デジタル時代の到来による変化とは?備えておくべき最低限の知識を解説

2022/7/1 2022/08/21

デジタル化

デジタル時代・情報化時代

デジタル時代の到来により、社会にどのような変化が起きるのでしょうか。今回の記事では、デジタル時代の到来による社会の変化や、備えておくべき最低限の知識や知見を紹介します。デジタル時代のメリットも解説するので是非ご覧ください。

デジタル時代とは?

デジタル時代とは、コンピュータや技術が進化した20世紀後半からの時代のことを指しています。

この20世紀後半の時代はデジタル革命が起こった時代としても認識されており、今のインターネット普及の礎となったコンピューターの技術が生まれたのもまさにこの時代です。

ちなみに、デジタル時代は「情報化時代」とも呼ばれることがあり、現代社会では、日常生活におけるデジタル技術の浸透や活用が当たり前になった環境を表す言葉としても使われています。

さらにビジネスシーンにおいては、ビッグデータなどのデータを活用してビジネスの成長を目指すべき時代の意味を含む場合もあるといえるでしょう。

デジタル時代の到来による変化とは

では、「デジタル時代」の到来により、社会にはどのような変化が起きるのでしょうか。

ここからは、それぞれの変化について解説していきます。

多くの個の集まりが力を持つ

デジタル時代では、個人が容易に情報を発信できるようになり、そして不特定多数の人がその情報にアクセスできるようになりました。

そのため、テレビ・新聞といったマスメディアによる情報発信に頼らずとも、人々は情報を収集することができ、それら情報に対する意見を不特定多数に向けて発信することもできるようになったのです。

その結果、口コミや個人によるSNSの投稿が、消費行動に大きな影響力を持つようになり、個人の意見に不特定多数の人々が賛同・反対することによる社会的な影響もみられるようになりました。

ネット社会においてしばしば問題となる「炎上」も、このような個の力の集合によるものと考えることができるでしょう。

データで証拠を取れるように

膨大なデータによる合理的な「証拠」のもとビジネスを展開できるようになった点も、ビジネスシーンにおけるデジタル時代の大きな変化といえます。

その結果、これまでの「経験」と「勘」のみを頼りにした意思決定は通用しなくなり、多角的な視点・要素により集約されたデータを読み解いたうえでの、ビジネスプランが求められるようになりました。

そのため、現代のビジネス環境においては、客観的なデータから消費者のニーズを導き出し、具現化するセンスが求められており、さらには、この「情報(データ)合戦」を制した企業が市場優位性を獲得できるといえるのです。

過去の踏襲は意味がなく、予測が困難に

日進月歩のデジタル技術の革新、ライフスタイルや価値観の多様化により、消費者のニーズも細分化と変化のスピードを増しています。

そのため、これまで長きに渡って獲得できていたニーズが、その後も続くとは限らず、むしろ過去の実績が固定概念として新たな価値創出の障壁となってしまうことすらあり得るのです。

全てのモノ・コトがつながる

デジタル社会では、人間同士がネットを通じてつながるのはもちろんのこと、個人の健康状態や消費行動、交通、天候、環境、災害などのあらゆる情報がデータ化され、それらのデータは分析による予測や仮説の立案に活用されることになります。

実際にこれらのデータを活用したデジタル技術は、すでにAIやIoTといったカタチになって、すでに実社会に還元され、デジタル社会を牽引する技術となっています。

リアルな接触はデジタル中の特別な体験の一部になる

従来の一般的な考え方は、オフラインでのコミュニケーションや消費行動を主流として、SNSでのつながりやオンラインショッピングなどは、あくまで必要に応じて補足として使用するツールといった位置付けでした。

しかし、現代社会において、その立場は逆転傾向にあるといえます。つまりオンラインでの交流や行動が、日常のメインステージとなり、オフラインでの行動が「たまにすること」になりつつあるのです。

今後もこのような変化は、さらに加速すると考えられており「リアルな接触」は、より特別な体験になっていくと予想されています。

デジタル時代に備えておくべき最低限の知識や力

上記のような時代の変化に伴い、現代におけるビジネスパーソンには、以下のような知識や能力が求められるようになっています。

  • デジタルリテラシー
  • デジタルトレンドへの知見
  • プロジェクトマネジメント
  • UX・UI思考
  • 変化適応力

ここからは、現代のビジネスパーソンの価値を左右するともいえる、これらの能力を詳しくご紹介していきましょう。

(1)デジタルリテラシー

デジタルリテラシーとは、パソコンやスマートフォンのような電子機器、またはインターネットやアプリに関する知識とそれらを難なく利用する能力を意味しています。

そのため、デジタルリテラシーとひと言で言っても、その範囲や程度は多岐にわたります。また、根底として単にパソコンやインターネットが使えるだけではなく、目的を達成するために、いかに効果的にデジタルデバイスを活用して効率や生産性、成果を挙げられるかという点が重要であることを理解しなければなりません。

また、ビジネスで使用するうえでのマナーやセキュリティに対する知識なども、デジタルリテラシーに含まれるといえるでしょう。

デジタルリテラシーを高めるには、積極的に勉強の機会を設けるようにすることが大切であり、日々進化するデジタル技術の知見を高めるには学習を継続していく必要があります。

(2)デジタルトレンドへの知見

先にもお伝えしたように、デジタル技術は日々進化を続けています。

そのため、組織やビジネスにおけるデジタル技術の活用も「一度実行したら終わり」ではなく、常に先端技術やトレンドへとアンテナを張り、その技術がビジネスにもたらす可能性や価値を模索し続けなければならないのです。

(3)プロジェクトマネジメント

プロジェクトマネジメントとは、定められた納期に間に合うよう、プロジェクトをコントロールする能力のことです。そのため、デジタル時代に限って必要とされる能力というより、ビジネスパーソンとしての不可欠な能力であるといえます。

特に複数人のメンバーにて進行するプロジェクトマネジメントにおいては、以下の4つのポイントを押さえる必要があります。

  • プロジェクトの目的・目標を全員で共有する
  • 課題を洗い出し、実行すべきタスクを明確にする
  • スケジュールを設定する
  • 進捗状況を全員で共有・確認しながら進める

これらのポイントに配慮しながら進めることで、プロジェクトの進行中にスケジュールの遅延などのトラブルが発生しても、いち早くキャッチし、対策を講じることができるようになります。その結果、成果や目標の達成へとつながるプロジェクトマネジメントができるようになるでしょう。

(4)UX・UI思考

UIやUXは、サービスや商品を利用した際の「顧客体験」に大きな影響を与える要素です。そのため、UI・UX思考とは、顧客視点に立って物事を考えることのできる思考を意味することになります。

そもそも「UX」とは、ユーザーが商品やサービスを通じて得られた体験を意味し、「UI」は、ユーザーとの接点つまり、商品・サービスの外観のことを指しています。そのため、これらは操作性や、見やすさ、心地よさといった商品に対するユーザー満足度に影響する重要な要素なのです。

例えば、優れたUIデザインの一例に、「ユーザーに考えさせないデザイン」というものがあります。これはユーザーが考えなくても、直感的に目的の操作ができるデザインを表しており、これによりユーザーはストレスなく商品を使うことができるのです。

こうした思考はデザイナーだけに求められるものと思われがちですが、「ユーザー視点の思考」という意味では、広くビジネスパーソンとして持っておくべき能力といえるでしょう。

(5)変化適応力

変化適応力とは、社会や市場ニーズのデジタル化による変化を受け入れ、そのうえで自らの思考や行動もデジタル化に適応させられる能力のことです。

このような「変化」の過程では、多くの不確実性や多様性が生まれ、その変化を受け入れる際には、従来の価値観を覆す、あるいは、自分とは異なる価値観を認めるプロセスも含まれるかもしれません。

また、これらの要素はいつ、どこで、どのように発生するのか予測不可能であることも多いため、「適応」に向けて計画的な準備をすることは困難です。

そのため、デジタル化が進む現代では、価値観の多様性や予測できない変化を受け入れる柔軟性と適応力が必要となるのです。

デジタル時代の変化による6つのメリット

デジタル時代の変化は、日常やビジネスシーンにおいてどのようなメリットをもたらすのでしょうか。ここでは、以下の6つのメリットについて詳しくご説明します。

  • リモートワークができる
  • 業務効率化・生産性向上の実現
  • 面倒な手続きが簡素化
  • 災害など不測の事態に備えられる(事業継続性の確保)
  • データの保管や共有がスムーズに行える
  • 人手不足を緩和できる

変化を受け入れるのは、人によっては大きなストレスを伴うことになるでしょう。ただし、これらのメリットを理解しておくことで、変化への見方や受け入れるモチベーションも違ってくるのではないでしょうか。

(1)リモートワークの実現

世界的なパンデミックにより、各企業におけるICT環境は急速に整備され、近年では多くの企業がリモートワークを導入しています。

働く場所が選べ、通勤時間などが削減されることから時間的な余裕も生まれやすいリモートワークは、育児や介護といった家庭の事情がある従業員においても、仕事との両立がしやすくなります。

そのため、従業員においては、ライフステージの変化による望んでいなかった退職や、正社員からパートタイム社員へといった雇用形態の変更を余儀なくされることなく、企業においては、優秀な人材の流出を防げるといったメリットが得られるのです。

日本のデジタル化はなぜ遅れてる?根本的な原因や今後の課題と対策について

(2)業務効率化・生産性向上の実現

業務のデジタル化によって、業務効率や生産性が向上するというメリットもあります。具体的には、給与計算、データ集計・抽出、データの取り込み、定型文書の作成などの定型的なパソコン業務の自動化が挙げられるでしょう。

これら業務のデジタル化は、「人手」をそのほかの業務に充てられるだけでなく、ヒューマンエラーを削減し、精度と効率を両立しながら業務の生産性を上げることが可能となります。

(3)面倒な手続きが簡素化

デジタル化により社内外の手続きや文書のやり取りのオンライン化が進むことで、経費精算や稟議書の申請・承認といったフローがオンライン上で完結できるようになり、手続きが簡素化されるのも大きなメリットです。

また、文書などがデータ化されることで、郵送や回覧といった作業がなくなり、やり取りのリードタイムが短縮されることから、業務のスピード感も向上させることができるでしょう。

(4)災害など不測の事態に備えられる(事業継続性の確保)

リモートワークが、新型コロナウイルス感染症対策の有効な手段となったことからも、業務のデジタル化は、災害や不測の事態といった危機的状況下において重要な業務が継続できるBCP(事業継続計画)対策として効果的であることがわかります。

自然災害やテロ、システム障害といった予測不能な危機により、出社が困難となる状況の発生は今後も起こりうる事態といえます。

そのため、業務に必要なリソースをオフィスなどの限定的な場所に集約してしまっていると、このような事態に陥った際には、全ての事業がストップしてしまうことにもなりかねません。

リスクを最小限に抑えるという意味でも、リモートワークや文書のデジタル化などは、必要な取り組みであるといえるのです。

(5)データの保管や共有がスムーズに行える

企業で扱う書類は、法律上、長期間の保存が義務付けられているものが多々あります。また、事業内容によっては、見積書や請求書、領収書のほか、契約書類など、多数の証憑書類が発生する場合もあるでしょう。

これらの文書を紙媒体で保管するとなれば、相応のスペースを確保せねばならず、後に共有や閲覧が必要になった際にも、非常に手間がかかってしまいます。

しかし、データ化された文書であれば、保管スペースが必要になることもなく、検索機能を使用した閲覧のほか、情報共有もスムーズに行えます。作業の手間だけでなく、コスト削減といった効果も期待できるのです。

(6)人手不足を緩和できる

リモートワークの導入は、従業員の離職を防げるだけでなく、オフィス通勤の必要がなければ、日本国内、ひいては海外にまで採用活動の幅を広げられることも可能です。

さらに業務の自動化による人的リソースの最適化は、人手不足の緩和に大きな効果があるといえるでしょう。また、仕事観や人生における価値観が多様化した現代においては、自分のライフスタイルを重視する傾向がより色濃くなっています。

そのため、リモートワークなどの柔軟な働き方が選択できるかどうかを勤務先選びの必須条件としている求職者も珍しくはありません。柔軟な働き方が受け入れられる体制を整えることは、優秀な人材を獲得できる可能性へとつながるのです。

デジタル時代で必要な知識を身につけて強い人材に

本記事では、デジタル時代における変化やそのメリット、身につけておくべき知識について詳しく解説しました。

デジタル時代において求められる知識や能力は、ある意味で、現代のビジネス市場におけるビジネスパーソンとしての市場価値にもつながります。

そのため、転職を考えている方はもちろん、現在の勤務先における評価やこれからの「自分の市場価値」を高めたいと考える人においても、ぜひ高いレベルで意識しておきたいスキルといえるでしょう。

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