ファイル転送におすすめのサービス11選!比較ポイントやメリットを紹介
大容量のデータ送付ができるファイル転送サービスは、どのような基準でサービスを選ぶと良いのでしょうか。ここでは、厳選したおすすめのファイル転送サービスを比較する際のポイントやメリットと併せてご紹介します。
目次
おすすめのファイル転送サービス
まずは多くの企業における導入実績のあるファイル転送サービスを4つ紹介します。
- Cmosy
- GigaCC OKURN
- Bizストレージファイルシェア
- AD FILE
各サービスの特徴を紹介します。
1.Cmosy
Cmosyは、Googleドライブに機能を追加することでドライブから直接ファイルの送受信ができるサービスです。ファイルを共有する際は、パスワード付きリンクを発行し、第三者による改ざんや情報閲覧を防止。高いセキュリティ環境を確保しつつ、情報共有ができます。
また、ファイルのダウンロード期限や回数制限、ダウンロード履歴の管理も可能です。ファイルを受け取る場合も、Googleドライブから直接回収できるため、ファイル管理の時間や手間といったコスト削減も期待できるでしょう。
提供元 | 吉積情報株式会社 |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | ※月額料金(1人あたりの単価)+基本料金
|
機能・特徴 |
|
URL | 公式サイト |
2.OKURN
OKURNは、ファイル共有に必要な機能のみを搭載したシンプルなファイル転送サービスです。
万が一、誤送信してしまった場合も、URL無効化機能により情報漏えいリスクを最小限に留め、また、ファイル送信時に認証パスワードの設定を必須化しておくことで、関係者以外の閲覧を制限することが可能です。
通信経路やサーバー内のやりとりは全て暗号化されるほか、プライバシーマークとISMSを取得しているなど、高いセキュリティ環境が整っている点が魅力といえるでしょう。
提供元 | 日本ワムネット株式会社 |
初期費用 | 55,000円(税込) |
料金プラン |
|
機能・特徴 |
|
URL | 公式サイト |
3.Bizストレージ ファイルシェア
Bizストレージ ファイルシェアは、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社が提供するファイル転送サービスです。料金プランが豊富に用意されており、ストレージ容量に応じてプランを選択できます。
送信取消機能によるダウンロードURLの無効化、アクセス制限やダウンロード履歴の記録などセキュリティ対策が充実している点が特徴です。また、データの暗号化やウイルスチェック、不正アクセス検知によって、サイバー攻撃やマルウェア感染のリスクを軽減します。
提供元 | エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 |
初期費用 | 22,000円(税込) |
料金プラン |
|
導入実績 | 1,100社以上 |
機能・特徴 |
|
URL | 公式サイト |
4.AD FILE
AD FILEは、コミュニケーションの活性化やコンバージョン獲得率改善を図れる機能など、ファイル転送をコミュニケーションツールとしても活用できる多様性が特長のサービスです。
ファイル送信時には相手へのコメントを付けられるほか、ファイル送信時に、自社の広告を相手画面に表示することも可能です。円滑な情報共有をサポートしてくれるだけでなく、多額の広告費を割くことなく効果的なプロモーション活動にも活用できる特長は、そのほかのファイル転送サービスにはない強みといえるでしょう。
提供元 | 株式会社ビットツーバイト |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 1,078円/1人※100GBまで利用可能 ※容量追加オプションあり |
機能・特徴 |
|
URL | 公式サイト |
無料で使えるおすすめのファイル転送サービス
続いて、無料プランのあるファイル転送サービスを7つ紹介します。
- セキュアSAMBA
- データ便
- クリプト便
- GigaFile便
- firestorage
- tenpu
- おくりん坊
1.セキュアSAMBA
セキュアSAMBAは、フォルダごとに付与可能なアクセス権限により、社内外のファイル共有・編集を一元管理できるサービスです。
暗号化や2段階認証、端末認証など、法人向けのセキュリティ機能が標準搭載されていることから、企業規模を問わず、多くの企業に導入されています。
デスクトップアプリ、ブラウザ、スマートフォンアプリからアクセスでき、アカウントを持たない相手へのファイル共有も可能なため、社外へのファイル共有が多い企業においても、安心かつ便利に使えるサービスといえるでしょう。
提供元 | 株式会社kubellストレージ |
初期費用 |
|
料金プラン |
エンタープライズ
|
導入実績 | 4,000社以上 |
機能・特徴 |
|
URL | 公式サイト |
2.データ便
データ便は、株式会社ファルコが提供するファイル転送サービスです。フリープランを選択すれば、最大2GBまで無料でファイルを送信できます。
ファイルのアップロードはドラッグ&ドロップで完了。また、専用サーバー完備・転送容量制限のない有料プランでも、月額330円〜と、安全かつ利便性の高いサービスを低コストで利用できる点も魅力です。
提供元 | 株式会社ファルコ |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン |
|
利用実績 | 月間500万人 |
機能・特徴 |
|
URL | 公式サイト |
3.クリプト便
クリプト便は、NRIセキュアテクノロジーズ株式会社が提供するファイル転送サービスです。
アップロードファイルの保存期限やアクセス権限は管理者によって任意で設定できるほか、保存期限が過ぎたファイルは自動で削除されるため、機密性を確保したいファイルがいつまでも留まることがないのも便利です。
また、データ暗号化やセキュリティ診断など、さまざまな対策を講じており、金融機関と同等のセキュリティレベルを実現しています。
提供元 | NRIセキュアテクノロジーズ株式会社 |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン |
※ユーザ数・送信数を超過した場合、超過料金が発生 |
機能・特徴 |
|
URL | 公式サイト |
4.GigaFile便
GigaFile便は、個人と商業のどちらの利用においても無料で使えるファイル転送サービスです。
一度に最大300GBの大容量ファイルの転送も可能。アップロードされたファイルは最長100日間の閲覧設定ができ、ダウンロードパスワードを設定することで第三者からの情報閲覧を防ぐ機能もあります。
提供元 | 株式会社ギガファイル |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 |
|
URL | 公式サイト |
5.firestorage
firestorageは、個人と法人両方の料金プランが用意された、ファイル共有可能なオンラインストレージサービスです。個人向けには4つの会員プランが用意されており、無料プランの使用でも、アップロード数の制限なく、一度に最大2GBまでファイル転送できます。
また、法人向けプランでは専用サーバーと専用回線を完備。安定した高速通信環境のもと、ストレスなくファイルを送信できます。
提供元 | ロジックファクトリー株式会社 |
初期費用 | 会員プラン:無料 法人プラン
|
料金プラン | 会員プラン
法人プラン
|
機能・特徴 |
|
URL | 公式サイト |
6.tenpu
tenpuは、無料で1GBまでのファイル送信が可能なファイル転送サービスです。
ファイルのアップロードとダウンロード回数は、無料プラン・有料プランともに無制限。有料プランでは、合計20GB(1ファイル10GB)のファイル送信が可能です。
また、法人向けの有料プラン「tenpu Business」では、使用人数に応じた料金体系が設定されているため、無駄なくコストを抑えたい企業におすすめのサービスといえるでしょう。
提供元 | 株式会社イノベーター・ジャパン |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン |
|
導入実績 | 200社以上 |
機能・特徴 |
|
URL | 公式サイト |
7.おくりん坊
おくりん坊は、会員登録なしで500MBまで、会員登録(無料)すると2GBまでのファイルが送れるサービスです。
会員登録なしでも利用でき、ファイルを受け取る側の会員登録はいずれも不要なため、ファイル容量に問題がなければ、送信側と受信側の双方に負担なく利用できるでしょう。
提供元 | ビットパーク株式会社 |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 無料 |
機能・特徴 |
|
URL | 公式サイト |
ファイル転送サービスを比較する際のポイント
利用するファイル転送サービスを選ぶ際、特に有料での利用も見据えている場合は、どのような点に注意してサービス選ぶべきか、迷ってしまうこともあるでしょう。そのような時は、利用目的や状況などを踏まえたうえで、以下のいくつかのポイントに絞って、サービスを比較してみましょう。
操作や管理画面が複雑ではないか
画面の見やすさや操作性は、利用頻度が高くなればなるほど、ちょっとした不便さが大きなストレスとなります。
無料トライアルがあれば必ず利用し、操作性や使用感を確かめましょう。また、ファイル転送は、転送先の相手にも何らかの操作をしてもらうことになります。そのため、受け取る側の操作性や負担についても確認しておくと安心です。
広告が頻繁に出てこないか
無料で使用できるツールの中には、操作のたびに表示される広告が、利便性を大きく下げているケースもあります。コストを抑えられるとはいえ、あまりにも広告が頻繁に表示されるようでは、生産性にも影響が出てしまうでしょう。
ファイル転送の頻度が高いのであれば、コストと効率を見極めたうえで、有料サービスの使用も検討するのがおすすめです。
サービスは無料か有料か
無料版のサービスは、コストを抑えられる反面、当然ながら、有料版の機能性やセキュリティの高さには劣ります。
特にセキュリティ環境は、取り扱う情報の内容に見合った対策ができていなければ、重大なトラブルに発展してしまうこともあり得るでしょう。サービスを選ぶ際は、使用状況に合わせたセキュリティレベルかどうかも確認しなければなりません。
▷無料で使えるおすすめのファイル転送サービス8選!安全性や使用上の注意点
ファイルの容量が自社に合っているか
ストレージ容量と送信可能なファイル容量の2点を確認しましょう。
ストレージ容量は大きい方が安心ではありますが、利用料は容量に比例して高くなる傾向にあるため、費用対効果の慎重な見極めが求められます。
使用容量の検討がつかない場合は、まず容量の小さいプランから利用を始め、必要に応じて容量を拡張する方法もあります。また、動画や画像などの容量の大きいデータを共有する機会が多い場合、一度に送信可能なファイル容量が大きいサービスを選びましょう。
▷容量無制限で使えるオンラインストレージ10選!個人・法人向けで比較!
セキュリティ対策は万全か
情報の安全性を確保するための機能は、ファイル転送サービスによって大きく異なります。
万が一にも個人情報などの機密情報が含まれたデータが流出してしまった場合、企業は、刑事上の罰則を受けるだけでなく、民事における損害賠償責任も発生することになるでしょう。
機密性の高い情報が含まれるデータをやり取りする場合には、専用サーバ環境、暗号化通信や二段階認証、ウイルスチェックのほか不正アクセス検知など、さまざまなセキュリティ
対策が講じられるサービスを選ぶと安心です。さらに適切な情報セキュリティマネジメントを実施していることの証となるISMSやプライバシーマークを取得しているかどうかも確認しましょう。
▷オンラインストレージの暗号化とは?必要性やセキュリティ性が高いサービス
▷オンラインストレージのアクセス権限機能とは?利用するメリットや活用事例
ファイル転送サービスを導入するメリット
ファイル転送サービスを導入する、具体的なメリットについても見ていきましょう。
ファイル送付の手間とコストを削減できる
ファイル転送サービスを使用することなくデータのやり取りを行う場合、メール添付もしくは、USBやCD-ROMなどの外部メディアにデータを保存し、郵送などでやり取りすることになるでしょう。いずれもオンライン上にアップして共有するよりも多くの手間が発生し、送付のための郵送費やリードタイムが発生します。
ファイル転送サービスは、物理的な距離を気にすることなく、安全かつリアルタイムでファイルを共有できるため、業務が効率化されるだけでなく、コスト削減やスピーディな進行にも役立つのです。
大容量のファイルをオンラインで転送可能
ファイル転送サービスの最大のメリットは、大容量のファイルを手軽にオンラインで共有できることでしょう。
特に、動画などを含んだ大容量ファイルを送る際は、データ制限などのエラーが起きないよう分割して整理し、複数回に渡って送付するといった手間が発生していたケースも少なくありません。このような大容量ファイルも、ファイル転送サービスを利用することで、高速かつ安全な通信環境のもと、一度に転送することも可能です。
▷ファイル共有しやすいおすすめのオンラインストレージ|選定の基準を解説!
ファイル転送サービスを導入するデメリット
大幅な業務効率化も期待できるファイル転送サービスの導入ですが、メリットばかりではありません。いくつかのデメリットが生じる点も認識しておきましょう。
データが外部サーバーに保管される
ファイル転送サービスに保存したデータは、外部サーバーやデータセンターで保管されることになります。
共有サーバーを使用するサービスの場合、共有サーバーは専用サーバーと比べて費用を抑えた運用ができる一方、想定外のアクセスが集中することで操作性が落ちるなど、他ユーザーからの影響を受けやすいという懸念もあります。
専用サーバーであれば、他ユーザーの影響を受けることはなくなりますが、バックアップ体制やセキュリティ環境については、しっかりと確認する必要があるでしょう。
ログを管理できない可能性がある
無料で利用できるファイル転送サービスの多くは、送付したダウンロードURLへのアクセス情報やダウンロード情報などのログを閲覧したり、管理したりすることはできません。
そのため、送付した相手が悪意の有無に関わらず、関係のない第三者に共有してしまった場合、誰がその情報にアクセスしたのかを知る手段はありません。そのため、機密度の高い情報をやり取りする場合には、使用するサービスのセキュリティ機能を精査する必要があります。
相手のセキュリティ環境に左右される
送付先のセキュリティポリシーによっては、外部から送付されたURLのクリックやデータ取得が制限される場合もあります。
厳しいアクセス制限が設けられている場合、相手にURLを記載したメールを送っても、データを閲覧したり、取得したりすることはできません。特定の取引先とのやり取りを想定したファイル転送サービスの導入であれば、相手のセキュリティポリシーや環境、社内ルールなどについても事前確認を取ったうえで検討するようにしましょう。
▷オンラインストレージのセキュリティ対策|対策のポイントや起こりうるリスクを紹介
▷オンラインストレージの危険性・安全性とは?セキュリティリスクを解説
無料で利用できるファイル転送サービスは安全?
、無料で利用できるファイル転送サービスは、便利ではあるものの、安全性や利便性に不安を感じる方も多いでしょう。しかし、その特徴を理解して利用するのであれば、とても便利なサービスでもあります。
ここからは、有料サービスと比較した場合の無料サービスの特徴を説明します。
セキュリティレベルは落ちる
有料のファイル転送サービスと比べ、セキュリティ対策では大きな差が生じます。
無料で利用できるファイル転送サービスの場合、セキュリティ対策は通信の暗号化やアクセス権限設定、パスワード設定などの機能がほとんどです。
パスワードの自動生成やログデータ収集、ウイルスチェックなどの高度なセキュリティ対策は、有料サービスまたは有料プランへの移行が必要であり、無料サービスでのセキュリティ対策では、情報管理のリスクが高まる点を認識しておきましょう。
▷ファイル転送サービスのセキュリティリスク|安全に使うポイントを紹介
容量が少ない
無料サービスでは、有料版に比べ、ストレージ容量や一度に送信できる容量、送受信できる回数などに制限がかけられているものも少なくありません。
もちろん制限内の利用であれば問題はありませんが、使用目的や業務内容に見合わない機能性であれば、業務効率化の実現は難しくなってしまうでしょう。
保管場所や日数が異なる
無料プランと有料プランのあるファイル転送サービス、データ便とtenpuを比較した場合、ファイルの保管期間(保管日数)は、有料サービスが、おおむね7日〜30日であるのに対し、共有サーバーは3日前後となっています。
また、保管場所(サーバー)について、国内のデータサーバーの方が通信が安定している傾向にありますが、無料で利用できるサービスは、コストを抑えるために海外のデータサーバーを利用しているケースがある点にも注意しましょう。
大容量のデータを送るには転送サービスがおすすめ
ファイル転送サービスを利用するメリットは、大容量ファイルを、手軽に、かつ、安全な環境でやり取りできる点にあります。
ただし、さまざまなサービスが提供されている中で、使い方やサービスの選び方を間違ってしまうと、重大な情報セキュリティインシデントが発生するリスクにもなってしまうでしょう。
今回ご紹介したサービスの特徴を参考にしていただき、ぜひ自社の目的に合った最適なサービスを選んでください。
▷社外へのファイル共有に適したオンラインストレージ!安全なデータやりとりのコツ
▷オンラインストレージのメリット・デメリット!活用するポイントも紹介
▷オンラインストレージとクラウドの違いとは?仕組みや特徴を解説
オンラインストレージの記事をもっと読む
-
ご相談・ご質問は下記ボタンのフォームからお問い合わせください。
お問い合わせはこちら