高いツールです。
ITスキルはある程度必要ですが、OSSは無料であるため利用コストを抑えることができます。本記事を参考に注意すべき点を理解し、無料OSSツールを活用してプロジェクト管理を効率化させてください。
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