新卒採用でよくある課題とは?課題を解決する方法について解説

最終更新日時:2024/02/09

採用管理システム

新卒採用の課題

ビジネス環境の変化や多様な働き方の浸透により、採用難が深刻化しています。とくに、新卒採用市場では多くの企業が課題を抱えているようです。本記事では、新卒採用でよくある課題とは何か、採用課題を解決する方法などについて詳しく解説します。

新卒採用の現状について

新卒採用においても、人手不足が大きな問題となっています。また、昨今増えてきている早期選考や通年採用など、採用方法の変化にも対応する必要があるでしょう。ここでは、これらを踏まえた新卒採用の現状について詳しく解説します。

人手不足の課題を抱えている企業が多い

とくに新卒採用市場では、若い才能を確保することが一層難しくなってきており、多くの企業がこの課題に対処するために新しい戦略を模索しています。

人手不足に陥る原因としては、少子高齢化と人材のミスマッチの2つが挙げられるでしょう。採用プロセスの改善や待遇の見直し、さらには職場環境の充実など、多角的なアプローチで取り組む必要があります。

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就職活動の開始時期が早期化している

昨今の就職活動は、開始時期が以前よりも早期化している傾向にあります。とくにインターンシップに参加した学生に対し、一般的な就活時期よりも早い段階で内定を出す企業が増えてきているようです。

また、2025年卒からは採用直結型のインターンシップが解禁されたこともあり、この動きはさらに加速すると考えられています。

一括採用だけでなく通年採用も実施されている

新卒採用では、通年採用を採り入れる企業が増えてきています。企業は年間を通じて必要な人材を確保でき、学生にとっても自分のペースで就職活動を進める機会が増えます。

また、留学組や既卒者を採用しやすくなるのも特徴のひとつです。新卒採用が難しくなる昨今では、通年採用を実施する企業が増えていくと考えられるでしょう。

新卒採用によくある課題とその原因

新卒採用においては、多くの企業が課題を抱えています。ここでは、よくある課題とその原因について見ていきましょう。

母集団の形成が難しい

多くの企業が新卒採用で直面する課題のひとつが、有能な学生の母集団形成の難しさです。市場の競争が激化し学生のニーズが多様化する中で、企業は自社の魅力を正しく伝え興味を持ってもらうことが難しくなっています。

とくに小さな企業や知名度の低い企業は、応募者を集めるのに苦戦するでしょう。採用活動では、面接から入社までのプロセスで対象者の数が減少していくため、採用の入り口となる母集団形成が重要な課題となっています。

求めている人材を採用できない

求めるスキルや適性など、理想の新卒者を採用することに課題を感じている企業も多くあります。求める人材を採用できない原因としては、採用戦略やアプローチ方法が定まっていないことなどが挙げられます。

たくさんの応募があったとしても、欲しいと思える人材が来てくれなければ意味がありません。なぜ自社には採用したいと思える学生が来ないのか、原因を明確にして適切な対策を講じましょう。

内定辞退がある・人材が定着しない

内定後の辞退や入社後の早期離職は、企業にとって大きな課題です。これは、採用過程の不透明さや入社前後のギャップが原因で起こることがあります。そのため、企業はリアルな職場環境やキャリアパスなどについて包み隠さず伝える必要があるでしょう。

また、入社後の研修が充実していないのも人材が定着しない原因のひとつです。フォロー体制が十分でないと、新入社員は会社になじむことができず、早期退職に踏み切るきっかけになると考えられます。

採用リソースが不足している

多くの企業では、採用活動に割けるリソースが限られています。とくに中小企業では、資金や人員の制約により、効果的な採用活動が難しい場合があるでしょう。

採用リソースが不足する具体的な原因としては、担当者がほかの業務を兼任している場合や、予算がなく求人広告にお金をかけられないといったことが考えられます。

選考基準が属人化している

選考基準の属人化も企業が抱える課題のひとつです。一部の企業では、採用選考の基準が担当者個人の判断に大きく依存していることがあります。

個人的な好みや意見を重視してしまうことで判断基準にブレが生じ、結果として選考基準の属人化が起こります。それにより、公平性や透明性を損なうだけでなく、企業が求める多様な人材の採用を妨げる可能性もあるでしょう。

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新卒採用の課題を解決する方法

さまざまな新卒採用の課題については把握できたかと思います。ここからは、課題を解決するための方法を紹介していきます。

採用関連のPR方法や内容を見直す

応募者数を増やすためには、求人広告に掲載されている情報の見直しを行うことが大切です。

他社との差別化や待遇を明確にすることで、競合他社よりも魅力的な企業であることを訴求できます。実際の社員の声を反映したコンテンツなど、新卒者が共感しやすい方法を取り入れれば企業の存在感を高められ、ターゲットとなる候補者を引き付けることができるでしょう。

新卒学生にアプローチするチャネルを持つ

企業の認知度が低く応募が集まらない場合には、学生に直接アプローチできるチャネルを持っておくことが重要です。近年は学生が利用する就活のツールが多様化しており、企業もそれに対応する必要があります。

説明会やインターンシップのほかにも、SNSを利用した広報活動やダイレクトリクルーティングを活用しましょう。さまざまなチャネルを組み合わせることで、より幅広い学生にリーチでき、興味を持ってくれる可能性も高まります。

選考基準を明確にして社内で統一する

選考基準を明確にして社内で統一しておくことも欠かせません。書類選考や面接などを複数の担当者で進める場合、評価方法や基準にズレが生じることが考えられます。

採用プロセス全体で共有される明確な基準を設定することで、候補者を公正かつ効率的に評価することが可能です。選考基準となる評価シートを作成し、面接時の質問項目や評価の基準などを明記しておくことで、担当者ごとのズレを防止することができます。

採用ターゲットを明確にする

効果的な新卒採用を実現するためには、採用対象となる学生の特性を正確に理解し、ターゲットを明確にすることが重要です。

求めるスキルセットや価値観、学びに対する意欲など、企業が必要とする要素を具体的に定義することで、より適切な候補者にアプローチすることが可能になります。明確なターゲット設定は、無駄なリソースの浪費を防ぎ、採用プロセスの効率化にもつながるでしょう。

選考フローを見直す

辞退者が多い場合は、選考フローを見直す必要があります。どのタイミングで辞退する学生が多いのかを分析することで、原因を明確にすることが可能です。たとえば面接後に辞退する人が多いときは、面接の内容や面接官の対応に問題があるのかもしれません。

また、新卒採用が上手くいかない理由として、リソースが不足していたり、社内にノウハウがないといったことも考えられます。このような場合には、採用アウトソーシングの活用を検討してみましょう。

選考中や内定後のフォローを心がける

学生の多くは、待遇のよい企業や知名度の高い大企業を求めて就職活動を行います。そのため、内定を出したからといって入社してくれるとは限りません。選考中や内定後のフォローを心がけることで、企業に対するポジティブなイメージを持続させることができ、結果として志望度を高めることが可能です。

具体的には、選考状況の共有や質問に対する迅速な回答、入社前のミートアップの実施など、候補者が企業とのつながりを感じられるような取り組みが有効です。これにより、内定辞退のリスクを減らせるだけでなく、入社後のスムーズな職場への適応を促進することにもつながります。

新卒採用の課題を解決し優秀人材を確保しよう

本記事では、新卒採用の課題と解決策を紹介しました。応募者が集まらないと悩んでいるのであれば、採用関連のPR方法の見直しやさまざまなチャネルを利用したアプローチを検討してみましょう。

また、採用のミスマッチを防ぐには、あらかじめターゲットを明確に設定することも重要です。自社の採用に関する課題を洗い出し、適切な対策を行って新卒採用を成功させましょう。

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