おすすめRFM分析ツール5選!機能や料金・活用ポイントも解説
優良顧客を分析するためのRFMツールについて、5つのおすすめツールを「機能」や「料金」など、その特徴と違いをわかりやすく紹介します。RFM分析ツールの活用ポイントや、利用する際の注意点なども解説していますので、RFM分析の理解を深めるとともに、分析業務の効率化と有効性アップにぜひお役立てください。
目次
RFM分析とは?
RFM分析とは、これまで自社の商品を購入した顧客の中から優良顧客を分析する方法です。
RFM分析は以下の3つの要素から構成され、その名称も各要素の頭文字が由来となっています。
- Recency=「最終購入日」
- Frequency=「購入頻度」
- Monetary=「累計購買金額」
企業は、これら3つの項目によるRFM分析によって顧客を選別し、優良顧客などのランク付けを行います。つまり、分析によって重要な顧客を見出し、売上を向上させるための対策を、より効果的かつ効率的におこなえるようにするのです。
そのためRFM分析は、営業やマーケティングにおける戦略立案の上でも、非常に重要な分析とされています。
▷RFM分析とは?目的や分析手法・活用メリットや具体事例を解説!
おすすめRFM分析ツール5選【機能・料金付き】
早速、おすすめのRFM分析ツールを機能や特徴、料金などを表にまとめ5つ紹介します。
(1)やよいの顧客管理
会計ソフトや確定申告ソフト、請求書ソフトなど、主に経理関連の業務に役立つツールの知名度が高い弥生シリーズですが、その中に、RFM分析が搭載された「やよいの顧客管理」があります。
RFM分析だけでなく、R(最終購入日)、F(購入頻度)、M(累計購買金額)の、それぞれの値を、M×R、R×F、F×Mとクロスさせて分析する「RFMクロス分析」機能も搭載されており、顧客情報をさまざまな角度から分析して、優良顧客を見分けることが可能です。
また、顧客の対応履歴や予定の管理もできるため、顧客とのコミュニケーションにそれらの情報を役立てることもできます。
提供元 | 弥生株式会社 |
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初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 「あんしん保守サポート」付き初年度優待価格
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導入実績 | 登録ユーザー250万以上(弥生シリーズ累計) |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(2)顧客管理Super2
顧客管理Super2は、RFM分析により、顧客を「ファン客」「信頼客」「不満発生客」などグループ化し、メール作成などを各グループごとまとめて行うことができるため、顧客の状況に適したアプローチが効率的に行えます。
カレンダーや日報管理のほか、顧客の登録画面から見積書・納品書・請求書・領収書といった書類を作成する機能も搭載しており、顧客とのコミュニケーションで発生する作業を一元化することも可能です。
提供元 | ダンゴブラザース・ドットコム株式会社 |
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初期費用 | 0円 |
料金プラン | 13,200円(税込)/1ライセンス |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(3)BitRFM4
BitRFM4は、既存顧客のデータベースを活用して、誰でも簡単に顧客管理と売上分析ができるRFMソフトです。
膨大なデータでも分析にかかる時間は数分で、分析が大幅に時間短縮ができるようになります。また、細かい条件を設定して、特定のデータのみ分析することも可能なため、きめ細かいマーケティング戦略が実現可能です。
提供元 | Newsbit |
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初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 通常版
バージョンアップ
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機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(4)RFM分析いいお客様Pro
RFM分析いいお客様Proは、一般的に新規顧客の獲得よりコストがかからないとされる、リピート顧客の維持に焦点を当てた顧客管理ができるRFM分析ツールです。
顧客を購入金額の高い順に10等分してその構成比を算出し分析する機能(デシル分析)のほか、新規顧客をリピート顧客へと引き上げるための施策に役立つ、ABC分析や引き上げ率分析などの機能も搭載しています。
提供元 | 有限会社オズシステム |
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初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | いいお客様Pro
いいお客様Pro365
いいお客様ProMini
いいお客様ProMiniからいいお客様Proへのアップグレード
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機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
(5)LTV-lab
LTV-labは、アパレル、コスメ、健康食品など、主にtoC向けの通販を展開する企業が導入する通販の顧客分析に特化したRFMツールです。
「通販顧客の行動の可視化」「各顧客・商品のリピート率分析」「RFM分析」などを実施して、顧客生涯価値(LTV)の最大化を目指すことができます。
提供元 | 株式会社LTV-X |
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初期費用 | 55,000円(税込) |
料金プラン | 33,000円(税込)〜/月 |
導入実績 | 1,300店舗以上 |
機能・特徴 |
|
URL | 公式サイト |
RMFツール比較表
上記で紹介した5つのツールを以下にまとめました。ぜひ各ツールの特徴や料金を比較する際にお役立てください。
機能 | 料金 | 無料トライアル | |
---|---|---|---|
やよいの顧客管理 |
| 「あんしん保守サポート」付き初年度優待価格
| あり(30日間) |
顧客管理Super2 |
| 13,200円(税込)/1ライセンス | あり(無料体験版) |
BitRFM4 |
| 通常版
バージョンアップ
| あり(30日間) |
RFM分析いいお客様Pro |
| いいお客様Pro
いいお客様Pro365
いいお客様ProMini
いいお客様ProMiniからいいお客様Proへのアップグレード
| あり(30日間の無料体験版) |
LTV-lab |
| 33,000円(税込)〜/月 | なし |
RMF分析ツールの選び方
次にRFM分析ツールを選ぶ際に意識すべき3つのポイントについてご説明します。
(1)操作方法がわかりやすいか
どれだけ高性能かつ多機能なRFM分析ツールを導入しても、使いこなせなければ有効に活用することはできません。操作についても、あまりにもわかりにくいと使いこなすまでに時間がかかるだけでなく、ツールを操作できる人が限られてしまうことで、業務が属人化しやすくなるリスクもあります。
多機能・高性能を求めるのではなく、「必要な機能と使いやすい操作性」を意識して選ぶようにしましょう。可能であれば、無料トライアルで実際に試して判断するのがおすすめです。
(2)ランニングコストを含めた費用は予算内か
RFM分析ツールの運用には、主に以下の費用が発生します。
- 初期費用
- 月額料金
- オプション費用
特にランニングコストである月額料金は、長期的な視点で予算との兼ね合いを慎重に精査することが肝心です。
(3)サポートが手厚いか
RFM分析ツールに限らず、ツールを運用するにあたっては不明点が発生したり、不具合が起きたりすることもあるでしょう。そのため、トラブル発生時に、どのようなサポートが受けられるのかを事前に確認しておくことも重要です。
利用中のサポートは有償なのかどうか、さらに電話・訪問・メールなど、どのような方法でサポートが受けられるのかを確認しましょう。そのほかにも、導入時の使用方法に関するセミナー実施や初期設定サポートなどがあると安心です。
RFM分析ツールの活用ポイント
RFM分析をマーケティングに活用する際の2つのポイントについてお伝えします。
(1)ランク「中」の顧客の緊急度が最も高い
RFM分析をすると顧客のランクが「低」「中」「高」と分けられます。実は、この3つのランクの中で最も緊急に対応するべきは「中」ランクの顧客です。
高ランクはすでにファン化、つまり優良顧客化しており、手を打たずとも自社商品を購入してくれる可能性の高い顧客です。一方の低ランクの顧客には、主に新規顧客や休眠顧客が分類されるため施策に対する高い効果が期待しにくい顧客と考えることができます。
そして、その中間の安定的な購買活動のある中ランクの顧客には、施策による高ランクの顧客への引き上げ、もしくは、施策を打たなかったことによる低ランクの顧客への引き下げ、両方の可能性を秘めた、境界線上の顧客が含まれているのです。
そのため中ランクの顧客は、迅速かつ効果的なアプローチをすべき顧客として位置付ける必要があります。
(2)想像力を働かせる
中ランクの顧客にどのようなアプローチを仕掛けるかには、想像力を働かせる必要があります。
RFM分析が、マーケティング戦略に役立つことは確かです。例えば、新規顧客が2度目の購入をする時期の傾向をRFM分析によって可視化することで、アプローチのタイミングを最適化することが可能です。
しかしながら、2度目の購入時に購入単価を上げるにはどのような施策が必要かについては、RFM分析以外の顧客分析や売上分析によるデータも用いた、課題の洗い出し、および、仮説立てが求められます。
そのため、RFM分析は、あくまで課題の特定や有効な施策を考えるためのデータの一つであることを認識しましょう。
RMFツールを利用する時の注意点
顧客動向を可視化することで、顧客との有効な関係の構築と効果的なマーケティングが可能となるRFM分析ツールの活用ですが、いくつかの注意点もあります。
(1)購入頻度の低い高額商品には適さない
RFM分析は、高額で購入頻度が低いような商品には適しません。具体的に、車や不動産のほか、保険商品などは、一般的に「定期的な購入」はしない商品・サービスです。このようなもともとリピート率が低い商品・サービスはRFM分析に適しません。
(2)ファンではない顧客へのアプローチを蔑ろにしない
アプローチすべき重要度の高い顧客は「中」の顧客であることをご説明しましたが、だからといって「低」と「高」の顧客には、何もしなくていいというわけではありません。
新規顧客や休眠顧客の引き上げ、リピート顧客の維持も優先度を考慮しつつ、継続して行いましょう。小さな積み上げが、大きな売上へとつながっていくのです。
RMF分析ツールを活用して業務の効率化と売上UPを
本記事では、おすすめのRFM分析ツールの各特徴をまとめた上で、RFM分析ツールの選び方や活用ポイント、注意点などを解説しました。
RFM分析ツールは、マーケティング活動の効率化と最適化が実現できるのはもちろん、その相乗効果として顧客への不要なアプローチを排除することで、顧客との関係を良好に保つことも期待できます。
ぜひRFM分析ツールを上手に活用し、業務効率化・優良顧客の獲得・維持を目指しましょう。
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